さまざまなデバイスが存在する酸素療法を、基本から解説!今回は、低流量システムと高流量システムの使い分けや、呼吸不全の種類と酸素投与の進め方について紹介します。

各デバイスの適応

 低流量システムの適応を簡単に言うならば、酸素濃度を厳密に調整しなくてもよい中等度の低酸素症の患者さんが適応です。

 高流量システムの適応を簡単に言うならば、Ⅱ型呼吸不全重症な低酸素症の患者さんが適応です。

低流量システムの適応と特徴
●適応疾患や状態:肺炎、心不全、気胸、肺塞栓症
●特徴:二酸化炭素の蓄積しないⅠ型呼吸不全では、酸素濃度を厳密に調整する必要がない

高流量システムの適応と特徴
●適応疾患や状態:COPD、肥満低換気症、肺結核後遺症、重症低酸素症を伴う肺炎
●特徴:二酸化炭素の蓄積しやすいⅡ型呼吸不全では、厳密に酸素濃度を調整する必要がある。低流量システムで低酸素症が改善しない場合、ハイフローセラピーの適応となる

呼吸不全の種類と酸素投与の進め方

 ここで、Ⅰ型呼吸不全とⅡ型呼吸不全を整理しておきます。

 Ⅰ型呼吸不全とは、PaO260mmHg以下の低酸素症だけを認めるタイプの呼吸不全です。代表的な疾患は、肺炎(間質性肺炎を含む)、心不全、気胸、肺塞栓症などです。

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