【連載まとめ】夜勤ありナースが知っておきたい疲れと休みのエビデンス

看護師が知っておきたい「夜勤のある生活」の特徴を知り、疲れの原因を探りましょう。夜勤で疲れる理由や、仮眠の目安、夜勤ありナースの休み方スケジュール例を紹介する連載です。
【第1回】夜勤で疲れるのはなぜ?
〈目次〉
●ヒトには強固な生体リズムがあり、夜勤はそれに反して行われる
●「夜勤中の疲れ」の危険さは、例えるなら「酒気帯び運転」のようなもの
・夜間覚醒のトラッキング作業の成績と血中アルコール濃度
【第2回】夜勤で疲れるのはなぜ?②
〈目次〉
●「酒気帯び運転」状態をカバーするため、看護師は夜勤中に緊張(ストレス)を強いられている
・疲労と緊張(ストレス)の関係
●看護師の夜勤の疲れは、夜勤のストレスだけでなく、複合的なストレスから発生している
【第3回】夜勤中の仮眠で疲労回復
〈目次〉
●疲労回復のポイントは“夜勤中の仮眠”にあり!
・夜勤看護師の仮眠取得と疲労感
【第4回】夜勤中の仮眠時間の目安
〈目次〉
●夜勤中の仮眠が120分以上とれると、“情動ストレス”も解消される
・入眠からの睡眠の変化
【第5回】夜勤明けに寝付きが悪い理由
〈目次〉
●夜勤明けすぐに寝付きにくいのは、帰宅時に浴びる光が原因!
・体温の底点の前後の光照射と底点の移動方向
【第6回】疲労回復に効果的な休日の過ごし方
〈目次〉
●休みの日は「遊びに行くべき?」、それとも「家でたっぷり寝るべき?」
・看護師の2日間の休日の生活志向と疲労回復、情緒的疲労の進展
【第7回】夜勤ありナースの休み方スケジュール例①
〈目次〉
●このシフトの“2日目”、どう過ごす?
・三交代でのスケジュール例①:日―休―深―深
パターン①1日目の夜に遊ぶなら、2日目は「昼から夕方」に寝る!
パターン②:しっかり休むなら、“2日目は早起き”がベスト!
・3~4日目でリズムを日勤型に戻そう
・睡眠禁止帯って?
【第8回】夜勤ありナースの休み方スケジュール例②
〈目次〉
●「睡眠禁止帯を避けて寝る」方法を考えよう!
・三交代制でのスケジュール例②:日勤―夜勤
【最終回】夜勤ありナースの休み方スケジュール例➂
〈目次〉
●夜勤で仮眠をとり、昼型のリズムを守ろう!
・二交代制でのスケジュール例:日―夜―明け―休―日
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【連載まとめ】看護師FP®が解説!患者さんからの入退院にかかわるお金の悩み、どう対応する?

患者さんからお金の心配ごとを打ち明けられた場合、看護師としてどう対応したらよいのでしょうか。自身もナースとして臨床現場を経験したファイナンシャルプランナー(FP)が、よく聞くお金の疑問・悩みについて解説する連載です。
【第1回】患者さんのお金の悩みにどう答える?ー看護師FP®が解説
〈目次〉
●看護師と連携する他職種の役割を確認
・医療ソーシャルワーカー(MSW)とは?
・介護支援専門員(ケアマネジャー)とは?
・ファイナンシャル・プランナー(FP)とは?
・社会保険労務士(社労士)とは?
【第2回】患者さんから入院費の相談、どう答える?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●「お金が足りない」に込められた複数の意味とは?
●患者さんの不安の本質をつかみ、看護師と医療ソーシャルワーカー(MSW)が連携
●患者さんと確認したい内容
1.高額療養費制度の理解度と、想定している入院期間
2.食事代やレンタル代、個室差額ベッド代などの状況
3.入院費以外のお金に関する心配ごと
4.退院した後の生活をどのように考えているのか
【第3回】治療や介護サービスの費用の相談、どう答える?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●介護サービスの費用は患者さんからよくある悩みのひとつ
●介護サービスへの理解度や費用の認識を再確認しよう
●患者さんと確認したい内容
1-1 介護サービスの費用に対しての認識
1-2 かかっているのが医療費と介護費どちらかなのか、どちらもなのかも確認
2 施設入所に関しての本人の考え
3 介護費用がどのくらい家計を圧迫しているのか
【第4回】退院後の収入についての相談、どう答える?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●退職後も健康保険の傷病手当金を利用できるかを確認しよう
●健康保険の説明は「言い切らない」ことが大切
●おさえておきたい傷病手当金のポイント
●退職後の継続給付について
●傷病手当金の注意点
【第5回】保障や医療助成の疑問への適切な回答は?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●高額療養費制度に加え、さらに費用を抑えられる可能性も
●高額療養費制度で支払う自己負担額は?
●治療開始時に限度額適用認定証を発行すると負担が減る
●さらに自己負担を軽減するには?
1.世帯合算
2.多数回該当の場合
3.その他公的な助成
【第6回】治療費が家計の負担に…どう答える?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●お金の不安がどのくらい治療に影響を与えている?
●近年問題になっている「経済毒性」とは?
1.支出の増加
2.資産・収入の減少
3.不安感
●経済毒性の本当の問題とは?
●住宅ローンは治療の長期化で一番影響が出る
【最終回】終末期やACPにかかわる患者さんの悩みへの回答は?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●終末期にかかわる話題はタイミングが重要
●ひとり暮らしのがん患者さんの事例
1.資産(自宅)の現金化
2.事務委任契約の検討
●話題の順番を大切に、じっくりと話し合おう
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【連載まとめ】末梢留置カテーテルの“なぜこうする?”

