せん妄のメカニズムを知れば、効果的な対応・ケアが見えてきます!今回はせん妄のアセスメントのコツとして、診断基準や、低活動型せん妄と呼ばれるサブタイプ、せん妄のメカニズムとリスク因子について解説します。

●せん妄の診断基準
●せん妄のサブタイプ「低活動型せん妄」とは?
●せん妄のスクリーニングのコツ

せん妄の診断基準

 せん妄の診断基準を表1に示します1。せん妄を見つけにくい理由は、軽い意識障害や注意力障害の評価が難しく、また、変化して症状がない時間があるためです。

表1 せん妄の診断基準

①意識障害と注意力障害が、時間・日単位で出現・変化
②見当識障害など認知障害を伴う
➂認知症だけでは説明がつかない
④身体疾患や薬剤性など原因がある
(文献1より引用、一部改変)

せん妄のサブタイプ「低活動型せん妄」とは?

 せん妄には表2に示したように、「過活動型せん妄」「低活動型せん妄」「混合型せん妄」があり、特に「低活動型せん妄」と呼ばれるサブタイプの場合は目立つ症状が少なく見逃されがちですが、死亡率が高いなど、じつは要注意です。

表2 せん妄のサブタイプ

せん妄のサブタイプ
低活動型は死亡率が高く要注意

せん妄のスクリーニングのコツ

 スクリーニングのコツとして、せん妄を発症する際にはたいてい複数の原因が存在しており、また、原因がない患者さんには起こらないことを知っておくことが重要です。

 多数のリスク因子のある患者さんに少しでも様子・言動の変化があった場合にせん妄として対応すると、早期発見・早期介入につながります。メカニズムと関連づけてせん妄のリスク因子を覚えておくとよいでしょう(表3)。

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