排泄ケアのなぜ?&どうする?【第6回】便秘で下剤を使い分けるのはなぜ?
編集:高木良重
福岡大学 医学部看護学科 講師、がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師
編集:豊原敏光
医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター センター長
執筆:伊藤雅世
医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター
POINT
● 便秘といっても種類が異なるため、それぞれに合わせた下剤を選択しよう。
● 下剤の特徴をおさえて選択しよう。
機能性便秘の種類による下剤の使い分け
慢性便秘症は一次性便秘症として、消化管の形態変化や運動障害に伴う非狭窄性器質性便秘1と、機能性便秘に分けられます(【第5回】の表2)。 機能性便秘は、①大腸通過正常型、②大腸通過遅延型、③便排出障害型に分けられ、それぞれの病態に応じた下剤の使い分けが必要です。
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この記事の関係者
編集
高木良重たかき よしえ
福岡大学 医学部看護学科 講師、がん看護専門看護師、皮膚・排泄ケア認定看護師
九州大学医学部附属病院(現:九州大学病院)、福岡高野病院、福西会病院、福岡国際医療福祉大学での勤務を経て、2023年10月より現職。病院内での皮膚・排泄ケア領域の活動のみならず、地域でのストーマや褥瘡などの研修や近隣施設等との連携強化に向けての活動を行っている。
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医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター センター長
1980年山口大学医学部卒業。1986年九州大学医学博士(ヒルシュスプルング病セロトニン神経の組織化学的研究)、1988年マギル大学薬理学教室・モントリオール小児病院実験外科(ラット小腸移植と移植腸薬理学的研究)、1995年福岡高野病院、2003年福西会病院を経て2019年4月より現職。郷里で専門医療を展開中。
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伊藤雅世いとう まさよ
医療法人社団医王会 朝倉健生病院 大腸・肛門病センター
2005年福岡大学医学部卒業。初期臨床研修終了後、同大学消化器外科入局。2019年4月より現職。外科専門医、消化器病学会専門医、大腸肛門病学会専門医。
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