日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説する連載です。確実な実施のため、根拠とコツをもう1度おさえましょう!
【第1回】高齢、浮腫や肥満がある患者の末梢静脈ルート確保
〈目次〉
●高齢、浮腫や肥満がある患者では「皮膚の伸展」などを行ってから穿刺に移行する
・ルート確保のコツ①高齢患者の場合には、皮膚を固定しながら針を進める
・ルート確保のコツ②浮腫・肥満がある場合は、“血管のありそうな部位”を指で押さえる
・ルート確保のコツ③ショック状態の患者の場合は、他の投与方法も検討する
・ルート確保のコツ④血管を怒張させるための体位も重要
・ルートの固定:適切な長さを設定し、不要な三方活栓は外す
【第2回】ルート確保の基本―穿刺部位・穿刺血管の選択方法
〈目次〉
●穿刺部位の選択:患者の可動性を制限しないところを選択する
●穿刺血管の選択:「よく見え」「弾力のある」「蛇行していない」血管を選択する
●神経の分布部位を避ける
【第3回】急変場面での穿刺部位は肘正中皮静脈が第一選択
〈目次〉
●急変場面での穿刺部位は「肘正中皮静脈」が第一選択
・急変場面での選択基準は、「確実性」が最も重要
・可動性のある部位を選択せざるを得ない場合は皮膚傷害に注意
●ルート確保のキホン:“末梢が締まっている”とき、血管確保のために保温してはいけない
【第4回】末梢静脈ルートは上肢でのルート確保が基本
〈目次〉
●「どうしても」という場合以外は、上肢でルート確保できる部位をさがす
・下肢でのルート確保は、やむを得ない場合にのみ選択される
・下肢にルート確保する場合も血管・神経の走行を理解して実施する
【第5回】末梢静脈ルート確保時の駆血のポイント
〈目次〉
●ルート確保時の駆血は、「静脈は怒張、動脈は触れる」程度の圧で、1~2分をめやすに行う
・駆血は「静脈は怒張、動脈は触れる」程度の圧が最適
・駆血時間は神経傷害や皮膚傷害を避けるため、1~2分をめやすに
【第6回】末梢静脈カテーテルの固定方法のポイント
〈目次〉
●ルートは刺入部と別に固定し、追加補強を行う
・ルートが牽引されたとき、留置針まで抜けてしまうなどの恐れがある
・剥がれにくくする固定時の工夫
・不穏患者には「ルートを見えなくする方法」も有用
【第7回】末梢静脈ルートの長さのめやすと調節時の注意点
〈目次〉
●ルートの長さは患者ごとに適切に設定し、三方活栓はなるべく使用しないことが望ましい
・感染・接続外れ予防のため、接続箇所を少なくする
【第8回】末梢静脈からの薬剤投与の際に血管痛を防ぐには?
〈目次〉
●血管痛を防ぐためには、「等張液に近い浸透圧の薬剤」を「緩徐」に投与する
・血液の範囲を越える pH・高浸透圧の薬剤は、静脈炎・血管外漏出を引き起こす恐れ
・末梢からの投与に注意が必要な主な製剤(抗がん剤は除く)
●静脈炎の痛みは「薬剤の浸透圧」「投与スピード」の調整で対応する
【第9回】抗がん剤以外の血管外漏出時は冷罨法を実施する
〈目次〉
●抗がん剤以外の血管外漏出時の対応は、「温罨法」ではなく「冷罨法」で行う
・薬剤漏出時、カテーテル抜去後の対応として冷罨法を実施する
・血管外漏出を引き起こす原因と対策
①患者側の原因
②薬剤側の原因
・血管外漏出後に皮膚傷害を起こしやすい薬剤とその理由
③その他の原因
【第10回】薬液が滴下しない原因は閉塞以外にもある
〈目次〉
●薬液が滴下しなくなったときに「閉塞」と決めつけず、他の要因も検討する
・閉塞時に確認したい「5つの確認ポイント」
①患者の体位
②関節の屈曲
③ルートなどの圧迫と屈曲
④血管外漏出や留置針内腔の閉塞
⑤粘度の高い薬剤や複数のルートを同時に開放している場合
【第11回】感染管理:末梢留置カテーテルは96時間以上留置できる
〈目次〉
●留置期間を延長しても静脈炎・感染の徴候がなければ交換は必要ないと考えられる
●ルートの交換は7日以内の実施が望ましい
●カテーテル留置期間中は皮膚の状態を毎日観察する
【第12回】末梢留置カテーテル刺入部のドレッシング材の選択
〈目次〉
●刺入部が観察しやすい透明なドレッシング材を用い、滅菌されたポリウレタンフィルムで固定
【最終回】末梢留置カテーテルにおける生食ロックの選択
〈目次〉
●ヘパリン生食と生食で、ルートの開存や静脈炎発生に差はない
●陽圧ロック実施の際は、必ず「生食注入をしながら」シリンジを外す
・陽圧ロックの手順
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【連載まとめ】鎮静を伴う処置後の病棟急変

鎮静を伴う処置後は、鎮静薬の影響により呼吸停止やショックにつながるケースも。この連載では、病棟に戻ってきたあとのリスクを防ぐために考えたい“対応策”を解説します。
【第1回】鎮静の合併症の発生頻度や対処法
〈目次〉
●提言の発表や体制作りで広まった「鎮静管理」
●鎮静の合併症はA(気道)、B(自発呼吸)、C(循環)に分けて理解する
・鎮静に関連する合併症の発症頻度
・上気道閉塞と呼吸停止では対処方法が変わる
【第2回】鎮静を伴う検査・処置後に病棟急変に注意
〈目次〉
●病棟の静かな環境では、相対的に鎮静レベルが深くなる危険がある
・鎮静レベルの経時変化
【第3回】横浜市立大学附属病院での鎮静プロジェクトの取り組み
〈目次〉
●多職種から成る『鎮静プロジェクト』で院内の鎮静管理について検討
・多職種から成る『鎮静プロジェクト』で院内の鎮静管理について検討
・診療科ごとのプロトコルをプロジェクトで審査・承認
【第4回】処置鎮静の種類と偶発症への注意
〈目次〉
●処置鎮静の種類は多岐にわたる
●鎮静・鎮痛薬による偶発症
【第5回】ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)での鎮静
〈目次〉
●ESDとはどんな治療法?
●ESDでの鎮静
●ESDの手技
・一般的な鎮静の例(成人の食道ESD)
【第6回】ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)での鎮静
〈目次〉
●ERCPとは?
●ERCPでの鎮静は合併症に注意
●ERCPの手技
【第7回】PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)とは?治療法と鎮静について解説
〈目次〉
●PEGとは?
●PEGの鎮静と合併症
●PEGの手技には3つの方法がある
【第8回】鎮静薬の適切な使用におけるバランス麻酔の重要性
〈目次〉
●鎮静薬を適切に使用することは簡単ではない
●鎮静にも「バランス麻酔」の概念が必要
【第9回】鎮静薬・鎮痛薬の効果、特徴、副作用
〈目次〉
●各鎮静・鎮痛薬の特徴
●作用を止める「拮抗薬」(フルマゼニル)
【第10回】事故を防ぐための検査・処置前の鎮静管理
〈目次〉
●検査・処置前のポイント
1)インフォームドコンセント
2)患者評価
3)絶飲食
【第11回】事故を防ぐための検査・処置室での鎮静管理
〈目次〉
●検査・処置室でのポイント
1)検査時の鎮静
2)退室前の評価
3)搬送中の体制
【第12回】事故を防ぐための検査・処置室から帰室後の鎮静管理
〈目次〉
●検査・処置から帰室後のポイント
1)観察とモニタリングのポイント
2)呼吸の観察
3)呼吸のモニタリング
①呼気ガスモニタは確実な呼吸モニタ
②心電図モニタでは不確実
③パルスオキシメータは呼吸モニタにならない
【最終回】鎮静後の病棟急変、気道・呼吸・循環異常への対応
〈目次〉
1)呼吸運動はあるが上気道閉塞・狭窄が生じた場合(Aの異常)の対処法
2)呼吸運動自体が停止した場合(Bの異常)の対処法
3)呼吸以外の合併症(Cの異常など)の対処法
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【連載まとめ】精神症状への対応

