事例①「食後の嘔気・嘔吐」「両下肢の脱力・しびれ」で緊急搬送された男性

[Step1]症状・病歴を詳しく尋ねる

[Step3]気になる情報をさらに深める

[Step4]追加のアセスメントと画像

[まとめ]ナースが見抜きたいポイント

第2ステップ フィジカルアセスメント

Aさんのフィジカルアセスメント(身体所見)

●意識状態:清明。JCSⅠ-1
●身長160~165cm程度、体重60kg前後にみえる
●身なりは整っている
●バイタルサイン:血圧240/91mmHg(普段は収縮期160~180mmHg程度)、脈拍数75回/分で整、呼吸数16回/分、体温35.6℃
●頭部外傷なし、眼瞼結膜に貧血を認めず、眼球結膜に黄染その他の異常を認めない。聴力異常なし。口腔内にも異常所見なし
●瞳孔に左右差はなく、対光反射も正常
●頸静脈怒張なし、甲状腺腫大なし。頸部血管雑音は聴取されない
●胸部:視診、触診で特に異常認めず。肺野にラ音や喘鳴は聴取されない
●心音:整、胸骨左縁第3肋間に最強点を有する収縮期雑音Ⅲ/Ⅵ聴取。拡張期雑音は聴取されない。Ⅲ音を聴取しない
●腹部:平坦、軟、圧痛なく腫瘤を触知しない。腸蠕動音は低下しているが聴取できる
●眼輪筋の筋力は左右とも異常なく、口角下垂もない。構音障害もない。徒手筋力テストで両下肢とも大腿四頭筋、前脛骨筋で3/6程度に減弱。両側で膝蓋腱反射とアキレス腱反射が消失。両下肢で触覚と痛覚が低下
●皮膚:皮疹なし。上肢に異常はないが、両下肢とも冷たく蒼白である
●末梢血管の触診では、両頸動脈拍動に左右差なし。上腕動脈・橈骨動脈は左がやや弱い。左右で血圧を測定したところ、血圧に左右差あり(右230/88mmHg、左168/87mmHg)。両鼠径部は動脈拍動が触知できない

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