ワケがあって医師がオーダーしている画像検査。臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。第4回は、臥位で胸部X線を撮影した場合の、自然気胸の鑑別についてです。

 自然気胸・画像での着目ポイントについては第2回の記事を参照。

●自然気胸を疑って空気貯留を確認する
●自然気胸を疑って 空気貯留を立体的に見る
●気胸を疑った場合の画像検査をケアに活かすには?

 自然気胸を疑って胸部X線画像を撮影する際、患者さんが臥位の場合の画像の確認ポイントを紹介します。

自然気胸を疑って空気貯留を確認する

 臥位で胸部X線撮影をした場合は、腹側の前胸部に空気が溜まりやすいことを念頭に置く必要があります。腹側(前胸部)に空気が溜まった結果、特に横隔膜直上付近に空気が溜まりやすくなります。

 胸部CTで空気の位置を見てみると、冠状断で横隔膜や肺尖部に空気が貯留しているのがわかります(図1)。

図1 冠状断CTによる胸部の空気貯留の確認

冠状断CTによる胸部の空気貯留の確認

自然気胸を疑って 空気貯留を立体的に見る

 水平断で見ると、横隔膜直上に気胸の空気が貯留しているのがわかります(図2)。 

 このため、臥位では横隔膜の切れ込みが深く見えることとなります。この横隔膜の切れ込みを「Deep Sulcus Sign(ディープサルカスサイン)」といいます(図3)。

図2 水平断CTによる胸部の空気貯留の確認

水平断CTによる胸部の空気貯留の確認

この記事は会員限定記事です。