不安、抑うつ、焦燥感 ─ 。患者さんに現れる精神症状は多種多様ですが、どれも“つらさからこころを守る反応”であることに変わりはありません。基本として知っておきたい、精神症状との向き合い方を解説する連載です。
【第1回】治療の場での精神症状へのかかわり方
〈目次〉
●精神症状とは“つらさからこころを守る反応”
●“日常生活の感情”と“精神症状”の境目は?
【第2回】看護師ができる精神症状への対応
〈目次〉
対応1 安易な共感はせず、“認証する”
・基本は患者さんの言葉を“なぞって繰り返す”
・“認証”とは、論理的に患者さんの苦しみを理解すること
対応2 “侵襲的でない空気”をつくる
対応3 患者さんを“あせらせず”、“ゆとり”をもてるようにする
・あせりの誘因①:不安
・あせりの誘因②:不眠
・あせりの誘因③:孤立
【第3回】身体疾患による精神症状を除外する
〈目次〉
●身体疾患を疑う12のポイント
●精神症状を引き起こす身体疾患の例
【第4回】うつ病/双極症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●疾患の基礎知識
・うつ病
・躁・軽躁
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●自殺の可能性があるとき、ナースに何ができる?
・TALK の原則”に沿って話を聞こう
・徹底した聞き役になることで、患者さんのつらさを抱える
【第5回】統合失調症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●統合失調症の基礎知識
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●幻聴の訴えがあるときは、“いつもの対応”を尋ねてみる
●治療拒否や攻撃的態度があるときは、不安をやわらげる言葉を
●患者さんが強い興奮状態にあるときは、複数人で対応する
【第6回】不安症、強迫症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●疾患の基礎知識
・不安症
・強迫症
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●頻回のナースコールがあるときは、ゆとりをもつ姿勢を大切に
・事例:比喩を用いて原因を探る
【第7回】身体症状症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●身体症状症の基礎知識
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●器質的な原因がみつからない身体症状を訴えるときは、日常生活へと視点をずらす
・事例:患者さんの視点を“あせり”から“ゆとり”にずらす質問法
【第8回】パーソナリティ症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●パーソナリティ症の基礎知識
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●自傷などの行動化があったとき、ナースに何ができる?
・行動化のプラス面も認めたうえでかかわる
・ナースにできることは“感情”の認証
●極端に好意的な態度や攻撃的な態度をとられたときは、医療者として態度を一定に保つ
【第9回】摂食症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●摂食症の基礎知識
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●食事を拒否し、栄養面の管理がうまくできないとき、ナースに何ができる?
・診察を通じて、自身の「やせ」に納得してもらうことから始める
【第10回】患者さんの暴力にはどう対応する?
〈目次〉
●暴力の原因は“ゆとり”のなさ
●こちらの感情を入れず、“なぞって繰り返す”が基本
●病院としての姿勢を明確にし、複数人で対応を
【第11回】抗精神病薬の作用と注意したい副作用
〈目次〉
●抗精神病薬は脳内のさわがしさを抑えてくれるイメージ
・気をつけたい副作用は錐体外路症状
・主な抗精神病薬の副作用
【第12回】抗うつ薬の作用と注意したい副作用
〈目次〉
●抗うつ薬は頭の中の停滞をかき混ぜて浮上させるイメージ
●主な新規抗うつ薬
・SSRI
・SNRI
・NaSSA
・S-RIM
●気をつけたい副作用
【第13回】ベンゾジアゼピン系(抗不安薬/催眠鎮静薬)の基礎知識
〈目次〉
●ベンゾジアゼピン系はお酒のようなもの
・半減期、筋弛緩作用、鎮静作用で薬剤の特徴が出てくる
●抗不安薬か催眠鎮静(睡眠薬)、用途によって使い分ける
・抗不安薬として用いる主なベンゾジアゼピン系
・催眠鎮静(睡眠薬)として用いる主なベンゾジアゼピン系
【最終回】身体疾患治療薬との飲み合わせの注意点
〈目次〉
●飲み合わせに影響を与える「CYP」とは?
●抗精神病薬との飲み合わせの注意点
●新規抗うつ薬との飲み合わせの注意点
●ベンゾジアゼピン系との飲み合わせの注意点
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【連載まとめ】非がん患者への緩和ケア

