検査・治療の帰室後の急変に注意!今回は血液透析(HD)の帰室後に行いたいケアを紹介します。血液透析中の負担を軽減する、体重増加を抑えることのほか、次の透析までの期間は心臓突然死や不整脈に注意が必要です。

透析中の負担を軽減する

透析中の負担を軽減するイラスト

 健常人であれば、通常24時間休まない腎臓のはたらきによって緩徐に行われる血液の浄化を、透析患者は“週3日の4時間(個々で異なる)”で実施するため、その際の急激な内部環境の変化は想像を絶します(【第7回】・図1参照)。

 ふだん何ごともなかったように週3回の透析治療をこなしている患者の内部環境は、じつは劇的に変化し、身体はそれに反応し、恒常性を保っていることを忘れてはいけません。
 このことを認識して、透析中はもちろん透析後も患者への余分な負担は避けたいものです。看護師の役割は患者のエネルギーの消耗を最小にすることです。

体重増加を抑える(除水量を増やさない)

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