日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説していく連載。第2回はルート確保の基本について。禁忌部位や、穿刺部位や穿刺血管を選択するポイントを紹介します。
穿刺部位の選択は?
末梢静脈ルートを確保するのに適した部位は、患者さんの可動性を制限しないところです。具体的には、利き手の対側の前腕が第一選択となります。加えて、刺入部やルートの接続部位が関節可動部にかからない部位を選ぶ必要があります。
ただし、「透析患者で使用中のシャント側」「乳房を切除した側」「麻痺や浮腫のある側」などは禁忌部位です。これらを考慮して穿刺部位を選択しましょう。
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●翼状針・留置針の末梢ルートのとり方
穿刺血管の選択は?
ルートを確保するのに適した血管を示します(図1)。選択の“鉄則”は、「よく見える」「弾力がある(“硬い”ではない)」「蛇行していない」血管です。具体的には、次の順で静脈を探していきます。
前腕(橈側、尺側)→手背→肘(正中)→手関節→上腕→下腿→足背
図1 上肢の血管と神経(右腕)

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●末梢静脈ルート確保のコツ 高齢・浮腫・肥満患者への穿刺方法
禁忌部位は?
手関節部の血管はよく見えますが、橈骨茎状突起の約8cm中枢側から皮下に分布しはじめる橈骨神経浅枝と橈側皮静脈の走行が交差しています。手関節部は「魔の三角地帯」1といわれ、神経損傷のリスクが高い場所となるため、穿刺の際は注意が必要です(図1、表12)。
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