状態が悪化し入院したがん以外の疾患の終末期の予後はどのように進行するのでしょうか?看護師はどのように介入できるのでしょうか。知っておきたい終末期の状態や、緩和医療の適切な進め方について詳しく紹介する連載です。
【第1回】非がん患者への緩和ケアの最新の考え方
〈目次〉
●緩和ケアとは
●日本のホスピス緩和ケアは「がん(悪性疾患)」に偏りがち
・WHO による緩和ケアの定義(2002年)
●疾患別に、緩和ケアを実施するか否かを決めるべきではない
【第2回】緩和ケアの担い手は?
〈目次〉
●緩和ケアの研修を受けていなくてもケアは可能
●看護師には、地域の緩和ケア医療におけるリーダー役が期待される
【第3回】緩和ケアの知識がない場合はどうする?
〈目次〉
●「緩和ケアマインド」とは、患者さんの助けになりたいという気持ち
●ふだんのケアよりも「緩和ケアマインド」を深く意識する
【第4回】臓器不全、認知症/フレイルの予後
〈目次〉
●がん、臓器不全、認知症/虚弱高齢者(フレイル)の病の軌跡
【第5回】予後予測ツールやサプライズクエスチョンの活用方法
〈目次〉
●予後予測ツール:SPICT-JP™が利用しやすい
●サプライズクエスチョン:「目の前の患者さんが半年あるいは1年以内に死亡したら驚くか?」を自問
●患者さんに厳しい病状説明がなされたら、告知後のサポートに留意する
【第6回】トータルペインの評価
〈目次〉
●数値化した評価だけでなく質的な評価も重要視する
・非がん疾患の終末期の苦痛は、がんを上回る場合がある
・苦悩の質的な評価のために、「患者さんの語り」を重視する
・チーム医療によって、全人的サポートを行う
【第7回】包括的アセスメントの流れと評価ツールの活用
〈目次〉
●疾患ごとに症状は多様なため、包括的症状評価ツールを活用
・アセスメントの際は、がん患者と同様のアプローチを行う
・非がん疾患ごとでみられる症状の違いを把握する
【第8回】苦痛への対応の流れ
〈目次〉
●スクリーニングフローを全病棟で運用した施設横断的緩和ケアが必要
・痛みなどの症状への各病棟の対応に関する流れ(亀田総合病院の例)
【第9回】緩和ケアの倫理規範:自分自身が受けたいケアを考える
〈目次〉
●目の前の患者の受けているケアを自分自身が受けたいかを考える
・患者の苦しみを真の意味で理解することは困難
・一度立ち止まって、患者の経験する苦しみについて考える
・緩和ケアアプローチを実践する際
【第10回】非がん疾患の終末期の注意点
〈目次〉
●急性増悪と終末期の区別がつきにくいことで、QOLを損ねてしまう
●予後の予測が困難なため、経時的に評価を検討する
【第11回】慢性呼吸器疾患の終末期に現れるサイン
〈目次〉
●身体機能やQOL、呼吸機能の低下に注意
・COPDの病期分類
・COPD入院患者の終末期のサイン
【第12回】慢性呼吸器疾患の終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●呼吸困難・咳嗽・喀痰を中心とした、呼吸機能低下がみられる
・修正Borgスケール
・Respiratory Distress Observational Scale(RDOS)
・COPDで終末期にみられる変化
・発性肺線維症で終末期にみられる変化
【第13回】慢性呼吸器疾患の終末期ケア
〈目次〉
●呼吸困難だけでなく、不安や睡眠障害に対しても薬物療法や環境調整を行う
・呼吸困難に対する看護的介入
【第14回】心不全の終末期に現れるサイン
【第15回】心不全の終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●ADL、QOLが低下するが、ステージは回復することも
・心不全の終末期にみられる症状
・心不全患者の意思決定のタイミング
【第16回】心不全の終末期ケア
〈目次〉
●呼吸困難、疼痛、全身倦怠感、精神症状に対する薬物療法とケア
・心不全の各症状への看護的介入
【第17回】肝不全の終末期に現れるサイン
〈目次〉
●「Child-Pughスコア」「MELDスコア」が予後の指標に
・肝硬変の合併症と予後
【第18回】肝不全の終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●終末期の話し合いは「Child-PughスコアCまたはMELDスコア>30」のタイミングで
・肝不全の非代償期にみられる症状
【第19回】肝不全の終末期ケア
〈目次〉
●疼痛、浮腫・腹水、肝性脳症、皮膚掻痒は強い苦痛となる
①疼痛:鎮痛薬を使用
②浮腫・腹水:利尿薬の使用、腹腔穿刺(利尿薬に反応しない腹水の場合)
③肝性脳症:糖類下剤(ラクツロース)の投与
④皮膚掻痒:保湿、清潔、鎮痒薬の使用
【第20回】脳卒中の終末期に現れるサイン
〈目次〉
●認知機能低下やコミュニケーション能力の低下に注意
・発症30日以内の死亡率は20~30%
・包括的な指標やホスピス導入の基準が“終末期”のサインとして参考に
①脳卒中の疾患軌道は複雑
②SPICT™や米国の基準を参考にできる可能性がある
・「SPICT™」における「神経疾患の指標」
・脳卒中におけるホスピス適応の基準
【第21回】脳卒中の予後予測と終末期における症状
〈目次〉
●脳梗塞の再発や誤嚥性肺炎をくり返すことなどにより予後予測は難しい
・脳卒中の終末期にみられる症状
【第22回】脳卒中の終末期ケア
〈目次〉
●内服困難になった場合には、投与薬剤を見直す
●身体面だけでなく、栄養リハビリテーションも実施する
【第23回】認知症の終末期に現れるサイン
〈目次〉
●歩行困難や嚥下障害、意思表示ができない様子がみられる
1)認知症のなかでも、アルツハイマー型認知症が特に多い
2)SPICT™ や三宅の基準が使用しやすい
【第24回】認知症の終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●次第に意思疎通が困難になり、肺炎などの症状がみられるようになる
1)主な症状は、 摂食嚥下障害ならびに肺炎と長期臥床に伴う苦痛症状
2)意思疎通が困難な場合は、PAINADで苦痛を評価する
●予後予測にはMRIが用いられる
【第25回】認知症の終末期ケア
〈目次〉
●経管栄養や抗菌薬治療を実施するかどうか検討する
【第26回】ALSの終末期に現れるサイン
〈目次〉
●ALSは、ADL低下の状態が継続したのち死期が近づく
●発症から死亡までの期間の個人差が大きい
●TPPVなどにより、重介護でも高いQOLを保てる
【第27回】ALSの終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●ALSでは認知機能低下やコミュニケーション障害、自律神障害などがみられる
●特に、球麻痺、低栄養があれば予後不良が示唆される
【第28回】ALSの終末期ケア
〈目次〉
●多様なケアが求められるが、特にコミュニケーション障害と呼吸困難に注意する
●コミュニケーション障害:文字盤など、コミュニケーションツールを用いる
●呼吸困難:自然経過や換気補助によって、 注意点・対応が異なる
①自然経過または NPPV 実施の場合:CO2ナルコーシスに注意
・モルヒネの導入基準
②TPPV 実施の場合:血圧変動などの身体面に加え、アドバンス・ケア・プランニングが重要
【第29回】看護計画における緩和ケアの重要性
〈目次〉
●緩和ケアの定義
●“引き算のケア”のために「思考のシフトチェンジ」を行う
・ケアを見直して、余分なケアを取り除く
・「患者さんにとっての最善を考える」ことや、「見守る」こともケア
●患者・家族の語りから、医療者と患者・家族との認識のズレを修正する
【第30回】インフォームド・コンセントにおける看護師の役割
〈目次〉
●インフォームド・コンセントの場で、調整役としての役割を果たす
・適切なインフォームド・コンセントが行えていないことが多い
・看護師のかかわり方:自分が“どの立ち位置”でかかわろうとしているのか知っておく
①医療者との合意形成のしかた
②患者さんや家族との合意形成のしかた
【最終回】緩和ケアを意識した看護計画の実践
〈目次〉
●他職種からの情報も参考に、患者の日々の暮らしを意識した看護計画を立てる
・患者の「生活」を意識した看護計画の例
【連載まとめ】看護ケアのギモン

