ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第9回は、人工呼吸管理中での画像検査の際、チューブの位置確認に必要なDOPEについてです。
人工呼吸管理中での画像の着目ポイントは第7回を参照してください。
●肺炎で人工呼吸器管理中の70代男性。
●安定して経過していたのに突然、アラーム音が鳴り響いた。
● SpO260%!先輩ナースを呼んでいる間に、みるみる血圧低下、脈拍も急降下……。
上のような症例に遭遇すると冷や汗ものですよね。
こういった緊急事態では医師の到着を待っていては間に合わない可能性があります。重症患者ケアに携わるナースには、このような事態へのアプローチを知っておいてもらいたいと思います。
このようなケースへの対応策としてDOPEアプローチというものが知られています1(表1)。
「DOPE」とは4つのチェックポイント(「チューブの位置異常」「チューブの閉塞」「気胸」「機器の不具合」)の頭文字からなる語呂合わせです。具体的なチェックポイントと対応策を表にまとめました。
異変を察知したら、ただちに胸郭運動、呼吸音、エアーリークの有無などをチェックすると同時に、応援の要請、医師への緊急コール、再挿管の準備を行いましょう。
状況にもよりますが、多くの場合、最初に確認すべきはEquipment failure(機器の不具合)です。患者さんを人工呼吸器から外し、手動換気(バッグバルブマスク)に切り替えてみます。これで問題なく換気できるようなら、人工呼吸器に問題があった可能性が高まります。
気管内吸引を行ってみて、特に問題ないようであればObstruction(チューブ閉塞)の可能性は否定的でしょう。
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