【第1回】低流量システムと高流量システムの違い
【第4回】高流量システムの投与される状況と注意点
【第6回】リザーバーマスクと経鼻カニューレの併用は効果がある?
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“加湿”の必要性

 酸素療法における加湿については、本邦のマニュアル1では経鼻カニューレ3L/分投与以下(ベンチュリ̶マスクでは酸素流量に関係なく酸素濃度40%まで)ならば加湿は不要としています。酸素流量が4L/分を超えるようならば加湿のための蒸留水を通した酸素投与とします。

 ここで理解しておくべきことは、正しい加湿をするには酸素自体だけでなく、酸素と同時に吸い込む“空気”も加湿しなければならないことです。

 酸素マスク5L/分で酸素投与していたとします。吸気流速が30L/分と考えると、酸素5L/分に加え空気25L/分も同時に加湿しなければ加湿したことにはなりません。

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