鎮静を伴う処置後は、鎮静薬の影響により呼吸停止やショックにつながるケースも。この連載では、病棟に戻ってきたあとのリスクを防ぐために考えたい“対応策”を解説します。

【第1回】鎮静の合併症の発生頻度や対処法

〈目次〉
●提言の発表や体制作りで広まった「鎮静管理」
●鎮静の合併症はA(気道)、B(自発呼吸)、C(循環)に分けて理解する
・鎮静に関連する合併症の発症頻度
・上気道閉塞と呼吸停止では対処方法が変わる

【第2回】鎮静を伴う検査・処置後に病棟急変に注意

〈目次〉
●病棟の静かな環境では、相対的に鎮静レベルが深くなる危険がある
・鎮静レベルの経時変化

【第3回】横浜市立大学附属病院での鎮静プロジェクトの取り組み

〈目次〉
●多職種から成る『鎮静プロジェクト』で院内の鎮静管理について検討
・多職種から成る『鎮静プロジェクト』で院内の鎮静管理について検討
・診療科ごとのプロトコルをプロジェクトで審査・承認

【第4回】処置鎮静の種類と偶発症への注意

〈目次〉
●処置鎮静の種類は多岐にわたる
●鎮静・鎮痛薬による偶発症

【第5回】ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)での鎮静

〈目次〉
●ESDとはどんな治療法?
●ESDでの鎮静
●ESDの手技
・一般的な鎮静の例(成人の食道ESD)

【第6回】ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)での鎮静

〈目次〉
●ERCPとは?
●ERCPでの鎮静は合併症に注意
●ERCPの手技

【第7回】PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)とは?治療法と鎮静について解説

〈目次〉
●PEGとは?
●PEGの鎮静と合併症
●PEGの手技には3つの方法がある

【第8回】鎮静薬の適切な使用におけるバランス麻酔の重要性

〈目次〉
●鎮静薬を適切に使用することは簡単ではない
●鎮静にも「バランス麻酔」の概念が必要

【第9回】鎮静薬・鎮痛薬の効果、特徴、副作用

〈目次〉
●各鎮静・鎮痛薬の特徴
●作用を止める「拮抗薬」(フルマゼニル)

【第10回】事故を防ぐための検査・処置前の鎮静管理

〈目次〉
検査・処置前のポイント
1)インフォームドコンセント
2)患者評価
3)絶飲食

【第11回】事故を防ぐための検査・処置室での鎮静管理

〈目次〉
●検査・処置室でのポイント
1)検査時の鎮静
2)退室前の評価
3)搬送中の体制

【第12回】事故を防ぐための検査・処置室から帰室後の鎮静管理

〈目次〉
●検査・処置から帰室後のポイント
1)観察とモニタリングのポイント
2)呼吸の観察
3)呼吸のモニタリング
①呼気ガスモニタは確実な呼吸モニタ
②心電図モニタでは不確実
③パルスオキシメータは呼吸モニタにならない

【最終回】鎮静後の病棟急変、気道・呼吸・循環異常への対応

〈目次〉
1)呼吸運動はあるが上気道閉塞・狭窄が生じた場合(Aの異常)の対処法
2)呼吸運動自体が停止した場合(Bの異常)の対処法
3)呼吸以外の合併症(Cの異常など)の対処法

そのほかの「連載まとめ」はこちら