毎日なにげなく行っている看護ケア。“改めて聞かれると迷うところ”があるかもしれません。この連載では、さまざまなギモンを各分野のエキスパートが回答してくれます!
【Q1】気管吸引時、気管チューブ内にキシロカインスプレーを噴霧してもいい?
〈目次〉
●キシロカインは重大な副作用が起こることも
●吸引カテーテルが挿入できない原因を明らかにする
●吸引カテーテル挿入困難の主な原因
【Q2】血ガスは静脈血で採ってもいいの?
〈目次〉
●血液ガス分析で得られる検査項目
●酸塩基平衡の評価
●電解質の評価
●その他の評価
【Q3】微量点滴で、点滴ルートをロックするときの注意点は?
〈目次〉
●ヘパリンロックを行ってはいけない薬剤とそのリスク
●シリンジを用いて逆血させる方法
●内腔の2~3倍量のヘパリン加生理食塩液を投与する方法
●微量薬剤を適切にロックする方法
【Q4】低流量の酸素投与時、酸素加湿は必要ないって本当?
〈目次〉
●天然の加湿器となる鼻腔
●1回換気量あたりに占める供給酸素の割合
・酸素加湿による弊害
●それでも患者さんから口渇の訴えがあったら?
・口渇の原因として考えられるもの
【Q5】術後に多くの種類の薬剤を投与する際、中心静脈ラインか末梢静脈ラインどちらを選ぶ?
〈目次〉
●中心静脈か末梢静脈か
●同じ薬効の薬剤を同一ラインから投与
●マルチルーメンカテーテルによる投与
【Q6】膀胱留置カテーテルが閉塞しやすいとき、頻繁に交換すべき?
〈目次〉
●膀胱留置カテーテルの閉塞を防ぐ方法
●膀胱留置カテーテルの適応を見直す
【Q7】血液がとれない場合、末梢の点滴ラインから採血しても問題ない?
〈目次〉
●ルート採血による検査値への影響(例)
●やむなく点滴ラインからの採血を行う場合
【Q8】人工呼吸器を装着中、痰の粘稠度が高い場合の加湿方法は?
〈目次〉
●人工鼻使用の禁忌
●人工鼻で適切な加温・加湿が維持できないときは?
●人工鼻を装着したままの加湿は禁忌
【Q9】禁忌薬剤以外は輸液フィルターを通しても安全?
〈目次〉
●フィルターの目的
●フィルター使用時に注意すること
・主なフィルター禁忌の薬剤
【Q10】陰部洗浄の際に洗浄剤を使用しているが、真菌のある場合は石けんで行うほうがよい?
〈目次〉
●陰部洗浄時のポイント
●真菌の恐れがある場合
●感染の拡大にも注意
【Q11】抗菌薬の薬物血中濃度測定(TDM)のポイントは?
〈目次〉
●目的は、薬物投与時の効果と副作用のチェック
●正しいタイミングでの実施が検査のカギ
【Q12】胸腔ドレーン挿入中に呼吸音が聞こえないときの対応は?
〈目次〉
●呼吸音が消失したときの急変対応
●緊張性気胸とは
●胸腔ドレーン挿入時の合併症と観察点
【Q13】ICG(インドシアニンググリーン)試験のポイントは?
〈目次〉
●ショック症状に注意しながら30秒以内に徐々に静注
●採血は何分後に何回実施する?
●採血は、静注と反対の腕から行う
●コラム:ICGの半減期について
【Q14】発熱時のクーリング、患者さんに拒否されても必要?
〈目次〉
●熱産出時に悪寒が起こるメカニズム
●発熱にはデメリットだけでなくメリットもある
【Q15】チアノーゼが出現する理由は?
〈目次〉
●チアノーゼと還元ヘモグロビン値
●貧血では出現しづらく、多血症では起こりやすい
●「中心性」「末梢性」に大別される
・チアノーゼを引き起こす原因(病態)
【Q16】CVポートで輸液終了後、生理食塩液でロックをしてよい?
〈目次〉
●オープンエンドカテーテルは「ヘパリンロック」
●クローズエンドカテーテルは「生食ロック」
【Q17】膀胱留置カテーテル挿入中に膀胱洗浄は必要?
〈目次〉
●膀胱洗浄と尿路感染症との関係
●膀胱留置カテーテル挿入の適応
【Q18】血液培養のための採血ポイントは?
〈目次〉
●血液検体の正しい採取法
手順1 使用資材を手順通りに確認し、準備する
手順2 血管を先に探しておく
手順3 無菌作業エリアを確保して準備する
手順4 血液培養ボトルを消毒する
手順5 十分に皮膚消毒を行い、駆血する
手順6 無菌採血操作と止血を行う
手順7 採血が終了してから血液培養ボトルへの分注を行う
【Q19】術後に血糖を厳密に管理する理由は?
〈目次〉
●高血糖がもたらす弊害とは?
●厳重な血糖コントロールとは?
【Q20】オピオイド開始後の眠気はオーバードーズ(過剰投与)?
〈目次〉
●がん患者の眠気の主な原因
●眠気がある場合は、まず「苦痛かどうか」を確認する
●呼吸抑制に注意して観察を
・呼吸抑制に対するナロキソンの投与法
【Q21】採尿バッグから排液時、尿カップは患者ごとに交換すべき?
〈目次〉
●膀胱留置カテーテル留置時の微生物の侵入経路
●排液時は個別の容器を使用する
●排出口は衛生的な取り扱いを徹底する
【最終回】低血圧時の下肢挙上の効果と、効果が現れないケースは?
〈目次〉
●下肢挙上による効果
●下肢挙上の適応
・ショックの分類別治療
●下肢挙上を行ううえで注意を要する場合
【連載まとめ】本当に効果がある酸素療法ができるようになる!

