「in-out(水分出納)」は、患者さんの状態を評価するために重要な観察項目。in-outの乱れを示すサインや対応など、看護師が知っておきたい知識をわかりやすく解説する連載です。
【第1回】水分出納の重要性と体液の機能
〈目次〉
●生体からのSOS信号の原因を探るため、in-outの確認を
・体の約60%を占める体液は、以下の機能を担っている
・脱水、溢水、出血により体液量を一定に保てなくなると、生体からSOS信号が!
・たかがin-out、されどin-out!
【第2回】水分出納でわかる!水欠乏性・Na欠乏性・混合性脱水の違い
〈目次〉
●脱水の種類とは
●水欠乏性脱水(高張性脱水)とは
●Na欠乏性脱水(低張性脱水)とは
●混合性脱水とは
【第3回】脱水の症状と輸液での正しい対応方法
〈目次〉
●ベッドサイドで注意したい脱水のサイン
●脱水時の尿の色、尿比重も観察を
●脱水の原因ごとの輸液の対応
●細胞外液保管(類似)液(等張液)
●水欠乏性脱水(高張性脱水)への輸液
●Na欠乏性脱水(低張性脱水)への輸液
【第4回】水分出納の乱れで起こる溢水とは?サインと観察ポイント
〈目次〉
●溢水とは?
●ベッドサイドで注意したい溢水のサイン
●検査値や画像などでの溢水の観察ポイント
●溢水への薬剤投与、輸液投与
【第5回】水分出納の乱れによる出血のサインと観察・対応ポイント
〈目次〉
●出血とは?
●ベッドサイドで注意したい出血のサイン
●バイタルサイン、代謝の異常などを観察
●出血への初期輸液、輸血、止血
【第6回】水分出納における体重測定の重要性
〈目次〉
●術後・疾患では必ず体重測定を行う
●輸液を行っている場合の注意点
●体重測定時の注意点
【第7回】術後の再出血に注意!水分出納の観察ポイント
〈目次〉
●出血が持続すると静脈還流が減少、重要臓器への血流が停滞する
●再出血を疑ったときの水分出納の見方のコツ
●再出血を疑ったときのin-out報告のポイント
●再出血を疑ったときのin-outを考えた対応
【第8回】発熱による高張性脱水のサインとは?水分出納で見るべきポイント
〈目次〉
●体温調整のため発熱し、高張性脱水と血管内脱水が起こる
●発熱による脱水を疑った場合のin-outの見方のコツ
●発熱による脱水を疑ったときのin-out報告のポイント
●発熱による脱水を疑ったときのin-outを考えた対応
・水分・経口補水液の補給
・輸液の投与
【第9回】経腸栄養投与中の水分・電解質管理:水分出納のチェックポイント
〈目次〉
●不適切な経腸栄養投与は脱水、溢水、電解質異常などをまねく恐れがある
●経腸栄養投与中のin-outの見方のコツ
●経腸栄養投与中のin-out報告のポイント
●経腸栄養投与中のin-outを考えた対応


