: 件

『シティーハンター』とコラボ!“ヒーロー”として医療福祉職の魅力を発信

 医療・福祉・介護に携わる人々を“ヒーロー”として社会に発信!
 医療福祉専門の人材サービス会社「コトリオ」では、医療福祉職の魅力を伝えるプロジェクト「kotrio HERO PROJECT(コトリオ ヒーロープロジェクト)」を進めています。同プロジェクトと、今年連載40周年を迎えた人気漫画『シティーハンター』がコラボレーションしました。

kotrio HERO PROJECTとは?

 同プロジェクトは、2025年4月1日より始動。立ち上げの背景にあるというのが、医療福祉業界の人材不足の課題です。

 およそ5人に1人が後期高齢者となる「2025年問題」に伴い、社会保障費の増大や介護・医療分野の人材不足が深刻化しています。
 2024年度時点で、要介護・要支援認定を受けた人は約710.1万人(男性226.9万人、女性483.3万人)1。一方で、日本の介護職はおよそ212.6万人です2
 2040年度には高齢者の人口がピークに達し、介護職の必要数は約272万人に増加することが見込まれていますが、現在の人員では約57万人が不足すると予測されています3

 そうした問題を抱えるなかで、同社が「誰かの命や生活を支えるために尽力する医療・福祉・介護に携わる方々は『ヒーロー』である」との考えのもとに立ち上げたのが「kotrio HERO PROJECT」。医療福祉職の社会的価値を再定義し、その魅力を広く発信することを目的としています。

特設サイトには介護職姿の冴羽獠が登場!

 医療福祉業界の重要性を社会に発信し、より多くの人に医療福祉職の価値を知ってほしい――。そんな思いから実現したのが、同プロジェクトと『シティーハンター』とのコラボレーションです。

 冴羽獠(さえば りょう)と槇村香(まきむら かおり)のコンビは、通常では解決できない依頼に応え、どんな仕事も片付ける『シティーハンター』の主人公。凄腕のプロフェッショナルである彼らの活躍を、患者・利用者を支える医療福祉職と重ねているといいます。

 特設サイトには、冴羽獠や槇村香など、主要キャラクターが介護職のユニフォームを着用した姿で登場!「この街にも、HEROがいる。」というキャッチコピーには、彼らと医療福祉職との、「人を救う」「人を助ける」という共通点が表れています。
 サイトを彩る『シティーハンター』の名シーンの数々にも注目を。

コラボアイテムが当たるキャンペーンを実施中

 7月1日より、プレゼントキャンペーンの第2弾がスタート。『シティーハンター』とのコラボアイテムが抽選で当たります。詳細は下記の特設サイトで確認を。

詳細はこちら

特設サイト:https://hero.kotrio.co.jp/ 
株式会社コトリオ公式X(旧Twitter):https://x.com/kotrio_media

©北条司/コアミックス 1985 版権許諾証J06-89Y

1.厚生労働省:介護保険事業状況報告(暫定)(令和6年4月分).
https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m24/dl/2404a.pdf(2025.7.2アクセス)
2.厚生労働省ホームページ:介護職員数の推移の更新(令和9年分)について.
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47882.html(2025.7.2アクセス)
3.厚生労働省ホームページ:第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について.
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41379.html(2025.7.2アクセス)

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。

【連載まとめ】脳からわかる麻痺の看護

 麻痺のある患者さんに対応するには、脳のしくみから麻痺を理解することが大切です。麻痺のメカニズムをイラストともにわかりやすく解説!麻痺に伴う合併症や実際のケアについても紹介しています。

【第1回】麻痺はなぜ起こる?錐体路から脳のしくみをやさしく解説

〈目次〉
●麻痺とは?
・錐体路(すいたいろ)は「運動の指令を伝える専用道路」
・錐体路のスタート地点は「中心前回(ちゅうしんぜんかい)」
・錐体路はバラバラにスタートし、「放線冠(ほうせんかん)」で1束になる
・錐体路の「どこが障害されるか」で麻痺の出かたに差がつく
Q1 “放線冠より上”で障害が起きたら?
Q2 “放線冠以降”に障害が起きたら?
Q3 “放線冠以降にピンポイントで”障害が起きたら?
・麻痺の患者さんは、ほかにどんな合併症をもっている?

【第2回】舌の麻痺に注意!危険な症状のチェックポイント

〈目次〉
●活舌が悪くなった…舌の麻痺では何を確認する?
●舌の神経路は、手足とは違う走行をしている
・手足の神経路は“直行便” 錐体で反対側に移動する
・舌の神経路は“乗り換え便” 反対側の脊髄前角部で別の神経に乗り換える

【第3回】顔面麻痺に注意!危険な症状のチェックポイント

〈目次〉
●左右で表情が違う…顔面麻痺では何を確認する?
●出血が起きたのが「大脳」か「橋」かで、麻痺の出かたが変わる

【第4回】手が握れないのは麻痺?見抜き方と観察ポイント

〈目次〉
●手が握れない…“両手”なら原因は麻痺ではないかも
・麻痺を疑ったら「指折り試験」で確認を
・上肢の麻痺では“バレー徴候”も出る
・指で「OKマーク」をつくる検査も
●意識状態が悪く、自分で症状を訴えられない患者さんの観察

【第5回】運動障害とは?麻痺のある患者がもつ合併症を解説

〈目次〉
●麻痺のある患者さんがもつ合併症
●運動障害の1つ、運動失調とは
・運動の微妙な調整は、小脳と錐体外路が担っている

【第6回】感覚障害のメカニズムとは?麻痺に伴う合併症を解説

〈目次〉
●感覚障害が起こるメカニズム
・感覚は「視床」を通って脳の中心後回へ伝わる
・特に視床出血後に注意が必要

【第7回】言語障害とは?麻痺に伴う合併症を解説

〈目次〉
●運動性失語と感覚性失語
・「話せなくなる」失語と、「理解できなくなる」失語
・構音障害では、「正しい発音」ができなくなる

【第8回】嚥下障害の原因とは?麻痺に伴う合併症を解説

〈目次〉
●嚥下障害が起こる理由は?
・ 喉頭蓋の位置関係
・「嚥下」をみるときは「摂食」もみる

【第9回】排泄障害のメカニズムは?麻痺に伴う合併症を解説

〈目次〉
●排泄障害のしくみ
・排便障害のしくみと便秘のリスク

【第10回】高次脳機能障害の種類は?麻痺に伴う合併症を解説

〈目次〉
●高次脳機能障害の種類
・失認は見たものが「何か」わからなくなる
・側頭葉の記憶の貯蔵
・物体失認のメカニズム
・失行は、麻痺がないのに運動が難しくなる

【第11回】麻痺の合併症:痙縮・拘縮・筋萎縮が起こる原因

〈目次〉
●痙縮とは
・プラスの神経路とマイナスの神経路
●拘縮とは
・拘縮の「拘」って、どんな意味?
●筋萎縮とは

【第12回】麻痺のある患者に適したポジショニングとは?体位変換のポイント

〈目次〉
●不適切なポジショニングは拘縮につながる
・プッシャー症状の患者さん
●適切なポジショニングは身体認知の向上につながる
●臥位・座位でのポジショニングのポイント
●体位変換時のポイント

【第13回】麻痺患者の車椅子への移乗・移送のポイント

〈目次〉
●車椅子で行動が広がれば、膿瘡性が引き出せる
●ベッドからの起き上がり動作のポイント
●車椅子に移乗する前のポイント
●移乗のため、立ち上がる際のポイント

【第14回】誤嚥を防ぐ食事介助のコツとは?麻痺のある患者への対応

〈目次〉
●食事を安全に楽しんでもらうために誤嚥を予防する
●食事介助の準備のポイント
●食事にかける時間のポイント
●食事内容と食べ方のポイント
・誤嚥予防に用いられる薬剤

【第15回】麻痺のある患者さんへの清拭・更衣のコツ

〈目次〉
●清拭時のケアのポイント
●更衣時のケアのポイント
●服の着脱時のポイント

【第16回】麻痺のある患者さんの自立に向けたトイレ介助

〈目次〉
●排泄動作の流れと各動作のポイント
・姿勢を整え、椅子から立ち上がる
・下衣を下ろし、便座に着座する
・排泄後、後始末をして車椅子に戻る
・排泄パターンをつかんだトイレ誘導も重要

そのほかの連載はこちら

【試し読み】高齢者ケア超実践ガイド

 高齢者ケアにかかわるすべての専門職が活用できる『自立と生活機能を支える 高齢者ケア超実践ガイド』の試し読み記事を公開!今回のテーマはフレイルのケア」です。高齢者が直面する機能変化にスポットを当て、適切な評価とケアの方向性を解説します。

【第1回】高齢者のフレイルケアのポイント:栄養・運動の複合的介入と社会参加

〈目次〉
●身体的フレイルに対する栄養と運動の複合的介入
①栄養介入とケア
②運動介入とケア
●社会的フレイルに対する社会参加

【第2回】高齢者の歩行・移動、ADL低下に対するケアのポイント

〈目次〉
●歩行・移動、ADL低下に対するケアの考え方
①自立支援とリスクのバランスを考慮する
②対象者の尊厳を考慮する
●歩行補助具・車椅子の選定
①杖
②歩行器
③車椅子

【第3回】高齢者の転倒リスク評価のポイント:転倒の要因と評価方法

〈目次〉
●転倒の要因
●転倒リスクの評価方法

【第4回】高齢者の転倒予防ケアのポイント:転倒後の観察項目とケアの具体例

〈目次〉
●転倒後の観察項目
①患者の状態観察(転倒後48時間1)は要観察)
②状況把握
●転倒予防ケアの具体例
①環境設定ボードの活用
②危険予知トレーニング(KYT)

そのほかの連載

【試し読み】ベッドサイドで困ったとき「私たち、こうしてます!」実践力をUPするケアの技術

 書籍『ベッドサイドで困ったとき「私たち、こうしてます!」 実践力をUPするケアの技術』(聖マリアンナ医科大学病院 看護部 編著、照林社発行)の試し読み記事を公開!若手ナースの迷いや困りごとを「スタンダートな看護技術」+先輩たちの「アセスメント・応用力」で解決します。

【第1回】点滴投与のタイミングをずらすには?若手看護師が知っておきたいポイント

〈目次〉
●点滴投与のタイミングをずらしたい。どうすればいい?
・スタンダードなケア
●「私たち、こうしてます!」先輩ナースからのアドバイス
・医師へ相談することで投与の見直しができることも
・抗菌薬の種類によって投与回数は異なる
・時間・濃度依存性による抗菌薬の投与(一例)

【第2回】口腔内に潰瘍がある患者がマスクケアを嫌がるときの対応

〈目次〉
●口腔内に潰瘍がある患者が痛みでマウスケアをしてくれない。どうすればいい?
・スタンダードなケア
●「私たち、こうしてます!」先輩ナースからのアドバイス
・がん薬物療法中は含嗽を取り入れる
・疼痛が強い場合に取り入れたい含嗽液
・疼痛緩和につながる含嗽法

【第3回】おむつからの下痢漏れを防ぐには?拘縮患者への対応と工夫

〈目次〉
●下痢が続く拘縮のある患者でおむつの漏れが防げない。どうする?
・スタンダードなケア
●「私たち、こうしてます!」先輩ナースからのアドバイス
・拘縮があるときは伝い漏れを防ぐ
・おむつ交換時の基本手技
・患者の身体状態に合わせたおむつの当て方
・排泄物の吸収阻害を防ぐガーゼの当て方

そのほかの連載はこちら

【試し読み】急性期病院の看護師1200人の?から生まれた 看護のギモン

 書籍『急性期病院の看護師1200人の?から生まれた 看護のギモン』を試し読み!看護師からのリアルな疑問に、臨床の第一線で活躍する専門職が経験やエビデンス、知見をもとに回答しています。

【第1回】薬剤を生食100mLなどで溶解するときと、ショットでいく場合があるのはなぜ?添付文書に「溶解」と書いていないものでも溶解することが多いけれど、よいの?

〈目次〉
●薬剤のギモン
●薬剤を生食100mLなどで溶解するときと、ショットでいく場合があるのはなぜ?添付文書に「溶解」と書いていないものでも溶解することが多いけれど、よいの?

【第2回】メインと側管からの点滴は、同時投与でもいいの?

〈目次〉
●薬剤のギモン
●メインと側管からの点滴は、同時に落としていいの?片方ずつがいいの?(側管が多ければメインが止まる時間が長くなるので)
・ルートがない場合は、同時投与せざるを得ない場合も

【第3回】胸腔ドレーンの呼吸性移動が消失した。どうすればいい?

〈目次〉
●カテーテル・ドレーンのギモン
●胸腔ドレーンの呼吸性移動が消失した。どうすればいい?
・呼吸性移動とは
・呼吸性移動が消失した原因を確認する
[原因1]チューブが押し潰されている
[原因2]胸腔ドレーンチューブ先端が肺と胸壁に挟まれて閉塞している

【第4回】バルーンカテーテルは根元まで挿入してはいけないの?

