一般病棟でのせん妄対策【第2回】せん妄を理解するためのポイント②せん妄の診断基準や観察ポイントは曖昧。多職種・家族で評価
執筆:山田宇以
聖路加国際病院 心療内科 医長
イラスト:中村知史
せん妄はよくわからないと思ってしまいがちですが、メカニズムを知れば効果的な対応・ケアが見えてきます!ここではせん妄を理解するためのポイントを3回に分けて紹介します。
【第1回】せん妄を理解するためのポイント①せん妄を「急性脳不全」と捉える
【第3回】せん妄を理解するためのポイント③メカニズムを知ることで、早期発見・対応が行いやすくなる
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せん妄は医療機器で測定できず、評価のしかたが主観的
一般的な臓器不全では症状だけでなく、観察しやすいバイタルサインや定量できる検査で評価や診断をします(ガイドラインなどで基準値が定義されている)。
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2000年徳島大学医学部医学科卒業。同年東邦大学医学部付属大森病院(現:東邦大学医療センター大森病院)などで内科、心療内科研修。2004年より東邦大学大学院医学研究科博士課程、サンディエゴ大学大学院夫婦家族療法プログラム研究員などを経て、2015年4月より現職。日本心身医学会認定心療内科専門医・指導医。日本内科学会認定医など。専門分野は、総合病院、プライマリケア領域での心療内科的アプローチ、家族療法。
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