機能性便秘は大腸通過正常型、大腸通過遅延型、便排出障害型に分けられ、それぞれの病態に応じた下剤を使い分けましょう。塩類下剤、糖類下剤、高分子化合物、刺激性下剤といった、主な下剤の種類と特徴、新規便秘薬について解説します。
● 便秘といっても種類が異なるため、それぞれに合わせた下剤を選択しよう。
● 下剤の特徴をおさえて選択しよう。
機能性便秘の種類による下剤の使い分け
慢性便秘症は一次性便秘症として、消化管の形態変化や運動障害に伴う非狭窄性器質性便秘1と、機能性便秘に分けられます(【第5回】の表2)。 機能性便秘は、①大腸通過正常型、②大腸通過遅延型、③便排出障害型に分けられ、それぞれの病態に応じた下剤の使い分けが必要です。
①大腸通過正常型
病態 大腸の糞便を輸送する能力が正常にもかかわらず、食事量や食物繊維が少ないために便量が減って排便回数が減少したり、硬便のために排便困難を呈する状態
対応 食物繊維の摂取や緩下剤の使用が効果的
②大腸通過遅延型
病態 大腸通過時間が遷延しているため、腸管内容物の水分が吸収されて硬便になる。また、便塊がなかなか直腸に輸送されないため、便意が消失していることも多い2
対応 緩下剤や刺激性下剤の使用が必要となる
③便排出障害型
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