〈目次〉
●カテーテル・ドレーンのギモン
●バルーンカテーテルは根元まで挿入してはいけないの?
・こんなときは要注意

そのほかの連載はこちら

【試し読み】ICUナースが書いた補助循環の管理ができるようになる本

 『ICUナースが書いた 補助循環の管理がもっとできるようになる本』の試し読みできます!補助循環を行っている患者さんの全身状態をみるポイントを紹介します。

【第1回】IABP装着中の機器管理、ケア実践のポイント

〈目次〉
●受け持ち交替時には「電源」「ライン類の接続」を必ず確認
IABPのコンセントは「非常用電源」に接続する…CHECK1
・IABPの「ライン類の接続状況」を確認する…CHECK2
・心電図ケーブルの「固定状況」を確認する…CHECK3
・IABPカテーテルの「刺入部・固定部の縫合」「挿入長」を確認する…CHECK4

【第2回】PCPS管理のポイント

〈目次〉
●[おさらい]PCPSの全体像
●「電源」「酸素・空気配管の接続」は必ず確認
・PCPS駆動時のチェックポイント

【第3回】補助循環管理における看護師の役割

〈目次〉
●補助循環管理を行う患者と家族には、どう接する?
●補助循環管理が必要な患者と家族は複雑な心境を抱えている
・特に注意が必要なのは「回復困難な状態に陥った場合」の対応
●「頭で理解できても、心では理解できない」状態だと理解する
・補助循環管理の合併症によって救命困難になる場合もある
・患者と家族は心理的危機状態にあることを理解してかかわる
・ICUでも「患者は全人的な存在」という前提をもってかかわる
・現状だけでなく「少し先の予後」までアセスメントする

【第4回】補助循環管理のアセスメントのポイント

〈目次〉
●患者にとって「何がプラス/マイナスなのか」は、補助循環の目的から判断する
・「循環管理に視点を置いたアセスメント」を行うのが大前提
・補助循環管理中の不穏・せん妄のケアも考える

そのほかの連載はこちら

【連載まとめ】多職種連携でわからないことは他職種に聞こう

 日々の看護業務のなかで感じるさまざまな悩みは、他職種に相談することで解決するかも!どんな状況でどんな職種が頼りになるか、どんな解決方法があるのかを紹介する連載です。

【第1回】看護師とリハスタッフ間の申し送りのコツと実践例

〈目次〉
●ナースとリハスタッフ間の申し送りが難しい!限られた時間できちんと情報や目標を共有するには?
・申し送りがうまくいっていないことを共有しよう
・目標やADLを可視化してみよう
・リハスタッフにナースステーションに寄ってもらおう

【第2回】鎮痛薬の投与時に看護師が注意すべきことは?薬剤師が解説

〈目次〉
●患者さんから、鎮痛薬の要望がありました。ナースとして注意すべきことは?
・鎮痛薬併用のメリット・併用時の観察ポイント
・PCAの注意点
・鎮痛薬・知っておきたい小ネタ集
・シバリング予防にもNSAIDsが有効
・NSAIDsは併用薬に注意

【第3回】化学療法による食欲不振の患者へのメニューの工夫:管理栄養士が解説

〈目次〉
●化学療法に伴う食思不振がある患者さん。栄養バランスに配慮しつつ、メニューを再検討したい!
●ナースが最初にできること、RDとSTに相談するとよいこと
・「お口の中、のぞかせてください!」➡口腔内の乾燥などをチェックしよう
・潤いのケアをしよう
・「おいしく楽しく食べる」「頻回食で少しずつ」がポイント!
・味覚の変化に合わせた食事で食事量アップ!

【第4回】人工呼吸器や透析装置などの勉強のコツは?臨床工学技士が解説

〈目次〉
●人工呼吸器や透析装置ってどうも苦手!医療機器の勉強のコツや、困ったときの対処法を知りたい
●人工呼吸器・人工透析装置の勉強をする際のポイント
・CEにヘルプを出す
・まずはアラームの種類を覚えよう!
・管理場面では、こんなところも気をつけよう

【第5回】患者の体調に合わせたリハビリ時間の調整方法は?看護師とリハスタッフの連携

〈目次〉
●患者さんの体調がよい時間帯と、実際にリハビリを行う時間帯がずれる……。そのなかでの最善をどう考えたらよい?
●お互いに無理のないスケジューリングと情報共有をしっかり行おう
・リハビリのスケジュールの組み方について
・感染症の患者さんの対応や、イレギュラーな対応について
・ナースとリハスタッフでできる工夫

【第6回】よく使う薬剤の配合変化とそのチェック方法

〈目次〉
●混注時、薬剤が混濁して焦ってしまった…!よく使う薬剤でも起こりうる配合変化、どうチェックするとよいの?
●混注時にナースが見ておきたいこと
・まずは注射薬のpH(酸性・塩基性)に着目しよう
・「難水溶性」「電解質」「コロイド」などのキーワードを把握しよう
・必要最低限なものを覚えて、わからないときは詳しい人に確認しよう

①採用薬で配合変化が起こりやすいものをある程度知っておく
②新規処方や新しい組み合わせを見かけたら確認する習慣をつける
③注射薬に詳しい先輩看護師や薬剤師とコネクションをもっておく

【第7回】嚥下訓練中の食上げで看護師ができることは?

〈目次〉
●嚥下訓練中の患者さんの食上げ(段階的摂食訓練)について。段階を上げてもよいかどうか、判断が難しい…!
●毎日の食事をみているナースが食上げでできることを知ろう
・歯科依頼をして、義歯と口腔内のチェックをしよう
・咀嚼能力や嚥下機能に合わせて食形態を変えてみよう!
・咀嚼の様子・むせ・口の中をチェックしてみよう!

【第8回】MRI検査の禁忌事項と看護師が注意すべきポイント

〈目次〉
●禁忌事項が多いMRI検査!どんなことを優先的に注意したらいいの?
●MRI検査時にナースが気をつけたいこと
・MRIへの金属持ち込み例
・MRI検査時に患者さん側で気をつけるべき、意外なもの
・一見大丈夫そうでも、きちんと確認が必要なもの

【第9回】服薬管理における薬剤師と看護師の連携方法

〈目次〉
●薬について医師に直接提案をしても、通らないことも多い……。そんなとき、どのように薬剤師に話をもっていくのがよい?
●薬についての患者さんの思いを意味のあるケアにつなげるために
・小さなことでも相談して! 課題は一緒に考えていこう
・「薬を使用する患者さんがどう思うか」という視点を共有しよう

【第10回】多職種との食事介助で看護師が押さえておきたいポイント

〈目次〉
●食事介助でナースが見ておきたいポイント
・まずはSTと一緒に、水分やおやつの摂取介助から始めよう
・食事中の姿勢の崩れがないか、ポジショニング修正のしかたを確認しよう
・食事の嗜好、食形態の変更については気軽に相談しよう

【第11回】看護師がリハビリに関わるには?忙しい現場でも実践できる支援

〈目次〉
●看護師の人員不足で忙しく、積極的にリハビリに協力できない状況でできることは?
●忙しいときも、リハスタッフと協力して患者さんを見ていく方法
・看護師の実情に合わせた自主トレ計画をつくってもらおう!
・短時間でもできるかかわり方を考えてもらおう!
・日常生活もトレーニングにしていこう!

【第12回】患者に直接触れる看護業務での注意点:PT・OTがアドバイス

〈目次〉
●患者さんの身体に直接触れる業務では、時に患者さんとのやりとりで負担を感じることも。患者さんにはどのようにアプローチをするとよい?
●リハスタッフに聞いた!ナースも実践できるコツ
・患者さん本人からの情報と、スタッフどうしがもっている情報を共有しよう
・PTとOTが行っている、患者さんへの実際のアプローチ
・PTとOTが実践していることでナースができること

そのほかの連載はこちら

【連載まとめ】患者さんの“できる”が増えるちょっとリハ

 退院後の生活を視野に入れ、患者さんが1人でできることを増やしていくために――。少しの時間でできるリハビリテーション“ちょっとリハ”のアイデアを紹介する連載です。

【第1回】退院後の生活を支えるリハビリ介助とは?基本動作から生活行為へ

〈目次〉
●治療のあとには「生活」があり、病棟の先には「人生」がある
・基本動作を促し、生活行為につなげていくことが重要
●“自然な動き”のフォローだけでリハになる!
●ちょっと”の介助で、退院後の生活が大きく膨らむ

【第2回】退院後の社会参加を支えるあいさつの習慣:朝の訪問時にできる看護師の声かけ

〈目次〉
●同室者を互いに認知させ、小さな“社会”形成を仲介する

【第3回】ハイタッチで呼吸機能を向上!短時間でできるリハビリを紹介

〈目次〉
●“最大限の高さ”でのハイタッチで、呼吸機能の向上を

【第4回】答えやすい問いかけをして認知機能を高める方法とは

〈目次〉
●質問のしかたを変える、道具を使うなど工夫を
●問いかけ方や返答の仕方の工夫を

【第5回】転倒リスクを減らすには?ベッドまわりの環境づくりのポイント

〈目次〉
●ポイントはベッド、床頭台、柵、ナースコールの位置
1)患者の起き上がる方向の設定
2)床頭台の位置
3)手すりや柵の設定
4)ナースコールは見えやすく
5)センサーマット使用時の工夫
●応用編:環境設定は患者の現状に合わせて行うことが大前提

【第6回】転倒を防ぐための患者の歩行ルート設定の工夫

〈目次〉
●転倒の予防に効果的な導線の設定
●目的場所の目印とつかまる指標を設定する
1)目印を設置
2)途中につかまりやすい指標を設定する
3)部屋の明るさに注意

【第7回】トイレでの転倒を防ぐには?安全に使うための環境整備の工夫

〈目次〉
●トイレットペーパーを手もとに置き、ズボンの上げ下げのアドバイスを
1)トイレットペーパーに手が届かない場合はもう1つ用意する
2)つかまりやすい環境を設定する
3)安定したズボンの上げ下げを定着させる

【第8回】転倒を防ぐ病室入口の環境整備のポイント

〈目次〉
●戸への工夫で、迷い=転倒のリスクを軽減
1)扉でのバランスの崩しやすさに注意
2)自室を認識できる目印を設定

【第9回】体位変換がスムーズに!患者が動きやすくなる声かけのコツ

〈目次〉
●声をかけて患者の「先行動作」を促すことで無理なく動ける
・準備なしの体位変換は極端な異常筋緊張や防御反応につながる

【第10回】動作改善をサポートする体位変換とは?自分で動ける人への支援の工夫

〈目次〉
●患者が主体的に動くのを待ち、介助すべき部分の情報を得る
●動かしにくそうな箇所を見つけて介助する

【第11回】自分で動けない人の動作改善を支える体位変換の方法とは

〈目次〉
●タオルを用いることで“安心感”が“安定感”につながる

【第12回】感覚変化を促す体位変換の工夫:接地面変更によるリハビリ実践例

〈目次〉
●重心が移動することを体感し、姿勢を保つ手がかりに

【第13回】立ち上がりから始まる自立支援:軽介助レベルの車椅子移乗の方法とコツ

〈目次〉
●立ち上がりとは、荷重している接地面が変わる“重心移動”
・介助前に声をかけて意識づけを
・前傾姿勢、固定物をつかませる動作を促す
・重心移動で最も重要なのは、おしりを上げるタイミング

【第14回】車椅子移乗時の方向転換と着座動作での介助ポイント

〈目次〉
●方向転換の介助の際には“軸”に意識を
●着座動作のポイントは“重心移動のタイミング調整”
●コラム:病棟でのちょっとリハのポイント “チームADL”で患者をみよう

【第15回】食事前の姿勢づくりがカギ!ベッドアップ時のポジショニング設定のポイント

〈目次〉
●ベッドアップでの食事の場合のポジショニング(悪い例、よい例)
①頸部 ②麻痺側上肢 ③下肢座面 ④腰の位置

【第16回】嚥下障害への対応:麻痺がある人の食事前ポジショニング

〈目次〉
●麻痺により嚥下障害(咽頭期)がある場合の食事前のポジショニング(右麻痺の場合のよい例)
●姿勢改善が患者の“最大限の力”を引き出す
●コラム:きちんと栄養を摂取するための環境設定
・“食事の場”を、他と区別して設定する

【第17回】車椅子座位での正しい食事前のポジショニング

〈目次〉
●車椅子座位での食事の場合のポジショニング例(右麻痺の場合の悪い例、よい例)
①姿勢 ②机の高さ ③足もと ④エプロンの使用

【第18回】お膳はどう配置する?患者の認知活動を促進する食事環境づくり

〈目次〉
●ポイントは“五感を刺激し、「認識させる」”

【第19回】摂食嚥下機能を支える食事時の声かけと頸部ポジショニング

〈目次〉
●五感を刺激することで、食事への準備を整える
・実施時の注意点①嚥下したことを確認してから話しかける
・実施時の注意点②嚥下に適切な姿勢となるよう誘導する

【最終回】リハビリ意欲を高める!食べやすい道具の選び方

〈目次〉
●食べやすい道具を選択してリハへの意欲を増加

そのほかの連載はこちら

【連載まとめ】日常ケアのついでに“ちょっとリハ”

 専門職だけでなく、ナースにもベッドサイドで“少しの時間で”できるリハビリテーションがあります。 これを“ちょっとリハ”と名づけて紹介!日常ケアの延長でできる工夫をお伝えします。

【第1回】日常ケアがリハビリになる!看護師の工夫ポイントとは?

