ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第38回は、間質性肺炎の急性増悪を画像で見る際のポイントを紹介します。
胸痛・呼吸困難での画像の着目ポイントは第32回を参照ください。
間質性肺炎の患者で、すりガラス陰影がないか見ている
〈症例〉
●80歳代男性。以前より間質性肺炎と診断されていた
●当日に呼吸困難がいつになく強くなり来院
間質性肺炎は、肺胞の壁などに原因不明の炎症が起こる疾患です。炎症が進むと肺胞の壁が厚くなり、肺全体が固くなって肺活量が低下します。
この患者さんの以前のCT画像(図1-①)では、肺底部があたかも蜂の巣のようにみえます。これをハニーカムサインといい、線維化の進行した間質性肺炎の特徴的な所見なのです。
そして受診時の検査(図1-②)では、両側とも薄い白い影が増え、肺全体に及んでいます。これをすりガラス陰影といいます。
すりガラス陰影は心不全でもみられるのですが、体に過剰に水が溜まっていないようであれば、間質性肺炎の急性増悪によるものを考えなければなりません。
図1 症例の患者のCT画像
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