PICSにさせない看護のコツ【第7回】PICSの予防対策:精神障害予防のためのICU日記の活用
編集:井上茂亮
和歌山県立医科大学 医学部 救急・集中治療医学講座 教授、和歌山県立医科大学附属病院 高度救命救急センター センター長
執筆:剱持雄二
市立青梅総合医療センター 救命救急センター 院内ICU 看護主任、集中ケア認定看護師
ICU日記は、集中治療による歪んだ記憶を正すツール
ICU日記は集中治療によって歪(ゆが)んでしまった記憶を正し、心理的回復を促すツールとして注目されています。これは、ICU滞在中に医療者・家族が患者の様子を書き綴り、患者の経験を説明するために保管しておくものであり、HarveyらはPICS発症の予防戦略の1つとして紹介しています1。
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井上茂亮いのうえしげあき
和歌山県立医科大学 医学部 救急・集中治療医学講座 教授、和歌山県立医科大学附属病院 高度救命救急センター センター長
2000年3月香川医科大学医学部医学科(現:香川大学医学部医学科)卒業。2000年4月から京都大学医学部附属病院整形外科研修医、2008年4月から米国セントルイス ワシントン大学医学部麻酔科博士後研究者。2014年5月米国ヴァンダービルト大学医学部臨床研究マスターコース(MSCI)修了。2015年4月から東海大学医学部付属八王子病院救急センター長、外科学系救命救急医学専任准教授を経て、2018年7月神戸大学大学院医学研究科外科系講座 災害・救急医学分野 先進救命救急医学部門 特命教授、神戸大学医学部附属病院 救急部 外来医長。
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剱持雄二けんもつゆうじ
市立青梅総合医療センター 救命救急センター 院内ICU 看護主任、集中ケア認定看護師
1999年北里大看護専門学校卒業。東京女子医科大学病院救命救急センターICU、東海大学医学部付属八王子病院ICU・CCUを経て、2021年より現職。日本集中治療医学会評議員、日本クリティカルケア看護学会評議員、日本クリティカルケア看護学会広報委員会委員。東海大学看護師キャリア実践センター非常勤講師。
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