〈目次〉
●その“ちょっと”で患者さんは自身の力を取り戻す
・治療のあとには「生活」があり、病棟の先には「人生」がある
●「とりあえず安静」のときにもできることがある
●リハを「練習」でなく、「復活」の足がかりとして機能させるために

【第2回】更衣の動作がリハビリに!看護師が実践できる生活支援のコツ

〈目次〉
更衣のとき、ついでに腰をちょっと上げる

【第3回】トイレ誘導がリハビリに!立ち上がり動作サポート時に実践できるケア

〈目次〉
●立ち上がり動作をサポート
a:足の位置。手前に引いていますか?
b:深い腰かけから立とうとしていませんか?
c:座面が低くありませんか?
d:手のプッシュアップを使用してみる

【第4回】トイレ歩行がリハビリに!介助時に看護師が実践できるポイント

〈目次〉
●患者さんと介助者のバランスを合わせる

【第5回】トイレ排泄後の動作がリハビリに!看護師ができるサポートとは?

〈目次〉
●座位バランスやリーチ伸ばしの訓練になる

【第6回】ベッド着座がリハビリに!筋力を高める介助方法と実践ポイント

〈目次〉
●スクワットと同じ動作でトレーニング

【第7回】患者さんの気持ちを前向きにする看護師の声かけとは?

〈目次〉
●気持ちを“前に向ける”ための、声かけのポイントは?
・「がんばって」は使わない
・「がんばろうね」で寄り添う

【第8回】入浴時の動作がリハビリに!筋力・座位バランス向上をサポートするには

〈目次〉
●入浴時にできる“ちょっとリハ”

【第9回】体位変換がリハビリに!寝返り動作でADLを高める工夫

〈目次〉
●寝返りはADL向上に大きくかかわる

【第10回】拘縮を防ぐ!ベッド上でできるストレッチ方法と介助のコツ

〈目次〉
●ストレッチで腕・肩の拘縮を予防

【第11回】拘縮患者に効果的な手指ストレッチのコツ

〈目次〉
手指の伸展制限患者に行いたいストレッチ

【第12回】座位・ベッド上の食事姿勢サポートのポイント

〈目次〉
●自身で食事をするためには“座る”ことが大切

【第13回】清拭時の顔面・口唇マッサージで筋肉ストレッチ

〈目次〉
●蒸しタオルを使って顔をマッサージ

【第14回】口腔ケアの際にできるリハビリは?日常ケアで機能低下を防ぐ工夫

〈目次〉
●顔面・舌に刺激を与えて機能を維持
・スポンジブラシで適度な抵抗を加える
・嚥下反射に注意

【第15回】「待つ介助」が動作改善に!患者の自立を促すポイント

〈目次〉
●すべての場面で使える“ちょっとリハ”

【第16回】呼吸機能の低下を防ぐ!ベッドサイド訪問時の声かけのポイント

〈目次〉
●明るく元気な声であいさつし、患者さんにも返してもらう

【第17回】患者の意思決定がカギ!ADL自立を促す方法とは

〈目次〉
●患者さんが行動を決定する機会をつくる

【第18回】リハビリとしての食事介助:摂食量を確保する方法

〈目次〉
●摂食量を確保するための工夫を

【第19回】患者の自発性を引き出す食事介助の工夫とは?

〈目次〉
●気持ちを食事に向かわせるために

【最終回】患者の嚥下機能に合わせた食事介助の工夫とは?

〈目次〉
●患者さんの嚥下スタイルをつかんで介助

そのほかの連載はこちら

【連載まとめ】考えるナース

 岩田健太郎先生が「イワロジ(岩田流ロジカルシンキング)」で説く、「考える」ことのヒントとは。書籍『考えることは力になる ポストコロナを生きるこれからの医療者の思考法』(岩田健太郎著、照林社、2021年)を試し読みできます。

【第1回】同じ目標に向かう、同じ医療者として

〈目次〉
●看護の世界もタコツボです
●ある対象に名前をつける、その名前のつけ方は恣意的である
●虹の色は何色か?
●チーム医療は単なる分業ではない

【第2回】なぜ、ロジカルに考えられないのか?①

〈目次〉
●ナースはロジカルではない?
●「ロジカルである」とはどういうことか?

【第3回】なぜ、ロジカルに考えられないのか?②

〈目次〉
●質問がうまくできないのはナースだけではない
●知性とは知識の総量ではなく、わからないことがわかること

【第4回】ロジカルに考えるとは、感性豊かに考えること

〈目次〉
●意識の4つの分類
●ロジカルであるためには感情の量が必要

【第5回】「質問を重ねる」ために必要なことは?

〈目次〉
●「質問を重ねる」には好奇心が不可欠
●新しいものは、にわかには理解できない
●タコツボを助長するもの

【第6回】感性を育むために他職種(特に医者以外)と話す:前編

〈目次〉
●ナースは意外と医者以外と会話していない
●ナースが医療者に不寛容になりうる理由

【第7回】感性を育むために他職種(特に医者以外)と話す:後編

〈目次〉
●大学生のときに行った病院実習で見た光景
●「他者の言葉」はこたえる

【第8回】感性を育むためにパートナーと話す:前編

〈目次〉
●「あなた、どう思う?」の声かけが大事
●パートナーとの会話、成立していますか?
●「うちはちゃんとできてますよ」は、できていないことのあかし

【第9回】感性を育むためにパートナーと話す:後編

〈目次〉
●うまくいくコツは相手の話をとにかく聞くこと

【第10回】感性を育むために患者さんと話す

〈目次〉
●「私の知らない世界」が、知らなかった世界への窓を開けてくれる

【第11回】ハウツー思考をやめる①「結局」を使わない

〈目次〉
●マニュアル思考にならないためには?
●「結局○○ってことですよね」という「結局」を言わない

【第12回】ハウツー思考をやめる➁「なぜならば」を挟む、「if」を想像する

〈目次〉
●「こういうとき」と「こうする」の間に「なぜならば」を挟む
●「if」をかませる
●ifを考えるときに注意すべきこと

そのほかの連載

考えることは力になる ポストコロナを生きるこれからの医療者の思考法
岩田健太郎 著
照林社、2021年、定価1,430円(税込)
ご注文・詳細はこちら

【連載まとめ】働くナースのための精神医学

 看護師としての仕事にも役立つうえ、自分のためにも知っておきたい精神医学の話をお届けする連載です。

【第1回】病名は大事なのか?看護は「病名」で計画されるものなのか?

〈目次〉
●病名は、患者さんの「道しるべ」となるもの
●発達には濃淡があることを理解しよう
●基準を満たすかどうかではなく、その人に合った生活のヒントを
●診断・病名は治療薬の決定のために大切なもの
●看護は「病名」だけで計画されるものではないはず

【第2回】産業医とは?

〈目次〉
●50人以上の従業員を雇う企業は、産業医を選任しなければならない
●産業医は従業員の就業のために、さまざまなサポートをしている

【第3回】産業保健分野の看護師に求められること

〈目次〉
●今、産業保健の分野で仕事をしたい看護師が増えている
●産業看護職の経験を積むには、都心部以外の企業がねらい目
●産業看護職にとって重要なスキルは、コミュニケーションをとる力
●産業看護職にとってメンタルヘルス対応は当たり前のスキルに

【第4回】病院での産業医の利用のしかた

〈目次〉
●産業医はどんな疾患の相談も受けなければいけない
●産業医には守秘義務があるので相談内容は外に漏れない
●どんなときに産業医に面接に行けばいい?
●メンタル不調を感じたときの一般的な対応の例

【第5回】部下がメンタル不調になったときの対応

〈目次〉
●大前提として、職場で不調を受け入れる
●どのような就業配慮が必要か具体的に考えよう
●配慮の実現が難しくてもねぎらいの声かけをしよう
●就業配慮が業務実態に合わない場合は産業医に伝えよう
●師長クラスになると家庭訪問することもあり

【第6回】発達障害は合併する

〈目次〉
●「神経発達症」という新たな名前をつけられた「発達障害」
●発達障害にはさまざまな種類があり、それぞれ合併することを念頭に置こう
●発達障害を理解するために大切な「スペクトラム」という概念
●発達障害とのかかわりは、疾患とその人の生活を合わせて考える

【第7回】社会に出て明らかになる大人の発達障害

〈目次〉
●成長に伴う「ハードル現象」によって明らかになる大人の発達障害
●社会に出てうまくいかない理由に、仕事が合っていないこともある

そのほかの連載

【連載まとめ】がんになった外科医 元ちゃんが伝えたかったこと

 西村元一先生が、がん患者となった2年半を綴ったエッセイ『がんになった外科医 元ちゃんが伝えたかったこと』をお届けする連載です。看護師、医師、医療者、がんと向き合うすべての人たちへのメッセージが語られます。

【第1回】それは、ある日突然に

〈目次〉
●「がんになったことがない先生に、俺の気持ち、わからんやろ……」
●院内の日常業務から、一気に闘病生活に
●「まず何をすべきか」がわからない

【第2回】人生やっぱり「人生ゲーム」?

〈目次〉
●「選択」と「選択」の繰り返し
●治療開始、有害事象を実体験。気になってしかたない「甘い味覚」

【第3回】Bad newsとGood news

〈目次〉
●いったい「何喜何憂」すればいいのでしょうか?
●執刀する側から、手術を受ける側に。あとは「神頼み」あるのみ

【第4回】手術、そしてICUへ

〈目次〉
●不安な前夜、勇気をくれた「寄せ書き」。10時間を超える手術を終えて
●初めてのICU。なかなか進んでくれない時計の針
●医療者の時間、患者の時間。両方を経験したからわかること
●人は一人では生きていけない。家族や友人の面会が力に

【第5回】チーム医療~医療者と患者とのギャップ

〈目次〉
●ただ休むよりも、役割や居場所があることが力になる
●理想のチーム医療をめざす日々から、チーム医療を受ける立場に
●忙しい医師だけでは不安。すべて把握している「誰か」をチームに

【第6回】「ヒトの力」でしか癒やせないもの

〈目次〉
●助けてほしい、という願いが届いた──「ヒトの支え」のありがたさ
●もう一度顧みてほしい、医療者と患者のコミュニケーション
●そして、波乱の次章へ

【第7回】プラスαの人生に向けて

〈目次〉
●喜びも束の間の、Bad news到来。それでも受け止められた理由
●怖がっていない、悲しんでいない「フリ」……。患者がしている「フリ」を想像しよう

【第8回】有害事象と引き替えに……

〈目次〉
●実際に「神経障害」を体験してみて
●右足そして左足…想像以上のしびれ!
●比較できる?有害事象と治療効果

【第9回】死の受容?よりもやるべきこと

〈目次〉
●何から手をつけようか?慌ただしかった診断直後
●思いがけず患者を一喜一憂させる、言葉の力

【第10回】がん患者さんのために「場」を作ろう

〈目次〉
●がん患者さんを、地域で支援することの重要性
●「マギーズセンター」との出会い
●動きはじめた矢先、「自分が」がん患者の立場に…
●「金沢マギー」の「常設化」に向けて

【第11回】自分の生活リズムを探して

〈目次〉
●先が見えない……。つかめなくなった生活リズム
●時間が解決してくれる?
●「食べられるものを、食べる」ことを大切に

【第12回】もしかしたら自分だけは……違う?

〈目次〉
●「調子のよしあし」に、浮き沈みする心
●「わかったようなフリ」をしない
●一度は、しぼみかけた意欲
●「何かを残したい」思いを叶えるために

【第13回】医者の目線、患者の目線

〈目次〉
●執筆、講演活動の反響
●講演で伝えていること:医療者へ
Q「治療中のところどころでQOLの変化はありましたか?」
Q「先生が自分の病状なども含めてここまでさらけ出すのは、何がそうさせているのでしょうか?」
●講演で伝えていること:一般の方へ
Q「治療する病院を選択する際に注意することは?」
Q「なかなか看護師さんたちに声をかけづらいのですが、どうすればよいですか?」

【第14回】予想外に長生き!

〈目次〉
●オリンピックを見られるなんて
●1年半の時間がもたらしたもの…。開けていく視界
●めざせ!2年

【第15回】がんの「告知」――これまでと、これから

〈目次〉
●「一人で」告知を受けた患者さんのこと
●告知には、家族に必ず同席してほしいが…
●医療者と患者・家族のギャップを、いかに埋めていくか

【第16回】死、それは夢かマコトか

〈目次〉
●日常から切り離されつつある「死」
●「人生に終わりがあること」の再認識
●「夢うつつ」の歩みに思う

【第17回】自分の役割、そして使命

〈目次〉
●何らかの役割があるからこそ、生きている
●目標をもつことは、身体と精神のバランスがとれていないと難しい
●自分の使命──。医師と患者、両方の視点から体験を語ること

【第18回】がんと診断される前に、やっておけばよかったこと

〈目次〉
●もっと断捨離しておけばよかった
●人生において断捨離は「物」だけではない
●自分が使える時間は有限である

【第19回】QOLを特に悪化させた副作用

〈目次〉
●「治療効果との引き換え」と覚悟していたものの…
●味覚障害による「頭の中」と「口の中」との味のイメージの違いに衝撃
●今後どうなっていくのか──。悩ましい運動機能障害

【第20回】患者はいろいろなことを考えている!

