本のジャンル、並べ方、棚のサイズなど…。人によって“本棚”はさまざま。見せてもらうと、気になる本とも出合えるかもしれません。エキナスwebでは、さまざまな人の“本棚”にフューチャー。こだわりポイントのほか、おすすめの本も教えてもらいました。
第3回は、東京ベイ・浦安市川医療センター 看護部 救急外来部門・小出智一さんの本棚です。
前後2列にぎっしり!収納力のある2つの本棚
はじめに言っておきます。散らかっていて申し訳ありません!
自分の本棚は2つです。両方とも背中が抜けているタイプで、ほとんどが前後2列に本が収納されています。背板がないため、収納力があるうえにどっち側からでも本を取り出せる利点があります。
サブ本棚はホームセンターで購入したものですが、メイン本棚はボックスを好きなように並べて形を作れるオリジナルのものです。ボックスが5段+3段+2段の変則的な階段状で構成されています。壁をほとんど隠す形で置いているため、大きすぎて全景が写せませんでした。
小説、看護、ビジネスといったジャンルやサイズで分類
おおまかなジャンルは小説、新書、看護、教育、ビジネス、デザイン、漫画。その他、自分が執筆や制作に関わった書籍に分けて並べています。
あとは本のサイズですね。バラバラにすると収納効率が落ちてしまうので可能な限りそろえて並べ、その隙間や天板部分に他の本を収納しています。
とはいえ、気がつくと本が増えているので徐々に分類が崩れていくのですが……。一時期は、本が多すぎて本棚に収まらなかったため床に置いていましたが、サブ本棚のおかげで何とか整理?できています(新しい本棚を追加した後の執筆依頼でよかったです)。ここに何冊あるのかは自分でもわかりません。
その時々で仕事で使うジャンルの書籍はまとめて引き出してパソコンの側に積み上げておいたり、調べるときに本棚を探してみて、なければ買い足すという形で運用しています(だから本が増える)。
ただ、これだけ本がありますが全てを通読、精読しているわけではありません。気になるところだけをつまみ読みしたものもありますし、積読になっているものも少なくありません。
そこに“存在”する紙の本を五感で楽しむ
電子書籍も持っていますが、それは数冊程度で、他は全て紙の本です。紙がよいのは執筆をするときの資料をすぐに探しやすいというのもそうですが、本の質感、手触り、匂い、装丁や存在感を味わうためには物理的な存在があることは最高です。
本は読んで知識を与えてくれるものですが、そこに“ある”ということが僕にとっては重要で、五感で楽しむことで一層満足度が増しますね。
将来的には本棚の裏が隠し部屋になっている、隠れ家ブックカフェ的な書庫があるとうれしいです!
小出さんおすすめの本はこちら!
『おとなになる本 NEW EDITION Self-Direction Manual』
パット・パルマー 著
径書房
四六判
定価:1,320円(税込)
年齢的にも身体的にも成人はしているんだけれど、思っていた毎日じゃない気がする。だけど何がどう違うのか、どうしたらいいのかわからない。そんなことはありませんか?副題にある通り、これは自己決定をやさしく考える本です。あなたの迷いを本に預けてみるのはどうでしょう。
『教えることの基本となるもの 「看護」と「教育」の同形性』
目黒悟 著
メヂカルフレンド社
A5判
定価:2,200円(税込)
“教育”と聞くと身構える方もいるかもしれません。“教育を学ぶ”というとさらに難しく考えてしまいそうです。しかし、その教育が私たちが学んできた看護と同じ形をした存在と聞いたら、少し身近に感じるのではないでしょうか?これは看護師が教えることを学ぶとき、まず手に取ってほしい1冊です。
『野生のアイリス』
ルイーズ・グリュック 著
野中美峰 訳
KADOKAWA
B5変形判
定価:2,530円(税込)
緑の溢れる庭を舞台にした、さまざまな草花の祈りの詩集です。テーマは草花なのですが、読んでいると不思議と看護師の仕事の内容について思いを馳せてしまいます。どれも素敵なのですが「野生のアイリス」と「スノードロップ」の詩を読んだとき。あなたは何を思い浮かべるでしょうか。
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