疾患に対する印象や治療に対する市井の人の意識が明らかに
内閣府は2024年11月、同年7~9月に実施された「脳卒中や心臓病等に関する世論調査」の結果を公表しました。本調査では全国18歳以上の日本国籍を有する3,000人(有効回収数1,656人)を対象に、脳卒中や心臓病などに対する印象や予防に関すること、また退院後の生活・就労支援などについて質問が行われました¹。
「脳卒中や心臓病等に対する印象」については回答者の95.7%が「怖い印象を持っている」と答え、今の日本が「脳卒中を発症した後にも働き続けられる環境だと思うか」については77.1%が「そう思わない」と答えました¹。「怖い印象」をもつ理由としては「死に至る場合があるから」が82.1%と最多で、他には急な発症や後遺症への不安などが挙げられました¹。
「脳卒中や心臓病等の予防のために生活習慣を改善しようと思うか」については、「既に改
善を始めて6か月以上である」が最多の37.8%である一方で、「改善しようと思っていない」との回答も31.6%にのぼりました¹。「改善しようと思っていない」理由は、「病気の自覚症状がないから」が最多の52.3%でした¹。
- 1.内閣府政府広報室:「脳卒中や心臓病等に関する世論調査」の概要.
https://survey.gov-online.go.jp/202411/r06/r06-nosottyu/gairyaku.pdf(2024.12.20アクセス)