〈目次〉
●治療当初は「やっておくべきこと」で大忙し
●次は治療そのものや自分自身のことで頭がいっぱいに
●今度は家族やまわりのことを考え、さらに関心は外に向き…
●患者が「何を考えているのか」を常に意識することが大切

【第21回】IT化で患者さんとのつながりが疎遠に…?

〈目次〉
●世の中、便利になった反面…
●医療の世界でもIT化は進む!
●患者さんと顔を合わせて、声に耳を傾けよう

【第22回】患者さんの心を開くには、雰囲気づくりが大切!

〈目次〉
●患者さんに心を開いてもらうための工夫は必要!
●マギーズセンターで得たヒント――どこかに「自分に合う場所がある」
●元ちゃんハウスで居心地のよい空間の実現
●医療スタッフから歩み寄り、がん患者の「殻を破る」お手伝いを

【最終回】「予後」と「余命」、医療者と患者との言葉の隔たり

〈目次〉
●「予後」の使い方は二通り──「見通し」と「余命」
●はっきり言い切れる「余命」の指標はない。にもかかわらず…
●医療者はがん患者が受ける言葉の衝撃に配慮を

そのほかの連載はこちら

外科医元ちゃん

がんになった外科医 元ちゃんが伝えたかったこと
西村元一著
照林社、2017年、定価1,430円(税込)

ご注文・詳細はこちらから

【試し読み】看護のピンチ!

 『看護のピンチ』(道又元裕編集、照林社発行)の試し読み記事を公開!現場でよく見られるピンチの場面を振り返って、どうすればトラブルを防ぐことができたのか、予見と防止のポイントと鉄則を示します。

手術のため出棟しようとしたら、内服のためにおにぎりを食べたことがわかった!どうする?!

〈目次〉
●起こった状況
●どうしてそうなった?
●どう切り抜ける?
1.術前絶飲食が必要な理由を説明し、理解が得られているか確認する
2.必要な絶飲食時間を確認する
3.患者さんの不快感や脱水に注意する
●ピンチを切り抜ける鉄則

患者さんの入れ歯を看護師が廃棄してしまった! どうする!?

〈目次〉
●起こった状況
●どうしてそうなった?
●どう切り抜ける?
1.入れ歯を捜索する
2.紛失物を発見できなかった場合
3.確認不足、思い込み、コミュニケーションエラー
4.入れ歯紛失の予防対策
●ピンチを切り抜ける鉄則

せん妄患者が、脳室ドレーンを自己抜去した! どうする!?

〈目次〉
●起こった状況
●どうしてそうなった?
●どう切り抜ける?
1.患者さんの安全を確保する
2.ドレーン挿入部への対応と抜去されたドレーンの観察
3.ベッドを水平にし、安静を保つ
4.頭蓋内圧亢進の観察
●ピンチを切り抜ける鉄則

右側臥位での体位調整後に血圧低下!原因と対処法を徹底解説

〈目次〉
●起こった状況
●どうしてそうなった?
●どう切り抜ける?
1.患者さんの状況を把握する
2.侵襲度の高い刺激を受けている患者さんのケアは慎重に行う

●ピンチを切り抜ける鉄則

人工呼吸器の酸素ボンベが空に!?残量の確認方法は?

〈目次〉
●起こった状況
●どうしてそうなった?
●どう切り抜ける?
1.搬送前に酸素ボンベの残量を確認する
1)ボンベの種類
2)酸素ボンベの充填量の計算方法
3)MPaとkgf/cm2の違いは?
4)酸素ボンベの使用可能時間について
5)ボンベの使用可能時間(分)の計算方法

●ピンチを切り抜ける鉄則

そのほかの連載

【連載まとめ】見逃せない救急症候―頭痛、胸痛、腹痛、呼吸困難に注意!

 患者さんの訴えから重大な疾患を見きわめて、すぐに対応するには? キラーディジーズが隠れていることの多い、頭痛、胸痛、腹痛、呼吸困難の4つの症状にスポットを当てて解説しています。

【第1回】病棟での緊急度判断アルゴリズムと対応フロー:救急症候を見逃さないために

〈目次〉
●「緊急度」と「重症度」の定義
●緊急度の高い症候や疾患
●緊急度判断と、ステップごとに行うこと
STEP1:初期評価を行う
STEP2:生理学的状態の安定化を図る
STEP3:重点的アセスメント(原因検索)
STEP4:医師に伝え、 緊急治療につなげる
●絶対に見逃してはいけない4つの救急症候:頭痛、胸痛、腹痛、呼吸困難

【第2回】頭痛のアセスメント、髄膜刺激症状のスクリーニング方法の要点

〈目次〉
●頭痛を起こすキラーディジーズ
●頭痛の訴えがあれば、まずはバイタルサインとABCDの評価
●頭蓋内病変、頭蓋外病変に注意
・頭痛の訴えがあったときのアセスメントの流れ
●頭蓋内圧亢進が引き起こされることも

【第3回】くも膜下出血の症状と特徴的な所見とは?

〈目次〉
●くも膜下出血の症状
●くも膜下出血のメカニズムと、特徴的な所見
・大半は突発性、死因は急性頭蓋内圧亢進が多い
・「突然発症」「人生最大の頭痛」ならくも膜下出血を疑う
・くも膜下出血の嘔吐は噴水状
・先行する警告頭痛がなかったかを確認
・髄液検査や胸部X線、心電図もみる
●くも膜下出血での初期対応では血圧管理を重視

【第4回】脳出血と髄膜炎の症状・特徴的所見:鑑別に役立つポイント

〈目次〉
●脳出血の症状
●脳出血のメカニズムと、特徴的な所見
・「突然発症」「持続する頭痛」なら脳出血を疑う
●脳出血での初期対応
●髄膜炎の症状
●髄膜炎のメカニズムと、特徴的な所見
・髄膜刺激症状の感度特異度を踏まえたアセスメントを
●髄膜炎での初期対応

【第5回】脳梗塞を疑う症状と鑑別の判断基準

〈目次〉
●脳梗塞の症状
●脳梗塞のメカニズムと、特徴的な所見
・脳梗塞=頭痛ではないことに注意
・神経学的所見が判断の基準になる
●脳梗塞での初期対応
●危険な頭蓋外病変
・側頭動脈炎
・急性緑内障

【第6回】胸痛のアセスメント:12誘導心電図やOPQRSTT法の活用

〈目次〉
●胸痛を起こすキラーディジーズ
●4つのキラーディジーズを念頭にアセスメントを行う
・胸痛の急変対応プロトコール
●胸痛の訴えがあれば、まず12誘導心電図をとり、ST上昇型心筋梗塞かどうか判断する
●OPQRSTT法などのツールも活用
●心室細動に備えて除細動器も準備を

【第7回】急性心筋梗塞の症状と診断、初期対応のポイント

〈目次〉
●急性心筋梗塞の症状
●急性心筋梗塞のメカニズムと特徴的な所見
・胸痛は広い範囲に及ぶのが特徴
・各種の検査により確定診断を行う
●急性心筋梗塞での初期対応

【第8回】急性大動脈解離の特徴的所見とアセスメントのポイント

〈目次〉
●急性大動脈解離の症状
●急性大動脈解離のメカニズムと特徴的な所見
・突然の胸背部の激痛、痛みの移動が特徴
・急性大動脈解離に合併する危険な状態をアセスメント
・随伴症状が解離の範囲のヒントに
・確定診断はおもに画像検査で行う
●急性大動脈解離での初期対応

【第9回】急性肺血栓塞栓症と緊張性気胸の特徴的所見と鑑別ポイント

〈目次〉
●急性肺血栓塞栓症の症状
●急性肺血栓塞栓症のメカニズムと、特徴的な所見
・胸痛・呼吸困難のほか、下肢に現れる所見も確認を
・確定診断は各種検査で特徴的な所見を確認
・「他の理由が説明できない」ことも鑑別に役立つ情報
●急性肺血栓塞栓症での初期対応
●緊張性気胸の症状
●緊張性気胸のメカニズムと、特徴的な所見
・胸痛を起こす疾患のなかで最も緊急度が高い
●緊急性気胸での初期対応

【第10回】腹痛のアセスメント:救急症候を見逃さないためのポイントは?

〈目次〉
●腹痛を起こすキラーディジーズ
●まずはABCDを評価し、緊急性の高い疾患を想定
●急性腹症を疑い、腹部をアセスメント
1 問診と、身体所見のアセスメントを行う
2 痛みの性状・部位から緊急性を判断する
●心窩部~右季肋部・腹部全体”の持続的な強み痛みに注意

【第11回】大動脈瘤破裂と消化管穿孔の症状と初期対応

〈目次〉
●大動脈瘤破裂の症状
●大動脈瘤破裂のメカニズムと、特徴的な所見
・コールドショックの症状
●大動脈瘤破裂での初期対応
●消化管穿孔の症状
●消化管穿孔のメカニズム
・持続する痛み、腹膜刺激症状が特徴
・ショックの症状
●消化管穿孔での初期対応

【第12回】急性胆管炎と急性腸間膜虚血の特徴的所見:見逃せない救急症候

〈目次〉
●急性胆管炎の症状
●急性胆管炎のメカニズムと、特徴的な所見
・「右上腹部痛」「発熱」「黄疸」が現れる
・ショックと意識障害が重症化のサイン
●急性胆管炎での初期対応
●急性腸間膜虚血の症状
●急性腸間膜虚血のメカニズムと、特徴的な所見
・高齢者に起こる腹膜刺激症状のない激しい腹痛に注意
●急性腸間膜虚血での初期対応

【第13回】呼吸困難時のアセスメント:救急症候を見逃さないために

〈目次〉
●呼吸困難を起こすキラーディジーズ
●呼吸困難に加え、喘鳴やショックなどの症状・症候を組み合わせて考える
●呼吸困難の訴えがあったときのアセスメントの流れ
1 緊急度が非常に高い、上気道の閉塞・狭窄を除外する
2 フィジカルアセスメントを行い、肺や心臓に原因がないか探る
●フィジカルアセスメントの際の観察ポイント

【第14回】気道異物の症状と特徴的所見・初期対応

〈目次〉
●気道異物の症状
●気道異物のメカニズムと、特徴的な所見
・窒息の所見であるチョークサイン等に注意
●気道異物での初期対応

【第15回】アナフィラキシーショックの症状と初期対応

〈目次〉
●アナフィラキシーショックの症状
●アナフィラキシーショックのメカニズムと、特徴的な所見
・9割の症例で皮膚所見がみられる
・食物・薬物・虫刺・ラテックスへの曝露がなかったかを確認
●アナフィラキシーショックでの初期対応

【第16回】呼吸困難で疑うべき咽頭蓋炎と気胸の症状

●咽頭蓋炎の症状
●咽頭蓋炎のメカニズムと、特徴的な所見
・「咽頭痛」「唾液も飲めない嚥下痛」が特徴
・吸気時喘鳴(stridor)があれば危険度が高い
●咽頭蓋炎での初期対応
●緊張性気胸/気胸
●緊張性気胸/気胸のメカニズムと、特徴的な所見
・呼吸困難を伴う胸痛とショック症状が現れる
・気胸につながりやすい状況にないかも確認
●緊張性気胸/気胸での初期対応

【第17回】肺塞栓と喘息発作の特徴的所見:見逃せない救急症候

〈目次〉
●肺塞栓の症状
●肺塞栓のメカニズムと、特徴的な所見
・長期臥床後など、リスクの有無を確認する
・頻呼吸などの症状と、DVTを示す下肢の症状をみる
●肺塞栓での初期対応
●喘息発作の症状
●喘息発作のメカニズムと、特徴的な所見
・全年齢層でみられる「気道狭窄」を起こす疾患
・喘鳴と連続性ラ音が聴かれるのが特徴
・既往歴の確認を行う
●喘息発作での初期対応

そのほかの連載

川嶋みどり 看護の羅針盤 第186回

 20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。 

 この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

終末期ケアで
最も大切なことは
身体諸症状の緩和と苦痛の
軽減を図ることにある

 終末期ケアで最も大切なことは、身体諸症状の緩和と苦痛の軽減を図ることにあると言ってよい。これまでの医療や看護が、死にゆく人々の孤独や不安に対して無策であったことへの反省から、精神的看護の重要性が強調されるにしても、身体的問題を抜きにした援助は本末転倒である、と言ってもよいのではないだろうか。

(出典:『CHECK it UP② 日常ケアを見直そう あなたの職場の看護チェック』165ページ、医学書院)

そのほか「川嶋みどり 看護の羅針盤」の記事はこちら

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。

川嶋みどり 看護の羅針盤 第185回

 20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。 

 この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

看護という職能が専門職で
あると言われていながら
まだ社会的に
認められていない

 人が病気になった時、お腹が痛くなった時、怪我をした時、どうするでしょう。「お医者さんに行こう」「病院に行こう」「薬屋さんに行って薬を買ってこよう」と、みんなが思います。

