臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく示します。今回は、人工呼吸器装着の原因となる心不全・肺水腫を画像で見るときのポイントを紹介します。
人工呼吸管理中での画像の着目ポイントは第7回の記事を参照してください。
心不全・肺水腫患者で胸部X線画像を見るポイント
重症患者でよく遭遇する病態のうち、心不全・肺水腫について、胸部X線所見を中心に解説します。
X線画像のみで一発診断、といったケースは少なく、また、重症患者では複数の病態が混在していることがまれではありません。
病歴、身体所見、他の検査所見、治療反応性を含めた臨床経過を加味して総合的に判断することが求められます。
左心不全・心原性肺水腫のメカニズム
左房圧上昇、肺静脈圧上昇をきたし、肺水腫が形成されます。
発症の誘因は、急性心筋梗塞や心筋症などによる急性左心不全、慢性的な左心不全の急性増悪、急速な後負荷の上昇などです。
急激な輸液・輸血の負荷や、重症病態からの回復期にみられる循環血液量増大(いわゆるrefilling〈リフィリング〉)が原因となることもあります。
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