川嶋みどり 看護の羅針盤 第103回

　20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 （ライフサポート社、2020年）。　

　この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

　生活行動援助という本来の看護過程そのものが、生命の安全や、 生命過程の維持にとってきわめて大きな力を発揮するものであり、しかも、他の医療行為とくらべて、よりすぐれて安全であることは、看護技術の特質でもあると言えよう。

　しかしまた、 こうした看護過程も、その過程を構成する各部分における配慮や判断が欠けた場合、あるいは適用した技術が未熟であれば、患者の生命をおびやかすことにもなりかねない。

（出典：『救命と看護 急変 ･ 悪化事例の看護過程』10ページ、医学書院）

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