さまざまなデバイスが存在する酸素療法を、基本から解説!今回は、口呼吸をするCOPD患者さんに酸素供給を行うための方法を検討していきます。デバイスを選ぶときの注意点とは?
COPD患者さんに、経鼻カニューレで流量3L/分で酸素投与をしています。口呼吸のため、経鼻カニューレを“口に当てると”SpO2が上昇しました。その後、経鼻カニューレを口に当てて使用を続けています。
「口から」「適量の酸素」を供給するには?
1)経鼻用のデバイスは、口への使用は向かない
事例では、経鼻カニューレで酸素を投与していたCOPD患者に対して“経鼻カニューレを口に当てる”ことでSpO2が上昇しましたが、適切な判断とは言えません。
なぜなら、経鼻カニューレはその形状から口元では安定しないことや、唾液や痰などの分泌物の付着により酸素投与が行えなくなる可能性があるためです。
では、事例のような経鼻カニューレでの酸素投与中に口呼吸となった患者さんへの対応について考えてみましょう。
2)「3L/分で使用できる」デバイスを考える
口呼吸の患者さんに酸素供給を行うためには、鼻と口を覆うマスクタイプのデバイスに変更する必要があります。
マスクタイプの1つに、簡易型酸素マスクがありますが、簡易型酸素マスクを使用するときには、5L/分以上の酸素流量が必要となります(表1-②)。なぜなら、5L/分未満での酸素吸入では、呼気ガスを再吸入してしまうためです(図1)。
表1 酸素デバイスの種類と使い分け
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