ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第17回は、術直後での臓器の異常を画像から見るポイントです。
術直後の画像の着目ポイントは第15回を参照ください。
気胸を疑って「胸部に空気が貯留していないか」を見ている
気胸は急性発症の呼吸不全の代表格ですが、術後では CV挿入に伴って発生したり、ブラ(ふくらんだ肺のう胞)の合併に伴って発生することが多いものです。
図1-①で左の肺の肺紋理(白く描出される肺血管の走行のこと)が消失して黒く映っており、左気胸が明らかですが、肺尖部に現れるような小さな気胸ではわかりづらいと思います。
図1-②では左のペースメーカーに隠れるように気胸があります。また、横隔膜の切れ込みが深くなっているのも気胸の所見です(Deep Sulcus Sign)。気胸では、時間が経つと呼吸困難、SpO2低下が見られるため、聴診とモニターのチェックは必須です。
図1 気胸が起きているかの確認
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