さまざまなデバイスが存在する酸素療法を、基本から解説!今回は、心原性肺水腫に対する、ハイフローセラピーを用いた高流量酸素療法の効果について考えていきます。

●ハイフローセラピーとは
●ハイフローセラピーの注意点
●心原性肺水腫はNPPVが第一選択
事例

心原性肺水腫で、SpO2が83%と低下しており、リザーバーマスクで、流量15L/分で酸素投与を行っていました。しかし、SpO290%までしか上昇しなかったため、より高濃度な酸素が投与できるハイフローセラピーを検討しました。

ハイフローセラピーとは

 ハイフローセラピーは、経鼻カニューレを使用した高流量酸素療法であり、図1のような「ブレンダー」「加温加湿器」を組み合わせた装置で、図2のような、専用機もあります。ハイフローセラピーの特徴は、【第4回】を参照してください。

 NHFT(nasal high flow therapy)、NHFC(nasal high flow cannula)、HFT(high flow therapy)などさまざまな言葉で使われるため、臨床で混同しないようにしましょう。

 なお、人工呼吸ではないため、看護必要度の「人工呼吸器の装着」の項目は加点できません。診療報酬上の加算は、ハイフローセラピーとして1日につき192点(15歳以上。15歳未満は282点)算定されます。

図1 ハイフローセラピーの例

ハイフローセラピーの例
(画像提供:フィッシャー&パイケル ヘルスケア株式会社)

図2 ハイフローセラピーの専用機

ハイフローセラピーの専用機
(画像提供:フィッシャー&パイケル ヘルスケア株式会社)

ハイフローセラピーの注意点

 その快適性から、臨床における使用が増加しているハイフローセラピーですが、適応を間違えると状態の悪化につながる場合もあるので注意が必要です。

 ハイフローセラピーは酸素療法であり、人工呼吸ではありません。まず、この違いをおさえておく必要があります。

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