日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説。確実な実施のため、根拠とコツをもう1 度おさえましょう!

【第1回】高齢、浮腫や肥満がある患者では「皮膚の伸展」などを行ってから穿刺に移行する
【第10回】薬液が滴下しなくなったときに「閉塞」と決めつけず、他の要因も検討する
【第12回】感染管理:刺入部の保護に貼るドレッシング材は観察しやすいよう、「透明の」「滅菌された」ものを用いる
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留置期間を延長しても静脈炎・感染の徴候がなければ交換は必要ないと考えられる

 2011年にCDC(米国疾病管理予防センター)から出された『血管内留置カテーテル関連血流感染予防のためのガイドライン』では、「感染や静脈炎のリスクを低減するために72~96時間ごとよりも頻回に交換する必要はない」、さらに「必要に応じた入れ替えについては今後の検討事項」と記載されています1
 最近では、留置期間を延長しても静脈炎の発生率に有意な差は認められなかったという報告があり、留置期間の上限については明らかになっていません。

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