 けれど、「看護師さんに相談しよう」とはまだなかなか思いつきません。なぜでしょう。それは看護という職能が専門職であると言われていながら、まだ社会的に認められていないからなのです。

(出典:『新訂 キラリ看護』18ページ、医学書院)

そのほか「川嶋みどり 看護の羅針盤」の記事はこちら

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。

川嶋みどり 看護の羅針盤 第184回

 20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。 

 この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

看護はあくまでも人々の
“尊厳ある生”への援助をすべきであり
そのためにも
個人の生命の可能性を
引き出す努力を惜しんではならない

 難治の病いや苦痛と闘ったり、生理的老化にともなう行動の自立のはかれぬ人々や、その周囲の人々の「死なせて欲しい」「殺して欲しい」という切実な声は、機械的延命に対する死ぬ権利を求めているというより、延命に対応できぬ社会のあり方や制度の不備への悲痛な声として聞くべきではないだろうか。(中略)

 “尊厳死”という言葉に惑わされて、対象の死に手を貸すことは、看護師としてとるべき道ではない。看護はあくまでも人々の“尊厳ある生”への援助をすべきであり、そのためにも、個人の生命の可能性を引き出す努力を惜しんではならないと思う。

(出典:『看護学のすすめ』19~20ページ、筑摩書房)

そのほか「川嶋みどり 看護の羅針盤」の記事はこちら

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。

川嶋みどり 看護の羅針盤 第183回

 20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。 

 この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

看護の道というのは
決しておだやかな平らな道ではありません
困難があるからこそ
やりがいがあるのです

 看護の道というのは、決しておだやかな平らな道ではありません。看護の現場には、非常に厳しい困難や問題が山積しています。とくに、いつの時代でも、看護師不足をはじめとしていろいろな問題が生じています。

 けれども、 見方を変えてみると、 なんにも困難がなく、なんにも考えることがなく、なんの変化もない仕事でしたら、やりがいもないのではないでしょうか。私は若い看護師や看護師長たちに、「もし困難があったら、その困難をバネにして、ポンと飛び越えて成長する、そういうやり方を身につけましょう」とよく言います。困難があるからこそ、やりがいがあるのです。

(出典:『新訂 キラリ看護』17ページ、医学書院)

そのほか「川嶋みどり 看護の羅針盤」の記事はこちら

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。

川嶋みどり 看護の羅針盤 第182回

 20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。 

 この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。

不安や喜びを感じている人の
そばにいてケアをするのが
看護師です
だから、機械的な対応はできません

 みんな不安をもっています。ですから、回復に向かったときに大きな喜びを感じるのです。そういう不安や喜びを感じている人のそばにいてケアをするのが看護師です。だから、機械的な対応はできません。

 生きている、生きていてよかったという、そういう思いを、そばにいて共有しなければケアはできません。

 もし、苦しかったらその苦しみを分けもつ、分有しなければいけません。喜びは共有する。苦しみは分有する。これが看護です。看護ってすごいと思いませんか。

(出典:『新訂 キラリ看護』25ページ、医学書院)

そのほか「川嶋みどり 看護の羅針盤」の記事はこちら

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載および複製等の行為を禁じます。

【連載まとめ】こんくに(今月の國松先生)

 國松淳和先生がユーモアと知識を交えながら、医療や生活にまつわる話を語る!『エキスパートナース』の連載「病名から考える症候学」内のコラム「今月の國松先生」、通称「こんくに」をお届けします。

【第1回】黄ばんだ喫煙室で

〈冒頭〉
先日、福島県郡山市のある病院で勤務中、トイレで貼り紙を見かけた。便器が黄ばんでいると思いますが、これは洗浄に使用する地下水の成分の影響なので不衛生なものではありませんという主旨だった。……

【第2回】私の一番好きな葉

〈冒頭〉
雨の日に傘を差して道を歩いているとします。こんな日、皆さんの視線はどこにありますか?……

【第3回】エキスパートナースがはじめて

〈冒頭〉
じつは私は看護系の媒体に自分の文を載せるのは、このエキスパートナースが初めてなんです。……

【第4回】外来での雑談

〈冒頭〉
外来での話。診察して方針を決め、処方せんを入力しそれがプリントアウトされるまでの間に10数秒間の待ち時間があります。そのわずかな間に雑談をするようにしています。……

【第5回】臨床現場の生活診断

〈冒頭〉
性格占いとかキャラ診断ってありますよね。すぐ頭に浮かんだのが動物占いとか、ABO血液型別性格とか。……

【第6回】楽しいことを、ずっと我慢していた

〈冒頭〉
新幹線に乗っている。後方の席から、一斉に「プシュ!」という音々たちが聞こえる。……

【第7回】國松先生の時間圧縮法

〈冒頭〉
令和4年。4年ですよ。早いです。ただ時間は平等ですし残酷です。……

【第8回】ところで私は理念が嫌いです

〈冒頭〉
どこで知ったのかはわかりませんが私が趣味で布(洋服)が好きなことを知り、メールなどのお便りの追伸や冒頭で、あるいは久々に顔を合わせた人などから……

編集部が選んだ、2024年「こんくに」ベスト5!

第5位 中年への応援メッセージ
第4位 生存に有利な体質とは…?
第3位 私の訪問診療雑感
第2位 ドラゴンボールの思い出
第1位 第5位のコラムへのアンサーソング

そのほかの連載はこちら

【連載まとめ】医療・看護の知っておきたいトピック

 医療・看護分野の注目トピックを紹介する連載です。最新のガイドラインなど、ナースが知っておきたい情報をまとめました。

看護技術

採血の正しい手技①―『標準採血法ガイドライン(GP4-A3)』より

採血の正しい手技②―『標準採血法ガイドライン(GP4-A3)』より

バイオ医薬品とバイオシミラーの違いとは?特徴を紹介

バイオシミラーのメリットと課題:医療費抑制と今後の展望

救急

『救急・集中ケアにおける終末期看護プラクティスガイド』の内容とは?

『救急・集中ケアにおける終末期看護プラクティスガイド』の活用法

意思決定プロセス「TLT」の基礎知識

DMAT以外にも!災害現場で活動する医療チームの種類を紹介

災害支援の国際基準「スフィア基準」とは?内容と活用方法

災害支援ナースの新制度と養成研修

脳神経

てんかんの新しい分類

『てんかん診療ガイドライン2018』のポイント

頭痛の診療ガイドライン2021のポイントと頭痛の基礎知識

循環器

『高血圧治療ガイドライン』に基づく、血圧値と脳心血管病死亡の関係

『高血圧治療ガイドライン』に基づく、高血圧の基準

心不全パンデミックとは?看護師が備えておくべきこと

消化器

NAFLD/NASH診療ガイドラインの改訂ポイント:動脈硬化・がんなど合併症への注意喚起

呼吸器

成人肺炎診療ガイドライン2024年版の改訂ポイント

内分泌・代謝

高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインにおける新分類と治療指針

高尿酸血症のリスクとは?生活習慣病や臓器障害の合併に注意

看護師が知っておきたい最新の糖尿病関連デバイス

「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」に基づく薬剤選択

整形外科

関節可動域表示・測定法の改訂:3つの注目ポイント

皮膚

接触皮膚炎診療ガイドライン2020の要点を解説

精神

統合失調症薬物治療ガイドライン 2022の改訂ポイントと活用方法

診療報酬でも取り上げられた「強度行動障害」とは?

母性

フェムテックの概要と、製品・サービスを利用する際の注意点

小児

AYA世代の基礎知識と問題点:小児・成人医療の専門性の不足や社会保障が課題に

AYA世代に必要な看護ケアとは?教育・就労・妊孕性への支援

医療的ケア児支援:看護師の役割と実践ポイント

食物アレルギーの基礎知識:診療ガイドライン2021に基づく定義や分類

アナフィラキシーとは?食物アレルギー即時型症状と初期治療

アナフィラキシーガイドライン2022の診断基準と治療のポイント

耳鼻科

持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)とは?発症機序と好悪原因

PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)の診断と治療法

がん

がんゲノム医療とは?検査の仕組みや費用などを紹介

がんゲノム医療が抱える課題と患者対応のポイント

職業性曝露を防ぐ3つのポイント①ー『がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン 2019年版』より

職業性曝露を防ぐ3つのポイント②ー『がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン 2019年版』より

乳がん予防の新常識「ブレスト・アウェアネス」とは?

老年看護・認知症

軽度認知機能障害(MCI)とは?認知症との違いや分類を解説

治療可能な軽度認知機能障害(MCI)は?診断・予防法も解説

ユマニチュードとは?ケア実施時のポイントを解説

意思決定支援ツール「OOVL」とは?看護にどう役立つ?

リハビリテーション

嚥下調整食分類2021の改訂点と食事援助のポイント

錠剤の嚥下能力を評価するツール「PILL-5」

在宅看護

テレナーシングとは?在宅ケアを支える新看護システムの普及背景

テレナーシングを始めるには?実施に必要なスキルや体制を紹介

オンライン診療の仕組みと普及の歴史:コロナ禍における変化とは

オンライン診療の進め方とは?導入例や適応疾患も紹介

福祉・社会・地域

ヤングケアラーの定義と現状:直面する課題とは?

ヤングケアラー支援:看護師が知っておきたいポイントを解説

SDGsと看護の関係とは?目標達成における看護師の役割

スティグマとは?患者支援のため医療者が知っておくべき知識

ストリート・メディカルとは?医療とデザインが融合する新しいケアの形

ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)における看護師の役割とは?

外国人患者への対応ポイント:通訳利用基準や文化的配慮の実践例を紹介

EHRとは―地域医療介護連携ネットワーク「サルビアねっと」の事例を参考に

コミュニケーション

PPIとは?患者・市民参画による医療提供の可能性

PPI(患者・市民参画)につながる看護実践とは?

シェアード・ディシジョン・メイキング(SDM)とは?患者と医療者の協同的意思決定

SDM実践:看護師がシェアード・ディシジョン・メイキングで果たす役割とは

トラウマインフォームドケアの実践に必要な知識とポイント

がん医療における 患者-医療者間のコミュニケーションガイドライン 2022年版の要点

看護管理

『看護職の倫理綱領』改訂のポイント:看護職活躍の場や役割の変化を反映

看護教育

VRを活用した看護教育・研修の最前線と最新事例①

VRを活用した看護教育・研修の最前線と最新事例②

【連載まとめ】多職種連携のリアル

 医療現場での多職種連携のリアルを紹介!医療従事者が運営し、さまざまな発信をしている「メディッコ」のメンバーによる連載です。看護師のほか、作業療法士、理学療法士、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士などさまざまな職種のメンバーが登場します。

【第1回】多職種連携のリアル:看護師、理学療法士らが現場を解説

〈目次〉
●みんなどんな形で連携をとっているの?
●働く場所による多職種連携の違い
●無意識のがまんを他職種に伝えてみて
●看護師が他職種連携で困ること

【第2回】看護師の担当が毎日変わる問題:他職種への対応の工夫とは?

〈目次〉
●看護師の担当が毎日変わるので、連携がうまくいかない…
●多職種連携では細かな声がけも大事だが、システムを味方につける
●担当の看護師だけではなく、病棟全体に伝えるような声かけもときにはあり

【第3回】医療現場における電話での伝達ミス:他職種間のコミュニケーションエラー対策

〈目次〉
●場面1・場面2
●よくある、他職種間での電話の行き違い
●電話対応のコミュニケーションエラーの対策や、実際の工夫は?

【第4回】看護師と他職種間での目標・優先順位の違い、どう対策する?

〈目次〉
●場面1
●専門分野や視点の違いがあるゆえのズレ
●目標や優先順位の違いに対する対策や、実際の工夫は?

【第5回】多職種が関与する場面でのインシデント:対策と共有の工夫は?

〈目次〉
●場面1
●発見者が書くことが多いゆえに…
●多職種がかかわるインシデントへの対策や、実際の工夫は?

【第6回】看護師と他職種間の意思疎通ミス:思い込み・主語の省略に注意

〈目次〉
●事例1
●看護師側の問題点は?
●看護師ができる対策は?
●リハスタッフ側の問題点は?
●リハスタッフ側ができる対策は?

【第7回】忙しい時に話しかけられる…看護師と他職種とのコミュニケーション不足への対策

〈目次〉
●事例1
●看護師側の問題点は?
●看護師ができる対策は?
●リハスタッフ側の問題点は?
●リハスタッフができる対策は?

【第8回】看護師と他職種連携のための効果的な情報共有法とは?

〈目次〉
●理学療法士Aさんの場合
●多職種間で知りたい情報を補い合う難しさ
●解決策・工夫できること
●チェックバックモニターと状況モニター(Team TEPPS®より)

【第9回】職種ごとに意味が違う言葉への対策:医療現場での連携工夫

〈目次〉
●看護師とリハスタッフで違う「離床可」のとらえかた
●人によってニュアンスが変わる、観察項目の表記のしかた
●職種によって特有の略し方がある薬剤

【第10回】終末期患者の退院支援における多職種連携の工夫

〈目次〉
●治療やリハビリの成果をしっかり活かし、患者さんの希望を叶えるにはどうする?
●理学療法士の視点からの解決策
●看護師の視点からの解決策
●薬剤師の視点からの解決策
●臨床工学技士の視点からの解決策

【第11回】退院支援における多職種連携:施設入居患者と家族の意見が違う場合は?

