-
心臓カテーテル検査③帰室後に行いたいケア【検査・治療の帰室後注意!:第3回】
- 会員限定
- 特集記事
-
出産後のキャリアについて社会福祉士という選択肢資格取得で開けた新たな働き方とは
- PR
- タイアップ記事
-
体位保持だけでなく使い心地にもこだわったクッションが新発売
ニュース -
1回の気管吸引の時間はどのくらい?【人工呼吸ケアのよくあるギモン:第5回】
- 会員限定
- 特集記事
-
ルート確保時の駆血は、「静脈は怒張、動脈は触れる」程度の圧で、1~2分をめやすに行う【第5回】
- 会員限定
- 特集記事
-
心不全患者さんの看取りの場面での「その人らしさ」を尊重した支援【共有したいケア実践事例:第38回】
患者対応 -
男性患者のアピアランスケアで配慮したいことは?【ナースが進めるアピアランスケア:第15回】
- 会員限定
- 特集記事
-
拡張型心筋症の患者さん[前編]研究から明らかになったこと【看護研究からわかる患者さんのこころの中:第23回】
- 会員限定
- 特集記事
-
糖尿病ケア①持続血糖測定(CGM)装置【モノで変わった!看護ケア:第18回】
- 会員限定
- 特集記事
-
DX推進によって、看護記録はどう変わる?
特別記事
特集記事
心臓カテーテル検査③帰室後に行いたいケア【検査・治療の帰室後注意!:第3回】
別部門での検査・治療から帰ったあとに起こる変化は意外と多い!担当ナースとしておさえておきたい、「帰室時の状態」や「異常への対応」をわかりやすく紹介します。 【第1回】心臓カテーテル検査①検査を受けるとき・帰室後の状態【第2回】心臓カテーテル検査②帰室後の急変・急性合併症 出血をさせないための安静への援助 このブロック以降のコンテンツは非表示になります 橈骨動脈・上腕動脈穿刺の場合 橈骨動脈の穿刺の場合は、上肢の安静を行います。 穿刺部位の反対側には点滴のためのルートが確保されており、非常に不自由な状態にあります。検査後の車椅子への移動やトイレの際に無意識に手を使い、穿刺部位へ力を加えることが多くあります。 患者には、動脈の穿刺であるため力を加えたり、曲げたりすると出血の原因になることを説明します。移動時やトイレ介助時に状況を確認し、穿刺部位の上肢の安静が保持できるか確認をします。 できないと判断した場合には、固定具を使用します。上腕動脈の場合は、関節に位置し自然に屈曲するため、術後より固定されています。特に術後1時間は、術中の鎮静薬などの効果のため足元がふらつきやすく、造影剤の影響で排尿回数が多い状態です。 上肢の安静を保持するためにも、患者へ説明をしっかり行い、ナースコールの前に訪床できるようにします。 大腿動脈穿刺の場合 大腿動脈の穿刺の場合は、下肢を伸展させたまま、ベッド上安静を長ければ翌朝まで強いられます。そのため、同一体位による身体の痛みを生じます。そのなかでも腰部痛が多く訴えられます。腰部のマッサージや腰部への枕の挿入、適度な体位交換を行います。 また、食事や排尿は仰臥位で行うため、食事のセッティングの工夫、排尿の介助が必要です。 さらに、近年では検査を受ける患者は高齢化しています。患者の身体能力を的確にとらえ、安静を保持したうえで先回りした援助が必要となるでしょう。 徐々に出現する疼痛緩和 術直後から病棟へ帰室直後は、緊張と局所麻酔の効果で疼痛はあまり感じていません。しかし、動脈に穿刺したことと圧迫止血のため帰室後は徐々に疼痛が出現します。 また、前述のように大腿動脈の穿刺では、安静による身体の痛みを生じます。この場合は、鎮痛薬が処方されます。患者の疼痛の状況を早くに察知し、すばやく対応することが必要です。 参考文献1.斎藤滋 監修:やさしくわかる心臓カテーテル 第2版.照林社,東京,2020.2.坂本力 監修:ナースのためのIVRの実際と看護(第4版).バイエル薬品株式会社診断薬事業部,東京,2007. 【第4回】内視鏡検査・治療①内視鏡を受けるとき・帰室時の状態(2025年1月3日配信予定) この記事は『エキスパートナース』2017年12月号特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。
- 会員限定
- 特集記事
1回の気管吸引の時間はどのくらい?【人工呼吸ケアのよくあるギモン:第5回】