さまざまなデバイスが存在する酸素療法を、もう一度基本から学べる連載です。本当に効果がある酸素療法ができるようになるための知識をお届けします。
【第1回】流量システムと高流量システムの違い
〈目次〉
●酸素療法のしくみ
●酸素投与方法の種類:低流量システムと高流量システム
●低流量システム・高流量システムの違い
・よく言う「酸素3リッター」は、正確には「“1分間”に3リッター」である
・成人男性は、「1分間に30L」の空気を吸っている
●違いを理解するカギは「吸気流速」
【第2回】低流量システム・高流量システムの使い分け(適応)
〈目次〉
●各デバイスの適応
・低流量システムの適応と特徴
・高流量システムの適応と特徴
●呼吸不全の種類と酸素投与の進め方
【第3回】低流量システムによる酸素投与の注意点
〈目次〉
●酸素化の観察ポイント
●同じ酸素投与でも、患者さんの吸う空気の量により酸素濃度が異なる理由
●低流量システムの製品例
・経鼻カニューレ
・リザーバー付き経鼻カニューレ
・簡易型酸素マスク
・オープンフェースマスク、オキシマスク
・リザーバーマスク
【第4回】高流量システムで用いるデバイス
〈目次〉
●ベンチュリーマスク・ベンチュリーネブライザー
1)特徴
2)色分け・設定の注意点
●ハイフローセラピー
1)特徴
2)対象・設定の注意点
・ハイフローセラピーからの離脱・切り替え
●高流量システムの製品例
・ベンチュリーマスク
・ベンチュリーネブライザー
・ハイフローセラピー
【第5回】酸素投与の加温・加湿はどうする?
〈目次〉
●“加湿”の必要性
●“加温”の必要性
【第6回】リザーバーマスクと経鼻カニューレの併用は効果がある?
〈目次〉
●低流量システムは、酸素濃度が換気量に左右される
●リザーバーマスクと経鼻カニューレ併用の効果を得るには
1)併用により、リザーバーマスクの機能が損なわれる
2)経鼻カニューレは、5L/分“以下”で使用する
●ハイフローセラピーやNPPVによる呼吸管理に変更
【第7回】経鼻カニューレを口に当てると効果がある?
〈目次〉
●「口から」「適量の酸素」を供給するには?
1)経鼻用のデバイスは、口への使用は向かない
2)「3L/分で使用できる」デバイスを考える
3)現在の設定と「同じ酸素濃度を保てる」デバイスを考える
●COPDでは、「酸素濃度を一定に保てる」という視点も重要
【第8回】2L/分の酸素の加湿は効果がある?
〈目次〉
●酸素流量2L/分は原則「加湿不要」
●「低流量での加湿」は効果的でない
・事例の方法では、ごくわずかの加湿しかできない
・効果的な加湿には、加温が重要
●室内気の加湿など、別の手段の検討を
【第9回】すべての患者でSpO₂90%以上をめざすべき?
〈目次〉
●呼吸不全の定義は、SpO290%未満
●SpO290%未満でも、酸素療法を行わない場合がある
・酸素療法が及ぼす影響
・疾患・病期別のSpO2の目標
●安定したSpO2を得るには安定した酸素提供が必要
【第10回】SpO₂の数値だけで呼吸を評価していい?
〈目次〉
●“SpO2<90%”は、重要な“目安の値”
●SpO2>90%でも、安心できない状況がある
1)有効な1回換気量が確保できないケース
2)貧血でヘモグロビン量が少ないケース
【第11回】SpO₂が上がらないときはまず、酸素を増やせばいい?
〈目次〉
●酸素療法では、低酸素の“原因”を改善できない
・酸素を増やしても無意味な場合もある
●必要時は人工呼吸器への切り替えも検討
【第12回】SpO₂が100%のままでの管理でいい?
〈目次〉
●簡易型酸素マスクは5L/分以上で使える
●必要以上の酸素投与は「意味ない!」
●SpO2100%で管理するのは「意味ない!」
【第13回】COPD患者に、必要量以上の酸素投与は効果がある?
〈目次〉
●COPD患者のCO2ナルコーシスのリスク
●低濃度から投与を開始し、CO2ナルコーシスの症状を観察する
【第14回】悪化した肺水腫にハイフローセラピーは効果がある?
〈目次〉
●ハイフローセラピーは、高流量システム
●人工呼吸器と違って、PEEP効果はわずか
●心原性肺水腫では、PEEPがかけられるNPPVが適切
【第15回】睡眠時無呼吸でのSpO2低下時に、経鼻で酸素投与したら効果はある?
〈目次〉
●睡眠時無呼吸の主要な原因は“上気道の狭窄・閉塞”
・“閉塞性睡眠時無呼吸”では、酸素より気道開通を
・ただし、“中枢性睡眠時無呼吸”では酸素投与も有効
●“酸素の投与”でなく、“換気を正常化させるケア”を
【第16回】終末期患者に、やみくもに酸素投与していい?
〈目次〉
●流量は、適正以上に上げても意味がない
●酸素投与以外の選択肢も考えよう
●ハイフローセラピーも、有用な手段の1つ
【第17回】心拍再開(ROSC)後、高濃度酸素投与を続けてもいい?
〈目次〉
●ROSC後の患者さんの酸素投与はどうしたらいいの?
●高濃度酸素療法には合併症がある
①酸素中毒
②吸収性無気肺
④CO2ナルコーシス
●合併症を起こさないためのPaO2の目標値
【最終回】頻呼吸のアセスメントでは、呼吸だけ見ればいい?
〈目次〉
●頻呼吸の意味を考えよう
・頻呼吸は、「通常の呼吸で足りない」ぶんを補っている
・原因の1つは、「代謝による酸素需要の増加」
●SpO2が保たれているうちに対応が必要
●代謝が亢進すると、より多くの酸素が必要になる
そのほかの「連載まとめ」はこちら
【連載まとめ】さらによくなる!口腔ケア

毎日行うからこそ、さらにいい方法があれば知りたい「口腔ケア」!より効果的に進めるため、看護師が知っておきたいポイントを紹介した連載です。
【第1回】口腔内のアセスメントスケールは何をどう使うと効果的?
〈目次〉
●アセスメントスケールを見直してみよう
A.口腔ケアの「自立度」評価に向くスケール:BDR指標
B.口腔内の状況を簡便に評価できる口腔アセスメントシート:OHAT(Oral Health Assessment Tool)
・OHAT評価時ポイント
【第2回】義歯(入れ歯)の洗浄・装着方法
〈目次〉
●義歯の管理不足による口内炎も起こりうる
●義歯清掃の“効果的な”進め方
●食べていない場合でも、就寝時以外は極力装着を
【第3回】口腔内のトラブルを見抜くための観察ポイント
〈目次〉
1.出血傾向
2.乾燥
3.重度の汚染
4.重度の舌苔
5.カンジダ症
6.歯の動揺
【第4回】効果的な口腔ケアのスケジュールとは?
〈目次〉
●夕食後・就寝前の口腔ケアが望ましい
●ケア回数を増やしても菌数は恒常的に減少しない
●理想的な時間帯よりも「できる」時間帯に重点的なブラッシングを
【第5回】他職種連携、アセスメントによる効果的なケア
〈目次〉
●他職種との連携:「必要度×難易度×緊急性」で考え、難しければヘルプを
①口腔ケアの必要度
②口腔ケアの難易度
③口腔ケアの緊急性
●看護チーム内での連携:口腔ケアでも「実施」→「評価」サイクルを回す
①口腔のアセスメント・計画立案
②実践
③評価・改善
【第6回】「拭き取り法」とは?口腔ケア後の“洗浄”を検討
〈目次〉
●口腔ケアにおける「拭き取り法」の検討
●「拭き取り法」の検討結果
●臨床での「拭き取り法」のポイント
・「拭き取り法」の手順
・「拭き取り法」の注意点
●汚染物除去方法の注意点
【第7回】「開口」が難しいときの対応方法
〈目次〉
●口を開きたくても“開けない”場合
●口を開くことが“わからない”場合
●本人の意思で“口を開かない”場合
【第8回】口腔内が乾燥する原因と対応方法
〈目次〉
●低栄養・脱水の場合
●薬剤による影響の場合
●開口状態が持続している場合
【第9回】口腔内出血の原因と対応
〈目次〉
●口腔内の出血の要因
●出血傾向(全身的原因)の場合
●歯周病などによる出血(局所的原因)の場合
【第10回】歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスの選び方と使い方のポイント
〈目次〉
●細かいところまで磨けるヘッドの小さいものを選ぶ
●ブラッシングの際は歯間、噛み合わせの溝などに磨き残しがないよう注意
【第11回】舌ブラシの選択と使い方のポイント
〈目次〉
●ブラシタイプは舌表面を傷つけにくい
●粘膜の保護を心がけながら舌の清掃を行う
【第12回】口腔粘膜清掃用グッズの選択と使い方のポイント
〈目次〉
●絶食中の患者では特に口腔粘膜ケアが重要
●口腔内の加湿・保湿に注意しながら清掃
【第13回】口腔内の消毒薬の選択と使い方のポイント
〈目次〉
●術後や歯肉炎のときのみに使用する
●口腔内に用いる消毒薬の種類と特徴
・グルコン酸クロルヘキシジン
・ベンゼトニウム塩化物
・ポビドンヨード
・過酸化水素
【第14回】口腔保湿剤の選択と使い方のポイント
〈目次〉
●保湿剤は“加湿効果”か“保湿効果”、どちらを得たいかで使い分ける
・保湿剤の製品例と使い分け
●患者の状態をこまめに観察して保湿剤の使用頻度を決める
【第15回】排唾管・吸引つき歯ブラシの選び方
〈目次〉
●口腔ケア中の吸引には、吸引孔が大きい排唾管を使用する
【最終回】開口器を活用した口腔ケア
〈目次〉
●開口器で視野を確保し、効率的にケア
【連載まとめ】看護師が知っておきたいACP