〈目次〉
●家族と意見がすれ違い、患者さんの希望の実現が難しいときはどうする?
●看護師の視点からの解決策
●作業療法士の視点からの解決策
●理学療法士の視点からの解決策

【第12回】患者ハラスメントへの対応:医療現場で多職種が連携して取るべき対策とは?

〈目次〉
●患者さんからハラスメントに該当する言動があったとき、とるべき行動は?
●理学療法士の視点からの解決策
●言語聴覚士の視点からの解決策
●看護師の視点からの解決策
●薬剤師の視点からの解決策

【第13回】病棟から施設への退院支援:多職種連携のポイントとは?

〈目次〉
●退院して施設に戻る患者さん。施設への注意点を円滑に伝えるには?
●それぞれの職種が解決に向けてできること

【第14回】看護師はPT・OT・STに何を相談すればよい?多職種連携のコツ

〈目次〉
●看護師からのPT・OT・STへの質問
●生活に必要な動作のことなら任せてください(PT)
●「歩けるかな? 難しいかな?」そんなギモンはご相談を!(PT)
●患者さんと医療者、双方のQOLを高く保ちます(OT)
●応用動作のプロ!退院支援時のリハビリも得意です(OT)
●発音、食事、会話などで「ん?」と思ったら呼んでください(ST)

【第15回】リハビリが休みのときは?病棟でできる代替ケアをPT・OT・STが紹介

〈目次〉
●看護師からのPT・OT・STへの質問
●日常生活動作もやり方次第で立派なトレーニングに!(PT)
●やり方や回数は聞いてくださいね(PT)
●ADLで使う道具を、手の届くところに置いてみてください(OT)
●病室でできることの提案のほか、用具の貸し出しも行っています(OT)
●食事介助をお願いするかも!食事の状況を共有しましょう(ST)

【第16回】薬剤師が解説!経腸栄養剤の選び方は?

〈目次〉
●看護師から薬剤師への質問
●食品は自由度が高め。医薬品は腸管の機能不全時に存在感を発揮

【第17回】看護師が臨床工学技士に相談すべきことは?現場での連携ポイント

〈目次〉
●看護師からの臨床工学技士への質問
●急性期では人工呼吸器の相談多し!CEのなかでもそれぞれ得意分野があります

【第18回】入れ歯のケアの基本:歯科衛生士が手入れのコツを紹介

〈目次〉
●看護師から歯科衛生士への質問
●特に汚れやすい部分があるので注目!清掃に使う物品にも注意が必要

【第19回】食欲不振への看護ケア:管理栄養士がアドバイス

〈目次〉
●看護師から管理栄養士への質問
●栄養摂取も大事ですが、まずは患者さんの「食べたい」を尊重して

【第20回】リハビリスタッフが看護師と共有したい患者情報とは?

〈目次〉
●普段のADLや睡眠などの生活習慣が気になっています(PT)
●日ごろ困っていることは随時教えてほしいです(PT)
●患者さんの痛みについて知れるとリハビリもスムーズ!(OT)
●問題行動があったら、看護師さんと協力して解決したいです(OT)
●適切な食べ方、必要な配慮を一緒に考えていきましょう(ST)

【最終回】リハビリスタッフから看護師へメッセージ:多職種連携のために

〈目次〉
●いつも現場で医療機器を使っているナースの視点はとても大切です(CE)
●栄養・食事に関して、ナースのサポートも任せてください(管理栄養士)
●ナースの皆さんの口腔ケアが患者さんの食事を支えています(歯科衛生士)
●与薬で何か引っかかったら、一緒に対策を考えていきましょう!(薬剤師)

そのほかの連載はこちら

【連載まとめ】看護研究からわかる患者さんのこころの中

 患者さんの体験・心理についての「研究」を原著者に解説してもらい、臨床で活用したいこころのケアを探る特集です。研究結果をもとに、実践したいケアを紹介しています。

【第1回】ICU患者の記憶にゆがみ?不穏・興奮・せん妄の影響とは

〈目次〉
●不穏などの体験は患者さんにどう影響する?
●研究の概要
●発見1:患者さんのICUでの記憶はゆがめられて残っている
●発見2:退院後も、患者さんはICUでの体験に苦しんでいる
・記憶のゆがみがもたらす影響
●発見3:患者さんはICUのできごとを確認したり、理由づけを行おうとしている
・記憶のゆがみをもった患者さんの対処行動とその思い

【第2回】記憶のゆがみが残るICU退室患者への精神的ケア

〈目次〉
●患者さんの主観的体験世界を知り、支援者だと伝えよう
●ケアのポイント
・患者さんの主観的体験世界を想像する
・研究プログラムの内容を活用し患者さんの精神的支援を行う
・記憶のゆがみをもつICU退室後患者への看護支援プログラム

【第3回】呼吸困難が肺がん患者の心に与える影響とは?

〈目次〉
●肺がんの呼吸困難は、患者さんにどう影響する?
●研究の方法
●発見:呼吸困難への対処がうまくいかないことで、孤立したり支えとなるものを喪失する
1)軽減されない呼吸困難により、状況は悪化していく
2)活動を縮小し、 呼吸困難に対処しようとしている

【第4回】呼吸困難を抱える肺がん患者への包括的ケア:心理・身体・社会的支援

〈目次〉
●患者さんの自己効力感を高め、家族に困難状況を伝える
●ケアのポイント
●心理的・身体的側面などもあわせて呼吸困難や、患者さんの人生を考える
●多側面・包括的な呼吸困難の症状のとらえかたとナースが実践したいケア
1)身体的側面:自己効力感を高める
2)心理的側面:患者さんの状況や気持ちを代弁する
3)社会的側面:周囲との関係・環境調整を行う
4)スピリチュアルな側面:希望がもてることを患者さんとともに考え、 尊重する

【第5回】脳卒中患者の回復過程における落胆の原因は?

〈目次〉
脳卒中発症からどのように回復する?何が影響する?
●研究の方法
●発見1:脳卒中患者さんの回復過程と影響する要因
1)患者さんが体験する「5つの局面」がある
2)局面間の移行時に存在することがある3つの「落胆の原因」
3)各局面で「回復に影響を及ぼす要因」がある
●発見2:心理面と身体面の関連
・脳卒中患者さんの FIM 得点の経過と体験の関係

【第6回】脳卒中患者の回復過程に影響する要因とケアの実践ポイント

〈目次〉
●回復に影響を及ぼす要因を知り、患者さんを支える
●ケアのポイント
●「落胆」から回復を促すよう心理面の変化を伝えたり、患者さんどうしの交流を支える
・脳卒中患者さんの回復過程に影響を及ぼす要因への対応
1)脳卒中患者さんの「落胆」体験を回復の契機として支える
2)「落胆」に対して「悲嘆反応」「うつ」「せん妄」の区別をする
・心理面と身体面をあわせた両側面から支える

【第7回】糖尿病患者の術前・術後・退院後における心理や行動の変化

〈目次〉
糖尿病患者さんが手術を受けるとはどういうこと?
●研究の方法
●発見1:“術前”の認識・行為・感情の変化
・術前:入院による血糖コントロールの意識が高まる
●発見2:“術直後”“術後回復期”の認識・行為・感情の変化
・術直後・術後回復期:治療のなかで、血糖値変動の捉え方と行動を変化させていく
●発見3:“退院直後”の認識・行為・感情の変化
・退院直後:日常生活における血糖値の変化から、自己管理の重要性を再認識する

【第8回】術前から退院後までの糖尿病患者の自己管理を支援

〈目次〉
●患者さんの身体の変化を理解し、個々の取り組みを支持
●ケアのポイント
・術前~退院直後の状態にあわせて自己管理を支援する
1)術前:糖尿病をもつことによる新たな課題に直面するなかで、手術への準備を支える
2)術直後・術後回復期:術後回復過程での苦痛緩和を図りつつ、日常生活への復帰を支える
3)退院直後:変化した身体で、 糖尿病患者として自ら決めた自己管理に取り組んでいくことを支える
・全過程におけるケアの視点

【第9回】脳動脈瘤で“無症状のまま手術”をした患者の不安と対処行動

〈目次〉
●未発症で予防的手術を受けたことをどう感じている?
●研究の方法
●発見1:発症前に治療を行う患者さんの体験・心理
・患者さんは長期療養過程のなかで、さまざまな“不確かさ”を認知している
1)治療によって、身体機能が低下する可能性もある
2)“不確かさ”の認知には、 患者さん自身の個人的因子と状況因子が影響している
●発見2:未破裂脳動脈瘤と診断された患者さんの対処行動
・患者さんは“不確かさ”に対処するなかで、未破裂脳動脈瘤とのつきあい方を獲得する
・患者さんが抱く“不確かさ”に対する受け止めと対処行動

【第10回】未破裂脳動脈瘤の血管内手術をした患者への支援

〈目次〉
●患者さんのもつ“不確かさ”を受け止めて、振り返りを促す
●ケアのポイント
・未破裂脳動脈瘤により血管内手術を選択した患者を支える看護指針
1)アウトカム:“不確かさ”の減少・管理をめざしていく
2)看護方針:疾患の正しい理解から、自身にあった予防行動を経て、 振り返りにつなげる
3)予防的治療では、 患者さんが自己の判断に満足できるようにすることも治療の成果

【第11回】PCAによる疼痛管理で患者は何を感じる?心理体験を調査

〈目次〉
●疼痛の自己管理、患者さん自身はどう感じている?
●研究の方法
●発見1:PCAの“メリット”に関連した体験内容
●発見2:PCAの“デメリット”に関連した体験内容
1)オリエンテーションの効果がなく、使い方がわからない
・術後PCAによる疼痛管理を行う患者さんが“デメリット”だと感じた体験内容
2)使用を控えたり、自己管理することに恐怖感がある

【第12回】患者がPCAを安心して使うために必要な説明・支援とは?

〈目次〉
●PCAによる疼痛管理のメリットを知り、PCAの使い方や利点を手術後に患者さんに説明する
●ケアのポイント
1)術後にPCA機器を見たり触ったりしてもらいながら、説明する
2)自分で鎮痛薬を投与できるメリットを伝える
・従来の鎮痛法とPCAによる鎮痛法のプロセスの違い
3)PCAに対する不安や恐怖心を取り除く

【第13回】喉頭全摘出による機能障害に伴う患者心理とは?

〈目次〉
●喉頭全摘出術後の失声は患者さんにどう影響する?
●研究の方法
●発見1:“喉頭全摘出術前”の機能障害・変化に伴う患者心理
・失声の重大さを認識しつつ、術後の生活に対して意欲的に取り組む準備を行う
●発見2:“喉頭全摘出術後”の機能障害・変化に伴う患者心理
●発見3:“退院後”の機能障害・変化に伴う患者心理
・“退院後”は身体障害者としての自分を少しずつ受け入れていく

【第14回】咽頭全摘出の早期受容・コミュニケーション支援のポイント

〈目次〉
●患者さんがボディイメージの変化や障害を早期に受容し、自信をもてるようにかかわる
●ケアのポイント
・障害の早期受容と、新たなコミュニケーション習得に向けた看護支援を行う
・喉頭全摘出術による危機的状況に陥りやすい時期と看護支援
1)喉頭全摘出術前・術後:喉頭全摘出術におけるボディイメージ変化の早期受容に向けた看護支援
2)退院後:社会復帰のための新たなコミュニケーション習得に向けた看護支援

【第15回】血液透析を受ける慢性腎不全患者の心理とは?

〈目次〉
血液透析患者さんは、どんな気持ちで治療をつづけている?
●研究の方法
●発見:患者さんの“気持ち”と“気持ち”を構成する3つの要素と構造
・透析患者さんは「“私らしさ”のありよう」と「感覚的経験」を同時に経験している
・血液透析療法を受けながら生活している慢性腎不全患者さんの気持ちの構造

【第16回】血液透析を受ける慢性腎不全患者の気持ちに寄り添うには?

〈目次〉
●患者さんの気持ちを知りたい、という姿勢で患者さんに向き合う
●ケアのポイント
・透析患者さんの気持ちに寄り添えるよう、理解するための方策を見つけ出す
1)患者さんの気持ちを聴いたときに感じた看護師自身の気持ちを素直に言葉にしてみる
2)「経験している気持ち」を口に出して共感の練習をしてみる
3)「気持ちマネジメントシート」を患者さんの気持ちの理解に役立てる
・ 透析患者さんの気持ちを理解するための看護師に対する教育プログラム

【第17回】重症外傷患者の回復過程における心理的変化とは?

