資産運用の基本を看護師専門FPがやさしく解説。バランスファンドと世界株式に投資した場合の運用成果をシミュレーションで比較します。

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きたじー

看護師は一般企業よりも賃金が上がりにくい。なので、
資産運用を検討してみましょう、というお話になります。
ここでは、NISAや資産運用などを活用して、賢くお金を
増やすための選択肢をわかりやすく解説させてもらいま
す。未来のご自身のために備えて、人生の選択肢を広げ
るヒントが満載ですよ

 資産運用の考え方はとてもシンプルで、「長期」「分散」「積み立て」。この3つさえ忠実に守れば、原則的には成功するといわれています。さまざまな理由があり、なかなか難しいのですが……。

投資の成果をシミュレーション

 では、ここで実際に投資の成果を見てみましょう。
 左の図は、「国内や外国の株式」と「国内の債券と外国の債券」などに分散に投資をする「バランスファンド」です。一方で、右の図の「世界株式」は、世界中の企業の株式に投資をするようなイメージになります。

バランスファンドと世界株式のイメージ図

 一般的に、株式の価格と債券の価格は反比例するといわれており、株式が上がれば債券は下がり、債券が上がれば株式は下がるといった形で、値上がりや値下がりが株式のみに比べると振れ幅が小さくなりやすい特徴があります。

 実際に、それぞれの投資対象に5年間積み立て投資をしてみるとどうでしょうか? 投資額に対して、マイナスになる部分が出てくるのがよくわかります(図1)。

図1 各時点まで5年間積み立て投資をした場合の資産額の推移(4資産分散と世界株式(配当込み円ベース))
各時点まで5年間積み立て投資をした場合の資産額の推移のグラフ

 では、20年間積み立て投資をしてみたらどうでしょうか?

図2 各時点まで20年間積み立て投資をした場合の資産額の推移
各時点まで20年間積み立て投資をした場合の資産額の推移

 まず、特徴としては、どちらの商品もどの年代においてもマイナスになっていないことがわかりますよね。また、で囲んだところに関しては、株式が大きく成果が出ています(図2)。
 では、「バランスファンドはダメなのか?」と思うかもしれません。バランスファンドでは、大きく値上がりもしていないかもしれませんが、一方で、大きく値下がりもしていないという特徴があります。

 ですので、ご自身のリスク許容度(長期で大きく増やしたいのか ある程度安定で増やしたいのか)に合わせて商品選びをするとよいかと思います(こちらの図は、あくまでも過去の実績を表すものであり、将来の結果をお約束するものではありませんので、お気をつけください)。

なんで今まで誰も教えてくれへんかったん⁉って思いますよね

 今後の経済状況にもよりますが、長期で世界株式やバランスファンドで積み立て投資を継続することにより、マイナスになりにくいといわれています。理由としては、世界経済の成長が1つ挙げられます。

 「世界経済の成長」というのは、イメージがわきづらいかもしれませんね。基本的に、経済の成長とは、企業が発展するということです。例えば10~20年前、駅のホームでガムを踏むことはありませんでしたか? でも、最近はどうでしょう。「そういえば踏んでいない」という方が多いと思います。これはグミがガムに取って代わったから。ゴミの出ない“便利”なグミが人気になり、市場が拡大しているのです。

 また、海外と通信してロボットアームでオペをすることも可能になってきました。便利になるということは、新たな産業やサービスが生まれて世の中が便利になり、企業が利益を上げ、経済が成長しているということ。そう考えると今後も、世の中が便利になることは想像できるかと思います。

※この記事は『エキスパートナース』2025年定期購読特典『エキナスプラス』を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。