検査・治療の帰室後の急変に注意!今回は、放射線治療を行う目的や治療の流れ、帰室後の身体状態について解説します。ペースメーカや埋め込み型除細動器などがある患者への対応も確認しましょう。
放射線治療とは?
放射線治療を受ける多くの患者は、ほとんどががん患者に対しての治療になります。方法はいくつかありますが、今回は病棟看護師がかかわることの多い、X線やγ線などによる「外部照射」について説明します。
放射線治療は、「根治的照射」「予防的照射」「緩和的照射」に分けられ、それぞれの患者の疾患や病期に合わせて治療が行われます。
放射線治療(外部照射)
●根治的照射
●予防的照射
●緩和的照射
※低侵襲であるため、さまざまな疾患や病期に適応可能な治療
放射線治療は手術療法や化学療法と比較して低侵襲で、患者が他の疾患に罹患している場合や、高齢で全身状態がよくない場合でも治療が可能です(図1)。そのため、リスク状態も放射線治療を中心にさまざまな因子が複合的に関連している患者が多くいます。
図1 がんに対する放射線治療の流れ

●がんの病勢
●疾患の複合状態
(糖尿病、肺疾患、脳血管疾患、心疾患、腎疾患、膠原病など)
●高齢
●低栄養
放射線治療のしくみ
入室してから治療を終えて退室するまで、短い方で10分程度、長い方で1時間程度かかります。
放射線治療を受けた患者の体内では、放射線の照射によって細胞内の原子や分子(特に水)が反応し、フリーラジカルやヒドロキシラジカルが電離します。それらがDNAを傷害しがん細胞を死滅させます。これを「間接作用」といい、照射から瞬時に起こります(図2)。陽子線や炭素イオン線は「直接作用」になり、異なります。
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