〈目次〉
●重症外傷患者さんは境遇をどうコントロールしている?
PTSDは患者さんがコントロール感を喪失することで生じる
●研究の方法
●発見:患者さんの心理的・身体的回復過程に応じて7段階のコントロール感がある
1.苦痛や恐怖から逃れる
2.大切な人との絆を支えに現実に向き合う
3.援助者に体を委ねて現実を傍観する
4.腰を据えてできごとを振り返り整理する
5.自らに課された仕事をこなす
6.手を借りながら自分のペースで生活を組み立てる
7.元の生活を試行する

【第18回】回復過程の重症外傷患者のコントロール感を支えるケアのポイント

〈目次〉
●回復過程に応じて、コントロール感を維持したり高めたりできるようにかかわる
●ケアのポイント
・患者さんが自分の思いを伝えられないことを理解し、コントロール感を支える
1)伝えられない思いを読み取る
2)患者さんが自らの状況を理解し、 行動するための手はずを整えることを支援する
3)傷つきやすさを気に留めながら、回復を見守る

【第19回】パーキンソン病患者の自己身体像の変化とは?

〈目次〉
パーキンソン病患者さんは、自身の身体をどう捉えている?
・パーキンソン病患者さんは、進行性の症状と何十年も向き合う必要がある
●研究の方法
●発見:パーキンソン病患者さんのもつ身体像
・そのときの調子によって、身体に対してもつイメージが揺れ動く
・パーキンソン病患者さんの各身体像とその内容
・他者の存在や自分の身体との向き合い方が、身体のイメージを左右する

【第20回】パーキンソン病患者の気持ちに寄り添うケア

〈目次〉
●症状や調子でイメージが揺れ動くことを理解し、患者さんを尊重したケアを行う
●ケアのポイント
・変化する身体像を抱えながら生きていることに目を向ける
1)他者の存在に振り回されることに配慮する
2)試行錯誤の末に編み出した患者さんのこだわりを尊重する
3)患者さんが発するその瞬間の言葉を大切にする

【第21回】人工呼吸器装着患者が直面するコミュニケーションの困難

〈目次〉
●患者さんがコミュニケーションで抱えている困難は?
●研究の方法
●発見:患者さんは意思を伝えることだけでなく、伝わったかどうかも不安
・看護師にメッセージを伝えることだけでなく、メッセージが理解されたかどうかも重要

【第22回】人工呼吸器装着患者とのコミュニケーション課題を解決するには?支援のポイント

〈目次〉
●患者さんがメッセージを伝えやすくするとともに、看護師も応答する
●ケアのポイント
・人工呼吸器装着患者さんが体験するコミュニケーションの困難さを軽減する看護援助
1)患者さんの準備を整える
2)患者さんのメッセージ送信の難しさを軽減する
3)患者さんの送信するメッセージに応答する
4)患者さんの話すことができないつらさを理解する

【第23回】拡張型心筋症患者は病気をどう受け入れる?心の変化を理解

〈目次〉
●聞きなれない拡張型心筋症を患者さんはどう捉えている?
●研究の方法
●発見:患者さんは4つのカテゴリーを行き来しながら病気を受け入れていく
1)受け流す
2)受け止める
3)受け入れを強いられる
4)現状を受け入れる

【第24回】拡張型心筋症患者の病気受容を支援するケアのポイント

〈目次〉
●患者さんの病気の受け入れの程度が増すように、支援を行う
●ケアのポイント
・制限や変更は患者さんへの負荷に。状況に合わせた生活のしかたを考える
1)情報提供に関する支援:患者さんへ説明する内容や方法は状況に応じて行う
2)情報提供に関する支援:患者さんが自分の状況を理解できるように支援を行う
3)心理的な支援:患者さんが実行できそうな日常生活の方法を探す

【第25回】レビー小体型認知症の症状と病気受容のプロセス

〈目次〉
●レビー小体型認知症患者さんは、何に困っている?
・レビー小体型認知症の患者さんには、記憶障害があまり見られない
●研究の方法
●発見:患者さんは自身の変化を自覚していることが多い
・レビー小体型認知症患者さんが語った生活上の困難な体験と思い
【会話の喪失】
【パーキンソニズムによる防ぎようのない転倒】
【日常に入り込む幻視がもたらす多様性】
【自分の変化への試行錯誤】
【自覚があるがゆえの悲嘆】
【自覚に基づく困難への適応】

【第26回】レビー小体型認知症患者の心に寄り添う支援とは

〈目次〉
●患者さん自身に疾患による変化を尋ね、思いを知る
●ケアのポイント
・レビー小体型認知症とは?突然の会話・歩行の症状と幻視に対して、患者さん自身の思いを理解する
・レビー小体型認知症患者さんへのケア
①今の意識・身体状態をつねに把握しながら必要な援助を行い、事故を防ぐ
②幻視の影響を把握し、幻視が見えたとしても落ち着いて過ごせるよう、薬の効果のアセスメントや環境調整を行う
③病気に向き合う患者さんのこころを理解する

【第27回】頭頸部がん患者は外見の変化をどう受け止めている?

〈目次〉
●外見上の変化を、患者さんはどう受け止めている?
●研究の方法
●発見:他者の視線や、自身の身体をコントロールできないことに悩んでいる
・頭頸部がん術後に形成外科的手術を受けた患者さんのボディイメージ
1)他人の反応を強く意識している
2)自分自身の身体への信頼感が低下している
3)機能障害が少しでも改善することにポジティブな感情もある

【第28回】頭頸部がん患者の外見変化への心理的ケア

〈目次〉
●頭頸部がん患者さんの価値観を尊重し、QOLを維持する
●ケアのポイント
・形成外科的手術の結果がよくない場合、特にケアが重要になる
1)患者さんの思いを知り、 理解する
2)頭頸部がん患者さんのボディイメージに対する価値観を大切にする
3)多職種で協働し、 QOLを維持する

【第29回】発症初期の頸髄損傷患者の心理状態とは?

〈目次〉
●頸髄損傷患者さんは、突然の変化をどう感じている?
・患者さんは、受傷直後から動けなくなることを予感している
●研究の方法
●発見:絶望感を感じるものの、「生きようとする力」ももっている
・受傷直後は生きている価値を見いだせず、「死にたい」と考える
1)「生きようとする力」を失わせている要因
2)「生きようとする力」を引き出している要因

【第30回】頸髄損傷発症初期に必要なケア:患者の生きようとする力を支援

〈目次〉
●患者さんの「生きようとする力」を信じ、それを支える看護を行う
●ケアのポイント
・「生きようとする力」を失わせている要因に対する看護
①障害の回復が困難であることの自覚
②身体的苦痛
・「生きようとする力」を引き出している要因に対する看護
①食事
②睡眠
③視界が広がる
④自分でできる
⑤家族や看護師の生きようとしてほしいとの思いを感じる

【第31回】小児がん患者のレジリエンス:病気体験を乗り越える力とは?

〈目次〉
●小児がん患者さんはどのように病気に適応している?
・病気体験を必ずしもつらいものと捉えていない
●研究の方法
●発見:病気体験を自分の人生の一部として取り込んでいる
1)スイッチを切り替えるプロセス
2)治療を乗り越える自信をつけるプロセス
3)自分の人生に病気を取り込むプロセス

【第32回】小児がん患者のレジリエンスを支えるケア

〈目次〉
●患者さんが主体性をもって治療を乗り越えていけるよう、環境を調整する
●ケアのポイント
・小児がん患者の適応に向けたケア
1)入院環境における居場所づくり
2)病名等の告知におけるサポート
3)退院後の生活への適応の促進

【第33回】家族性大腸腺腫症の排泄障害:患者の対処法習得プロセスは?

〈目次〉
●家族性大腸腺腫症患者さんの排泄障害への対処法は?
・排便回数や個人差が大きいため、個人に即した介入を行う
●研究の方法
●発見:親の症状体験の記憶をもとにしつつ、対処方法を確立
・大腸全摘術後の家族性腫瘍患者さんが排泄障害への対処方法を獲得するプロセス
1)親と自分の症状体験を比べ、 独自の対処方法を創り出す
2)社会復帰の手がかり発見により、独自の対処方法が確立

【第34回】家族性大腸腺腫症の排泄障害:患者の自立的な対処を支えるケア

〈目次〉
●親の体験も踏まえて、独自の対処をできるように支援
●ケアのポイント
・大腸全摘術後の家族性大腸腺腫症患者さんに対するケア
Step1:対処方法を導き出す支援
Step2:対処方法の指標作成を促す支援
Step3:独自の対処方法への転換を支える支援
Step4:社会復帰のイメージ化を促しながら柔軟な対処方法を導き出す支援
・社会復帰も見越した4つのステップでケアを行う
Step1:次世代が排泄障害は乗り越えられるというイメージをもてるよう、対処方法を導き出す
Step2:親の体験を想起する機会など、対処方法の手がかりをつくる
Step3:独自の対処方法に転換していくプロセスを支える
Step4:社会復帰のイメージ化を促しながら、無理のない重心な対処方法を導き出す

【第35回】降圧安静治療を受ける急性大動脈解離患者の心理とは?

〈目次〉
●急性大動脈解離患者さんの、降圧安静治療時の体験は?
・患者さんにとって安静の遵守は意外に難しい
●研究の方法
●発見:安静指示に従えていても、困惑している場合がある
1)病状説明を記憶している場合と、記憶していない場合がある
2)CCUでの体験は4つのパターンにわかれる

【第36回】降圧安静治療を受ける急性大動脈解離患者に必要なケア

〈目次〉
●安静の必要性を理解し、安静を保持できるようにする
●ケアのポイント
●大動脈解離患者さんに対して行いたいケア
①情報提供
1)順序立てて段階を踏んで、病状などの説明を行う
2)患者さんの心理状態や病態に合わせて、タイミングを見きわめ情報を提供する
②心理面や環境の整備
1)安静による身体への負担がかからないようにし、動いてよい範囲を実際に示す
2)家族とともに、精神的なサポートを行う
3)療養環境を整える

【第37回】インスリン療法に抵抗を感じる理由は?患者の不安を調査

〈目次〉
インスリン療法中の患者さんは治療を正しく理解している?
・心理的抵抗により、治療が遅れてしまうことがある
●研究の方法
●発見:正しい知識によって、心理的抵抗を緩和
1)糖尿病の罹患者・非罹患者にかかわらず同じ心理的抵抗を感じている
2)インスリン療法を行っていないと、 正しい知識の獲得は難しい
3)心理的抵抗と負の相関のあった知識を提供することが重要

【第38回】インスリン療法への心理的抵抗を和らげるには?患者支援のポイント

〈目次〉
●正しい知識を得られる場を設け、治療の肯定的な面を振り返ることができるようにする
●ケアのポイント
・インスリン導入の予定がなくても、インスリン療法の知識を早期から伝える
1)正しい知識の普及のために、 糖尿病教室や患者会を活用する
2)インスリン療法に対して患者さんがネガティブな印象をもたないようにする
3)インスリン療法の効果や肯定的体験を患者さんとともに振り返る

【第39回】下降期のがん患者がもつ「生きようとする力」とその心理とは?

〈目次〉
●下降期を生きるがん患者さんにとって、「自己の回復」とは?
・身体機能の回復が見込めない場合も、患者さんは生きようとする潜在力を示す
●研究の方法
●発見:患者さんは現実の厳しさを認知するからこそ、自分にとって意味ある在り方を見出していく
・他者との関係性の不安が、患者さんの在り方に影響

【第40回】下降期のがん患者さんに実践したい5つのケア

〈目次〉
●病状が悪化する時期を生きる患者さんにとってのセルフケアとは何かを考えて支援
●ケアのポイント
・安定した関係性のなかで安らぎを得るための方法を見つけられる
・患者さんの「自己の回復」に着目したときの 5 つのケアと具体的な方法
①身体状態の悪化や他者とのかかわりによって揺らぐ患者さんの体験を理解することに専心する
②症状マネジメントが困難な患者さんのセルフケアを支え、見守る
③患者さんのライフストーリーを共有する過程で、 患者さんの意向を推察する
④人的環境やタイミングを調整しながら、 患者さんにとって心地よいケアを展開する
⑤患者さんの人生や家庭・社会での役割を踏まえた在り方が意識される瞬間を捉える

【第41回】冠動脈インターベンション(PCI)後に心臓病の自覚はどう変化する?

