患者さんの訴えの裏に隠された疾患を見逃さないために大切な「臨床推論」。どのような思考過程を経て臨床診断を導き出しているのかを考えていきます。今回は発熱を訴える肺炎患者さんの事例の、心電図、胸部CT造影、下肢静脈超音波の所見について解説します。

今回の事例:発熱を訴える肺炎患者

第4ステップ 追加のアセスメントと画像

 心電図をとってみると、頻脈右軸偏移S1Q3T3(Ⅰ誘導で深いS波、Ⅲ誘導の明瞭なQ波、Ⅲ誘導で陰性T波がみられる波形)と、肺塞栓を疑わせる所見を認めました(図1)。

図1 心電図

心電図

 さらに、胸部造影CTでも塞栓像を認めました(図2)。塞栓源の検索として超音波検査を施行したところ、右下腿に血栓を認めました(図3)。なお、その他意識障害の原因となりうる電解質異常や髄液の異常はみられませんでした。

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