川嶋みどり 看護の羅針盤 第153回

　20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 （ライフサポート社、2020年）。　

　この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

　看護師は数多い医療職種のなかで、医師とともに患者に対し直接に継続して援助にあたる職種である。 また、24時間を通して患者の最も身近にいる。
　そして、医療チームのなかで一番患者サイドに立てる存在であり、患者の代弁者となり得る存在である。
　
　チームによる医療が患者にとって安全で望ましい方向に進むように、その中心となって看護師は働かなければならない。そのためには、看護独自の機能である日常生活行動の援助をきちんと行うことにより、患者がベストの状態で医療を受けられるように心身の状態を整えることである。

（出典：『看護学のすすめ』137ページ、筑摩書房）

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