臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。今回は、人工呼吸器管理中に遭遇することの多い人工呼吸器関連肺炎(VAP)について、画像を見るポイントを紹介します。

 人工呼吸管理中での画像の着目ポイントは第7回の記事を参照してください。

VAPを疑って胸部X線画像で異常陰影を見る

 人工呼吸器関連肺炎(VAP)は、気管内挿管による人工呼吸開始から48時間以降に発症した肺炎と定義されます。

 一般的には胸部X線で新たに生じた異常陰影、喀痰所見の増悪、発熱、白血球数の上昇などから診断されますが、いずれも非特異的で診断が難しい病態の代表格です。

 図1を見ると、左下肺野、左も心陰影の裏側に気管支透亮像(air bronchogram:気管支が黒く透けて見える、赤三角部分)を伴う浸潤影が出現しています。

 同日より発熱、酸素化の増悪、喀痰の膿性化も見られ、臨床的にVAPと診断しました。

図1 心不全を治療中にVAPと診断した症例(人工呼吸器管理8日目)

図1 心不全を治療中にVAPと診断した症例(人工呼吸器管理8日目)

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