妊娠中の感染予防についてマンガやイラストで学べる冊子をNPO法人トーチの会が作成。この冊子を医療機関や教育機関に寄贈するキャンペーンが実施されています。

妊婦と赤ちゃんを守るために注意したい場面を解説

 NPO法人トーチの会(http://toxo-cmv.org)は、先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症の患者会。“トーチ”は、経胎盤感染によって赤ちゃんに重篤な臓器・神経・感覚器障害をきたす病原体の頭文字を取って名付けられたTORCH(トーチ)症候群に由来しています。

 TはToxoplasma gondii(トキソプラズマ原虫)、OはOthers(その他)としてTreponema pallidum(梅毒トレポネーマ)などを含み、RはRubella virus(風疹ウイルス)、CはCytomegalovirus(サイトメガロウイルス:CMV)、そしてHはHerpes simplex virus(単純ヘルペスウイルス:HSV)を指します。

 同会はTORCH症候群のうち、トキソプラズマとサイトメガロウイルス(CMV)による先天性感染症をターゲットとしています。先天性トキソプラズマ症先天性サイトメガロウイルス感染症は、いずれも感染時の母体の症状が少なく、赤ちゃんに症状が現れていなければ見つけにくい病気です。まだワクチンはありません。症状が出ないこともありますが、流産や死産となったり、先天性トキソプラズマ症は脳や眼、先天性サイトメガロウイルス感染症は脳や聴覚などに重篤な障害が起こる場合もあります。

 同会が手がけた小冊子が『マンガとイラストで学ぶ妊娠中の感染予防』(サウザンブックス社)。先天性トキソプラズマ症先天性サイトメガロウイルス感染症をはじめとした、母子感染症の予防方法を学べる本です。

「マンガとイラストで学ぶ妊娠中の感染予防」表紙

『マンガとイラストで学ぶ妊娠中の感染予防』
制作:NPO法人トーチの会(先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会)
監修:森内浩幸(国立大学法人長崎大学 高度感染症研究センター センター長・小児科医師)
マンガ・イラスト:山中正大
発行:サウザンブックス社
A5判、36ページ、定価:1,100円(税込)

『マンガとイラストで学ぶ妊娠中の感染予防』p13

 子どもの世話をするとき、ペットと触れ合うとき、外食するときなど、妊娠中の感染に注意が必要な場面をピックアップ。妊婦と赤ちゃんを守るため、周囲の人が知っておきたい知識をわかりやすく解説しています。

 マンガを読みながら、イラストを見ながら、自然と知識を身につけられる点が特徴。“妊娠中の感染予防11か条”のほか、当事者の体験談や、監修の医師による解説も掲載されています。

啓発・予防教育のため医療機関や教育機関に寄贈

 NPO法人トーチの会では、先天性トキソプラズマ症と先天性サイトメガロウイルス感染症の啓発・予防教育を目的として、『マンガとイラストで学ぶ妊娠中の感染予防』を医療機関や教育機関に届けるキャンペーンを実施しています。

 病院の待合室や図書コーナーに設置する、両親学級で使用する、スタッフに教材として配るなど、母子感染症予防のために活用してほしいとのこと。

 申し込み方法など、キャンペーンの概要は下記参照。

キャンペーン概要

実施期間
2026年12月末まで(寄贈冊数の上限に達し次第終了)

申し込み対象
医療機関や教育機関で、先天性トキソプラズマ症とサイトメガロウイルス感染症の啓発・予防教育を目的として、冊子を活用・配布する人

申し込み冊数
1施設あたり10冊以上30冊まで

費用
無料(小冊子の代金・送料は不要)

申し込み方法
下記フォームより申し込みを。
https://docs.google.com/forms/d/1zDzieT0t6j7HoE2N6WkPh3SoD1hlEdF_h5_OJOGngeI/

問い合わせ先
『マンガとイラストで学ぶ妊娠中の感染予防寄贈プロジェクト事務局(株式会社サウザンブック社内)
メール:info@thousandsofbooks.jp
ホームページ:http://thousandsofbooks.jp

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