【第1回】低流量システムと高流量システムの違い
【第6回】リザーバーマスクと経鼻カニューレの併用は効果がある?
【第8回】2L/分の酸素の加湿は効果がある?
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 よくある酸素療法中の管理の場面のギモンに答えます。

事例

COPD患者さんに、経鼻カニューレで流量3L/分で酸素投与をしています。口呼吸のため、経鼻カニューレを“口に当てると”SpO2が上昇しました。その後、経鼻カニューレを口に当てて使用を続けています。

「口から」「適量の酸素」を供給するには?

1)経鼻用のデバイスは、口への使用は向かない

 事例では、経鼻カニューレで酸素を投与していたCOPD患者に対して“経鼻カニューレを口に当てる”ことでSpO2が上昇しましたが、適切な判断とは言えません。
 なぜなら、経鼻カニューレはその形状から口元では安定しないことや、唾液や痰などの分泌物の付着により酸素投与が行えなくなる可能性があるためです。

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