【第1回】気管吸引はどうして必要なの?【第4回】気管吸引時の適正な吸引圧は? Q. 1回の気管吸引の時間はどのくらい?Answer10 秒以内が安全です。吸引時間はできるだけ短いほうがよいです。 吸引時間が長くなると? 吸引時間が長いほど、SpO2の低下が大きくなり、回復も遅くなります。また、気管粘膜損傷や無気肺のリスクも高まります。吸引時間は10秒以内で、短ければ短いほどよいでしょう。 このブロック以降のコンテンツは非表示になります また吸入気酸素濃度(FIO2)が高ければ高いほど、気管吸引によりSpO2は著しく低下します(図1)1。吸入気酸素濃度が50%以上であれば、より短時間で行う必要があります。 図1 気管吸引と低酸素血症 (文献1より引用) 吸引時間とSpO2との関係は? 吸引時間を、SpO2低下を指標にしながら行うのは危険です。特に末梢循環不全のある患者は、中枢の酸素飽和度が低下してから1分以上遅れて SpO2モニタに表示されることがあります。 SpO2モニタの値が、そのときの患者の酸素飽和度を、必ずしもリアルタイムに反映しているわけではないことを知っておきましょう。 吸引時間の適切な配分は? 気管分岐部直上まではすばやく挿入し、気管分岐部直上に到達したら、そこからはゆっくりと時間をかけて吸引します。吸引しながら2~3cmゆっくり引き進めたあとは、吸引カテーテルをさっと引き抜きます。 特に気管チューブ内は、分泌物が貯留していない限り、ゆっくりと吸引しても意味はありません。ゆっくり吸引することは、低酸素血症を助長するだけです。 引用文献1.坂本多衣子,他:吸引操作の患者への影響.ICUとCCU1985;9(6):729-732. 【第6回】SpO2が低いときの気管吸引はどうすればいいの?(2025年1月2日配信予定) この記事は『エキスパートナース』2013年12月号の特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。
- 会員限定
- 特集記事
ルート確保時の駆血は、「静脈は怒張、動脈は触れる」程度の圧で、1~2分をめやすに行う【第5回】
日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説。確実な実施のため、根拠とコツをもう1 度おさえましょう! 【第1回】高齢、浮腫や肥満がある患者では「皮膚の伸展」などを行ってから穿刺に移行する【第4回】「どうしても」という場合以外は、上肢でルート確保できる部位をさがす「末梢カテーテル」の関連記事はこちら ルート確保時の駆血は、「静脈は怒張、動脈は触れる」程度の圧で、1~2分をめやすに行う なぜこうする?●過度の駆血は静脈の血流量を減少させ、かえって静脈が怒張しなくなるため●長時間の駆血で神経傷害、皮膚傷害、内出血の恐れがある 駆血は「静脈は怒張、動脈は触れる」程度の圧が最適 このブロック以降のコンテンツは非表示になります 駆血は、静脈を怒張させ血管の走行を強調し、穿刺をしやすくすることを目的としています。そのための駆血方法のポイントとして、駆血の強さは、「静脈圧より高く、動脈圧より低く」と言われます。 これは、動脈を完全に遮断する程度の強さで駆血すると、静脈の血流量が減少し、静脈が怒張しなくなるためです。上肢の場合で、静脈は怒張するが橈骨動脈は触れる程度がよいとされています。 実際に患者さんに駆血帯を巻く際、部位としては、穿刺部位よりも5~10cm中枢側に装着します。駆血帯を巻いたあとは、駆血の強さを確認するため動脈を触知し、静脈と血管の走行を確認したうえで穿刺します。 また駆血帯を巻く際に注意する点として、高齢者やステロイドを長期に使用している患者さんで皮膚が脆弱な場合、駆血帯の使用により容易に皮膚傷害を形成することがあります。 その場合は皮膚傷害予防のため、薄手の服やタオルなどの上から駆血帯を巻くとよいでしょう(図1)。 図1 皮膚障害を予防する駆血帯使用時の工夫 皮膚が脆弱になっている場合、薄手の衣服やタオルの上から駆血帯を巻くことで皮膚にかかる圧を軽減できる 駆血時間は神経傷害や皮膚傷害を避けるため、1~2分をめやすに 採血時”の駆血時間については、検査値への影響から1分以内とされています1。 一方、末梢静脈ルート確保時の駆血時間については、検査値への影響を考慮する必要がないため、科学的根拠のある駆血時間は明示されていません。 しかし、長時間の駆血は、しびれなどの神経傷害が生じ患者さんの苦痛となることに加え、皮膚傷害や内出血などを生じるため、1~2分をめやすにするとよいと考えます。 引用文献1.日本臨床検査標準協議会:標準採血法ガイドライン改訂版(GP4-A3).学術広告社,東京,2019:23. 参考文献1.小松由佳:静脈注射がうまくなる! 技術と手ぎわのかんたんポイント.月刊ナーシング 2014;34(6):34-35.2.濱田より子,藤田淑子:静脈血採血.完全版ビジュアル臨床看護技術ガイド.照林社,東京,2015;80-88.3.原田芳巳,他:静脈注射と血管確保.Medicina 2008;45(13):64. 【第6回】ルートは刺入部と別に固定し、追加補強を行う(2025年1月2日配信予定) この記事は『エキスパートナース』2015年7月号特集を再構成したものです。当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。
- 会員限定
- 特集記事