ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第30回は、転倒後意識障害が増悪した場合、急性硬膜外血腫を疑って画像を見る際のポイントについてです。

 転倒・転落での画像の着目ポイントは第28回を参照ください。

急性硬膜外血腫を疑って「打撲部に凸レンズ型の血腫」がないか見ている

画像での着目ポイント

急性硬膜下血腫を疑って見ている
打撲部に三日月様の血腫がないか 頭部CT

急性硬膜外血腫を疑って見ている
打撲部に凸レンズ型の血腫がないか 頭部CT

〈症例〉
●80歳代男性、脳梗塞で脳神経外科病棟入院。リハビリテーション中に階段から転落した。
●転落後、JCS1の意識障害があり経過観察となった。
●一旦意識は清明になるも、3時間後にJCS100の意識障害を呈しているところを発見した。

 受傷3時間後、JCS100の意識障害を呈したときに撮影したCT検査を見てみましょう(図1-①)。
 診断は骨折と急性硬膜外血腫です。骨条件CT検査(骨折線を見やすくするように条件を変えて画像を作成したCT検査)では、急性硬膜外血腫の部位に一致して頭蓋骨骨折を認めます(図1-②)。CTの3D画像でも、骨折線をはっきり認めます(図1-③)。

図1 急性硬膜外血腫のCT画像

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