〈目次〉
●PCI後の患者さんは退院後に心臓病のことをどう捉えている?
●研究の方法
●発見:PCI後、「心臓病であることの意識」が薄れない患者さんと、薄れてしまう患者さんがいる
1)入院時から退院時までの共通した患者さんのプロセス
2)外来通院中も「心臓病であることの意識」が薄れない患者さんのプロセス
3)外来通院中に「心臓病であることの意識」が薄れてしまう患者さんのプロセス

【第42回】冠動脈インターベンション(PCI)後の患者の療養行動を支えるケア

〈目次〉
●「心臓病であることの意識」をもち、療養行動を継続できるように支援
●ケアのポイント
・治療による安心感や症状が消失したことなどが「心臓病であることの意識」を薄れさせる
1)「心臓病であることの意識」を確認する
2)心臓病であることを再認識できるように支援を継続的に行う
3)「心臓病であることの意識」の継続と、療養行動に対する支援を行う
4)急性期から慢性期にわたって継続的な支援を行う

【第43回】片麻痺患者が転倒リスクのある動作を行う理由は?回復期の行動心理

〈目次〉
●回復期の片麻痺患者さんはなぜ、障害たしかめ体験を行う?
●研究の方法
●発見:障害たしかめ体験で転倒したり成功することで、移動動作を再構築している
・障害たしかめ体験を行う片麻痺患者さんの思考プロセス
1)【繰り返す】カテゴリーにて障害たしかめ体験複数回行い、【成功】につながった例
2)障害たしかめ体験を再度実行できず【停滞】した事例

【第44回】回復期片麻痺患者の行動心理から読み解く転倒予防のポイント

〈目次〉
●患者さんが障害たしかめ体験を行うことに理解を示し、援助する
●ケアのポイント
・転倒予防の第1歩として、障害たしかめ体験は回復期の自然な欲求だと知る
・障害たしかめ体験を行う片麻痺患者さんへのケア
・障害たしかめ体験を安全に試せる機会をつくる
1)障害たしかめ体験は、 片麻痺の身体を理解していく過程に不可欠
2)障害たしかめ体験を安全に実行できる環境を整える

【第45回】がん疼痛が進行肺がん患者に与える情動的影響とは?

〈目次〉
●がん疼痛のある進行肺がん患者さんの情動体験は?
・痛みにより引き起こされた不眠や不安が互いに増幅して痛みの悪循環に
●研究の方法
●発見:がんの進行や死を意識しながらも、自己コントロール力を発揮し新たな希望を見いだす
・患者さんの疼痛による情動体験は6つに分けられる
1)痛みを緩和するために自己コントロール力を発揮して、心身の回復感を得ている
2)社会で生きつづけようと、自分なりの療養生活に取り組んでいる

【第46回】がん疼痛のある進行肺がん患者の希望に寄り添うケア

〈目次〉
●自律した存在として生活を送りたいという患者さんの願いを支えるケアを行う
●ケアのポイント
・患者さんの回復意欲を促進し、希望のなかで実現可能なものを考える
①がん疼痛の体験をありのまま語る機会をつくる
②回復への期待感を高めて回復意欲を促すケアを行う
③自律的存在として社会で生きることを支えるケアを行う

そのほかの連載はこちら

【連載まとめ】モノで変わった!看護ケア

 日々進化する治療・ケアにかかわる医療用品がもたらした変化、活用する際の注意点などを紹介!救急ケア、集中ケア、緩和ケア、糖尿病ケアなどに関するモノを取り上げています。

【第1回】AEDの歴史と普及―命を救う医療機器の進化とは?

〈目次〉
●1968年、世界初のポータブル式の心電図モニタつき除細動器が開発
・ハートスタートFRx+e(株式会社フィリップスジャパン)
・自動体外式除細動器 AED-3100シリーズ カルジオライフ AED-3151(日本光電株式会社)
●一般市民がAEDを使用できるように
●一次救命処置(BLS)の講習会が広がる

【第2回】頸部保護用品の使い方と苦痛緩和への看護介入

〈目次〉
●可動性の高い頸椎を保護するために
・パトリオット WPA-7-1(アダルト)、WPA-9-1(チャイルド)(製造:Wealthy Plastic & Electronic Products Company Limited. 、製造販売業者:株式会社ワコー商事)
●頭部の重量を分散し、頸椎の動揺を抑制
●身体的・心理的苦痛を伴う点に注意
●用手的な頸椎の保護を心がける

【第3回】自動式心マッサージ機器の活用法と注意したい合併症

〈目次〉
●1991年から救急隊員による自動式心マッサージ機器の使用が可能に
●同時に他の処置ができるため人員不足にも役立つ
●狭小空間でも有効な胸骨圧迫を継続できる

・LUCAS® 3心臓マッサージシステム(日本ストライカー株式会社)
・オートパルス人工蘇生システム(旭化成ゾールメディカル株式会社)
●患者家族への心理的ケアも大切

【第4回】気管挿管のためのカプノメータと色彩識別二酸化炭素検知器

〈目次〉
●確実な気管挿管のためにさまざまな物品が登場
●色彩識別二酸化炭素検知器

・イージーキャップ™、ペディキャップ™(コヴィディエンジャパン株式会社)
●呼気終末二酸化炭素ガス分圧測定器(カプノメータ)
・カプノストリーム™ 20P(コヴィディエンジャパン株式会社)
・マシモEMMA®(マシモジャパン株式会社)
・ETCO2に影響する因子
●1つのツールのみではなく、複数の方法で制度を上げることが重要

【第5回】迅速検査キット(急性心筋梗塞マーカー)の基本知識

〈目次〉
●急性冠症候群を早期に処置するため、迅速検査キットの開発が進む
●心筋トロポニン、H-FABPをそれぞれ測定できるキット

①トロップ T センシティブ(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)
②ラピチェック® H-FABP(湧永製薬株式会社/住友ベークライト株式会社)
●再灌流を得るまでの時間を短縮できる
●検査結果がAMIの確定を断定するわけではないことに注意

【第6回】気管チューブ固定用品の使用メリットとは?ケアの質を高める理由

〈目次〉
●皮膚保護材を使用したチューブ固定器具が登場
・アンカーファスト®(アルケア株式会社)
・ネオバー®(株式会社メディカルプロジェクト)
●皮膚トラブルの低減などのメリットがある
①皮膚・口腔粘膜トラブルのリスクがある患者
②長期挿管患者
●チューブ移動が容易なため、口腔ケアを行いやすい
●使用の際には固定状態を観察する

【第7回】気管チューブ管理におけるカフ圧計の選び方とカフ圧管理のポイント

〈目次〉
●カフ圧管理の重要性
・ハイ・ロー™・ハンドカフ圧ゲージⅡ(コヴィディエンジャパン株式会社)
・RUSCH エンドテスト(製造販売:テレフレックスメディカルジャパン株式会社、販売:東レ・メディカル株式会社)
●自動カフ圧計
・ピューリタンベネット™ カフ圧マネージャ(コヴィディエンジャパン株式会社)
・カフスキャッツ(イワキ株式会社)
●適切なカフの管理のために
●定期的なカフ圧、エアリークの有無の確認を

【第8回】感染や皮膚障害を防ぐ!便失禁管理システムの正しい使い方

〈目次〉
●感染予防や、患者の負担軽減のために登場
・フレキシシール®PROTECT Plus(コンバテック ジャパン株式会社)
・バード® ディグニシールド® 便失禁ケアシステム(株式会社メディコン)
●皮膚障害の予防にも役立つ
●規定量以上の固定用水を注入しないよう注意

【第9回】ハイフローセラピー専用デバイスの利点と使用時の注意点

〈目次〉
●ハイフローセラピーが急速に普及
・Airvo™(エアボー)2(フィッシャーアンドバイケルヘルスケア株式会社)
・ベイポサーム社プレシジョンフロー®(製造:Vapotherm社、取扱:エム・シー・メディカル株式会社)
●治療を続けながら飲食・会話・睡眠が可能
・HFTの呼吸生理学的効果と位置づけ
●呼吸パターンに異常がないか観察する

【第10回】ディスポーザブルPCAの利点とは?術後疼痛管理における活用ポイント

〈目次〉
●鎮痛薬の静脈内投与を患者自身のタイミングで行えるように
・楽々フューザー™(スミスメディカル・ジャパン株式会社)
・クーデック®シリンジェクター®PCAセット(大研医器株式会社)
●PCA使用のメリット
●患者を待たせずに疼痛への対応ができる
●患者への指導が重要に

【第11回】経口補水液(ORS)による術前管理:ストレス軽減や麻酔導入時にメリット

〈目次〉
●術前の体液管理として役立つ
・経口補水液 オーエスワン®シリーズ 個別評価型病者用食品(株式会社大塚製薬工場)
●患者のストレス軽減や麻酔導入の際にメリットあり
①患者ストレスの軽減
②安全な麻酔導入(術前にORTを使用しても胃内容量は減少する)
③麻酔導入時の脱水を予防
●手術室への移動の負担などを軽減
●摂取量や摂取時間などの情報を伝える

【第12回】開放型酸素投与システムの適用と使用メリット

〈目次〉
●従来はさまざまな酸素投与デバイスを使い分ける必要があった
・オキシマスクTM(小児用、成人用)、マルチパーパスマスクTM(製造販売元:株式会社エム・ピー・アイ、販売元:コヴィディエンジャパン株式会社)
・オープンフェースマスク®(アトムメディカル株式会社)
●低流量から高流量までの酸素投与に対応
●装着したまま口腔ケアが可能
●高流量ではマルチパーパスマスク™への切り替えを

・マルチパーパスマスク™(コヴィディエンジャパン株式会社)

【第13回】職業曝露を防ぐ閉鎖式薬物移送システム(CSTD)とは

〈目次〉
●職業曝露を防ぐために開発された閉鎖式薬物移送システム
●薬剤の注入圧を調整しエアロゾル現象を予防

・BDファシールTMシステム(日本ベクトン・ディッキンソン株式会社)
・ケモセーフ®(テルモ株式会社)
・ChemoCLAVE(株式会社パルメディカル)
●接続操作を練習しておくことも大切

【第14回】在宅緩和ケアにおける携帯型ディスポーザブル注入ポンプの使用メリット

〈目次〉
●抗がん剤を自宅等で継続投与できる
・バクスターインフューザー(バクスター・ジャパン株式会社)
・DIBインフューザー®スライドジェル(株式会社ディヴインターナショナル)
・DIBインフューザー®ソフトジェル(株式会社ディヴインターナショナル)
●携帯したまま移動でき、治療と日常生活を両立しやすい
●患者が安全に投与管理できるように支援する必要がある
●薬液が送られていることなどを確認してから接続する

【第15回】緩和ケアにおけるCVポートの利点と使用時の注意点

〈目次〉
●注射の負担を軽減するために登場
・バード® スリムポート(株式会社メディコン)
・パワーポート®MRI isp(株式会社メディコン)
●日常生活への制限はほぼなし、固定すれば両腕も自由
●専用穿刺針

・MRI ポート(ヒューバープラスノンコアリングニードル)(株式会社メディコン)
・パワーポート®MRI isp(パワーロック)(株式会社メディコン)
●穿刺前には皮膚を観察、穿刺の際には清潔操作が必要

【第16回】PCAポンプとは?ADL低下を防ぎQOLを高めるメリットや副作用を解説

〈目次〉
●患者自身でオピオイドをレスキュー投与できる
・テルフュージョン®小型シリンジポンプ TE-362(テルモ株式会社)
・CADD-Solis™(スミスメディカル・ジャパン株式会社)
●患者のADL低下を防ぎ、QOLを高めるケアにもつながる
①患者自身の痛み・呼吸困難感に合わせて待たずに投与できる
②自己コントロール感を得られる
③PCAの適応範囲
●オピオイドの作用・副作用をきちんと伝える

【第17回】フェンタニル製剤の種類:疼痛緩和における貼付剤、舌下錠、バッカル錠の利点

〈目次〉
●登場の背景
●フェンタニルの貼付剤

・デュロテップ®MT パッチ(ヤンセンファーマ株式会社)
・ワンデュロ®パッチ(ヤンセンファーマ株式会社)
・フェントス®テープ(製造販売元:久光製薬株式会社、発売元:協和キリン株式会社)
●フェンタニルの舌下錠、バッカル錠
・アブストラル®舌下錠(製造販売元:協和キリン株式会社、発売元:久光製薬株式会社)
・イーフェン®バッカル錠(販売元:大鵬薬品工業株式会社、製造販売元:帝國製薬株式会社)
●導入によるケアへの影響は?
●使用上の注意点・工夫

【第18回】CGM(持続血糖モニタ)とは?リアルタイム血糖管理で糖尿病治療をサポート

〈目次〉
●Personal CGM
・ミニメドTM780G システム(日本メドトロニック株式会社)
●以前は血糖変動を自己測定で的確に把握することが困難だった
●血糖変動をグラフで可視化できるため、治療の見直しにも役立つ
インスリンの持続皮下注入を最大限活用できる
●装着中は皮膚トラブルに注意を

【第19回】CSⅡにおけるインスリンポンプの役割と導入のポイント

〈目次〉
●インスリンポンプの例①注入量をプログラミングして使用する機種
・ミニメドTM780G インスリンポンプ(日本メドトロニック株式会社)
・トップ シリンジポンプ TOP- 8200(株式会社トップ)
●リアルタイムCGMの登場によりCSⅡを併用するSAP療法が開始
●生理的なインスリン分泌に近い治療ができる
●QOLの高い生活を送れるよう支援することが大切
①適応患者
②導入時トレーニング
③定期的な支援
●インスリン注入の途絶に注意が必要

【最終回】血糖コントロールに役立つ糖尿病管理ツール

〈目次〉
●食事、運動など生活のあらゆる情報が血糖コントロールに役立つ
・健康管理アプリ カロミル(ライフログテクノロジー株式会社)
・Fitbit (Google)
●患者と医療者がデータを共有できることもメリット
・スマートe-SMBG(アークレイ株式会社)
・MEQNET SMBG Viewer Ver.2.0(アークレイ株式会社)
●データを即座に治療の変更や療養指導につなげられる
●セキュリティーなどの課題も

そのほかの連載はこちら