【第29回】発症まもない頸髄損傷患者さん[前編]研究から明らかになったこと

患者さんの「生きようとする力」を信じ、それを支える看護を行う

ケアのポイント

●看護師の観察やケアが苦痛となっている場合もあり、テクニカルスキル・内容・タイミングが最適になるように看護する
●日常生活のささいなことでも自分自身でできるように援助し、ふだんの生活に近づけるように看護する
●患者さんにとって精神的な支えとなる家族の思いが、患者さんに伝わるように支援する

 発症まもない頸髄損傷患者さんの「生きようとする力」を支援するためには、「生きようとする力」に影響する要因を理解するとともに、失わせている要因である身体的苦痛を体位、ケア、薬剤などで軽減する看護が重要です(下記参照、文献1を参考に作成)。

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