国内外のACPの定義、話し合いの内容やポイント、メリットと課題、看護師に期待される役割について紹介した連載です。看護の場面によって異なるACPのコツも合わせて解説しています。
【第1回】アドバンス・ケア・プランニングの基礎知識
〈目次〉
●ACPの定義
①ヨーロッパ緩和ケア学会(EAPC)の定義(2017)
②厚生労働省の定義(2018)
③日本版ACPの定義
●ACPで医療者と患者さんが話し合う内容
●ACPのメリットと課題
●ACPにおいて看護師に期待される役割
【第2回】事前指示とリビング・ウィルの理解
〈目次〉
●事前指示(AD)、リビング・ウィル、DNARがあれば、ACPは必要ない?
・内容的指示:ACPとリビング・ウィル、DNARの関係
・ACPとADの関係
●ACPは、できるだけ早く行う?必ず行わなければいけない?
・ACP導入・実施の前に行いたいこと
・ACPを導入した際に説明したいこと
【第3回】継続的な意思決定支援のポイント
〈目次〉
●ACPで決定した方針、一度決めたなら絶対守る?
●患者の意思決定能力が十分でなさそうなら、ACP はできない?
・厚生労働省のガイドラインにおけるACP
・看護師が行いたいACP支援
【第4回】急性期の重症患者へのアプローチ
〈目次〉
●病態アセスメントとコミュニケーション能力を身につける
●ACPの開始時期は、surprise questionやSPICTを用いて検討する
●患者・家族の見ている景色を確認する
【第5回】病院で慢性疾患(心不全)をもつ患者に行うACPのコツ
〈目次〉
●患者の心理状態を考えないACPは行わない
●再発防止の療養指導の際に、病状に対する適切な説明を行う
●患者との関係性を築き、患者が自分の病気と向き合えるようにする
●治療や病態に変化があった時がACPの話し合いを始めるタイミング
【第6回】訪問看護で行うACPのコツ
〈目次〉
●転換期ごとに意思決定支援を行う
●本人の思いをうまく聴き出す
【最終回】介護保険施設で行うACPのコツ
〈目次〉
●情報共有シートで、入所者の意思・思いを時間軸で受け止める
●本人・家族と、先の見通しを立てながら本人のことを知れる話を繰り返し行う
●本人の様子をとらえて、意思を代弁する
【連載まとめ】悩める看護師に本を処方

本が大好きな看護師のおともさんが、“あなた”に寄り添った本を紹介するブックセラピー企画。看護師さんのさまざまなお悩みに合わせて、相談者にぴったりな書籍を教えてくれます。

看護師のおともかんごしのおとも
救急外来部門・シミュレーションセンターで主任を務める看護師。実家も今の家も、本だけで丸々1部屋を使ってしまっているほどの本好き。@99emergencycall
【第1回】「あなたの心を守る」視点で選ぶ、若手看護師さんへの本
〈紹介している本〉
●『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』
Jam 著、名越康文 監修、サンクチュアリ出版
●『続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。孤独も悪くない編』
Jam 著、名越康文 監修、サンクチュアリ出版
●『読む薬』
五十嵐良雄 著、 日本読書療法学会 監修、アチーブメント出版
●『心と体がラクになる読書セラピー』
寺田真理子 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン
●『文学効能事典』
エラ・バーサド/スーザン・エルダキン 著、金原瑞人/石田文子 訳、フィルムアート社
【第2回】「このまま看護師を続けていけるのかな」そんな迷いに寄り添う本
〈紹介している本〉
●『現役看護師かげさんの 明日を生き抜く看護メンタル』
かげ 著・イラスト、KADOKAWA
●『逃避の名言集』
山口路子 著、大和書房
【第3回】「これから看護師として働くのが不安」そんな新人ナースの一歩を支える本
〈紹介している本〉
●『考えることは力になる』
岩田健太郎 著、照林社
●『Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~』
白石 弓夏 著、メディカ出版
【第4回】「文字ばかりの本は苦手」そんな中堅ナースのためのビジュアルで学ぶ看護書
〈紹介している本〉
●『根拠からわかる!実習で実践できる!臨床看護技術』
中村充浩、北島泰子 著、照林社
●『根拠からわかる!実習で実践できる! 基礎看護技術』
中村充浩、北島泰子 著、照林社
【第5回】「ブランクがあっても大丈夫」病院外で働く看護師の学び直しを支える本
〈紹介している本〉
●『改訂第4版BLS:写真と動画でわかる一次救命処置』
小林正直、石見拓、鶴和幹浩 監修、Gakken
●『フィジカルアセスメント ガイドブック 第2版 目と手と耳でここまでわかる』
山内豊明 著、医学書院
●『緊急度を見抜く!バイタルサインからの臨床推論』
山内豊明 著、医学書院
【第6回】看護とはなにか?看護の本質を考える本
〈紹介している本〉
●『現代看護理論 一人ひとりの看護理論のために』
西村ユミ、山川みやえ 編、新曜社
●『看護の地図帖』
高橋照子 著、ライフサポート社
●『看護のアイデンティティ』
秋元典子 著、ライフサポート社
【第7回】プリセプターとして教えることに悩む看護師への本
〈紹介している本〉
●『教えることの基本となるもの 「看護」と「教育」の同形性』
目黒悟 著、メヂカルフレンド社
●『マンガでわかる看護の教育 はじめてのプリセプター,OJT』
内藤美欧 編著、Gakken
●『看護現場で「教える」人のための本 教える側と教わる側のミスマッチを防ぐために』
新保幸洋 著、医学書院
●『先輩ナースが後輩指導で「悩みがちなこと」47』
NTT東日本関東病院 看護部 編著、照林社
●『対人コミュニケーション入門』
渡部富栄 著、照林社
【第8回】「勉強会担当になった!」そんな看護師に贈る実践的な本
〈紹介している本〉
●『医療者のスライドデザイン プレゼンテーションを進化させる、デザインの教科書』
小林啓 著、医学書院
●『研修設計マニュアル 人材育成のためのインストラクショナルデザイン』
鈴木克明 著、北大路書房
●『講師・インストラクターハンドブック』
中村文子、ボブ・パイク 著、日本能率協会マネジメントセンター
【第9回】主任になる看護師に贈る、信頼されるための実践的な本
〈紹介している本〉
●『スタッフナースにも看護師長にも 信頼される主任になる』
深澤優子 編著、照林社
●『うまくいく!看護マネジメントの教科書』
久保田聰美、渡邊千登世、任和子 著、照林社
●『看護現場を変える0~8段階のプロセス コッターの企業変革の看護への応用』
倉岡有美子 著、医学書院
●『実践家のリーダーシップ』
井部俊子 編著、照林社
●『マネジメントの探究』
井部俊子 著、ライフサポート社
●『パフォーマンス・マネジメント 問題解決のための行動分析学』
島宗理 著、米田出版
●『医療者のためのリーダーシップ30の極意』
セイント・サンジェイ、チョプラ・ヴィニート 著、和足孝之 訳、カイ書林
小栗旬さん、窪塚洋介さんらが登壇!映画『フロントライン』特別試写会

