経鼻カニューレを口に当てると効果がある?【酸素療法:第7回】
編集:清水孝宏
ヴェクソンインターナショナル株式会社 看護企画部、クリティカルケア認定看護師
執筆:小林千穂
社会医療法人新潟勤労者医療協会 下越病院 看護部師長室、慢性呼吸器疾患看護認定看護師
イラスト:飯山和哉
【第1回】低流量システムと高流量システムの違い
【第6回】リザーバーマスクと経鼻カニューレの併用は効果がある?
【第8回】2L/分の酸素の加湿は効果がある?
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よくある酸素療法中の管理の場面のギモンに答えます。
事例
COPD患者さんに、経鼻カニューレで流量3L/分で酸素投与をしています。口呼吸のため、経鼻カニューレを“口に当てると”SpO2が上昇しました。その後、経鼻カニューレを口に当てて使用を続けています。
「口から」「適量の酸素」を供給するには?
1)経鼻用のデバイスは、口への使用は向かない
事例では、経鼻カニューレで酸素を投与していたCOPD患者に対して“経鼻カニューレを口に当てる”ことでSpO2が上昇しましたが、適切な判断とは言えません。
なぜなら、経鼻カニューレはその形状から口元では安定しないことや、唾液や痰などの分泌物の付着により酸素投与が行えなくなる可能性があるためです。
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この記事の関係者
編集
清水孝宏しみずたかひろ
ヴェクソンインターナショナル株式会社 看護企画部、クリティカルケア認定看護師
2000年看護師免許取得、2004年3学会合同呼吸療法認定士、2007年集中ケア認定看護師。2014年より呼吸ケア・栄養サポート担当看護師として院内外で活動。2019年指定行為研修修了。2021年よりヴェクソンインターナショナル株式会社看護企画部在籍。
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小林千穂こばやしちほ
社会医療法人新潟勤労者医療協会 下越病院 看護部師長室、慢性呼吸器疾患看護認定看護師
1997年戸田中央看護専門学校卒業後、総合病院にて勤務。2008年より現職。2012年慢性呼吸器疾患看護認定看護師として従事。2007年新潟呼吸ケアフォーラムにて、呼吸ケアの発展・向上を目的に活動している。3学会合同呼吸療法認定士、呼吸ケア指導士。
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