ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第20回は、胸水を見てその原因を探るため、術後管理で画像検査を行う場合についてです。胸水の溜まるメカニズムを紹介しています。

 術後管理での画像の着目ポイントは第19回を参照ください。

胸水のCT画像と胸水が溜まるメカニズム

 肝切除や胆嚢炎術後に胸水(図1)が貯留することは多いですが、多くは二次的な反応です。細菌は検出されず、胸水そのものが発熱の原因になることは決して多くありません。胸水の溜まるメカニズムは以下の通りです。

①胸水の産生が増える
 左心不全、低タンパク血症、無気肺による胸腔内圧減少、肺塞栓、肺がん、肺炎、結核、肝硬変、膵炎が原因。

②胸水の吸収が減る
 がんによるリンパ管閉塞が原因。

③乳び胸
 胸管から乳白色の乳び、リンパ液が胸腔内に漏出するもの。食道がん手術後、胸管損傷によって発生することがある。

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