新型コロナウイルスを事実に基づく物語として、オリジナル脚本で映画化した『フロントライン』が6月13日(金)より全国公開となります。そのキックオフイベントとして、日本体育大学にて、約350人が在籍する救急医療学科の生徒を対象にした特別試写会を開催。俳優の小栗旬さん、窪塚洋介さんがサプライズ登壇しました。イベントの様子をレポートします!
映画『フロントライン』あらすじ
物語の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員は世界56か国の3,711人。横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者が確認されたことで、日本がはじめて治療法不明の未知のウイルスに直面することとなった。この状況下で<最前線> に駆けつけたのは、家族を残し、安全な日常を捨てて「命」を救うことを最優先にした医師や看護師たちだった――。
モデルとなった医師が見た『フロントライン』
4月10日に行われたキックオフイベントは、関係者やマスコミ向けを除いてははじめてとなる試写会。上映後、まずは、小栗さんと窪塚さんが演じるDMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害派遣医療チーム)の隊員のモデルとなった阿南英明先生(地方独立行政法人 神奈川県立病院機構 理事長)、近藤久禎先生(DMAT事務局次長)、そして映画の企画・脚本を担当した増本淳プロデューサーが登壇しました。

映画の感想を聞かれると、阿南先生は、「事実に基づいてつくり上げていただいたなと感じます。個々には脚色もありますが、船の中や外で本当にあったことを積み上げています。僕は4回泣きました」、近藤先生は、「家族対応などできたことを思い出した一方で、マスコミ対応を含めてこれからの課題をあらためて感じました」とのこと。
増本プロデューサーは、「取材時はコロナ禍だったため、ずっとパソコン画面越し。お2人には、撮影直前にようやくお会いできました。いま一緒にこの場に立てて光栄です」と述べたうえで、企画の経緯について、「『THE DAYS』(Netflixオリジナルドラマ)を撮っていたとき、10日後くらいで新型コロナウイルスの影響で撮影が中止に。どうしたら安全に撮影できるのかを専門の先生に尋ねたんです。その先生から阿南先生たちを紹介されて。話をするなかで、ダイヤモンド・プリンセス号についても聞き、僕が報道で知っていたこととだいぶ違うなと思いました。これは何らかの形で世の中の人に伝えたら意味があると思ったのがきっかけです」と話しました。

DMATに関しては、近藤先生が「今年で発足から20年。被災地の都道府県などからの要請に基づいて、個々の医療機関からチームが派遣されます。出動するのは、DMATに登録しトレーニングを受けている医師や看護師など。被災地でがんばっている医療従事者の方を助ける、そのためなら何でもやるという組織です」と説明。
阿南先生はDMATで活動するうえで大切にしていることについて、「災害が起きたときに動くので、私たちが何をしたいかではなく、被災現場での困りごとに対応します。困りごとを一瞬で拾い上げて、支援の形を構築して実施することを心がけていますね。船の中は自然災害とは異質の部分がありますが、本当に困っている人がいる、では私たちは何をすべきなのか、そういうこと考えていました」と話します。


芝居、セットの再現度の高さに驚き
阿南先生をモデルとした結城英晴役は小栗さん、近藤先生をモデルとした仙道行義役は窪塚さんが担当。この配役について尋ねられた増本プロデューサーは、「本作を観たDMATの皆さんから『阿南先生と近藤先生がかっこよすぎ!』という指摘もいただいたんですよ。でも、取材を通して僕が見たお2人は本当にかっこよかったんですよね。すてきだなと思ったお2人の共通の言葉が、『やれることは全部やる』。批判を恐れず困っている人のために厳しい状況に立ち向かっていく役をお願いするなら、小栗旬と窪塚洋介なんじゃないかなと思ってオファーしました」と答えました。
小栗さんの印象を聞かれると、阿南先生は「まず背が高くて顔が小さくて、かっこいいんですよね。演技にはぐいっと入り込んで、声をかけられないくらい集中されていて、それが魅力的。小栗さんが劇中で使っていた聴診器は僕のものなんですよ。使い方をお伝えしたら、研修医にこうしてほしいと思うくらいのすばらしい再現度でした」と回答。
近藤先生は、「能登半島地震の後、はじめて取れた休みに撮影現場に行きました。DMATの服を着たキャストがたくさんいて勇気づけられましたね。あの現場を見ただけで泣いてしまったDMATのスタッフもいたくらい、セットは見事な再現度でした。同じシーンを何回も撮影するなど皆さん真剣で、本当にありがたかったです」と、撮影現場での思い出を振り返りました。
サプライズで小栗さん、窪塚さんが登場
ここで、阿南先生の「僕たちの仲間が来てくれています」との言葉の後、会場後方から小栗さんと窪塚さんが登場! 驚く生徒たちから歓声が上がります。

まずは増本プロデューサーからのオファーについて、小栗さんは「脚本が届いたときにどのくらい取材をしたのか尋ねたら、350ページほどの分厚い資料があると。それも読んでみたくて送ってもらったんです。読んだらどんな思いでこの作品をつくろうとしているのかが伝わり、これは参加しないわけにはいかないなと思いました」と振り返ります。
一方、窪塚さんは「旬から『洋ちゃん、コロナを題材にした映画の話があるんだけど』と聞いたとき、正直に言うと一瞬警戒したんです」とのこと。「でも、まるでドキュメンタリーのように、取材に裏打ちされたリアリティーのある脚本であったこと。あと話が前後しますが、船に乗る初日のシーンで、キッチングローブが用意されていたんです。『医療用グローブじゃないんですか?』とスタッフに尋ねたら、『初日、本当に間違いでキッチングローブが届いちゃったんです』と聞いて。そこまで徹底してリアリティーを追求している作品なんだと知り、背中を預けられるなと安心しました」(窪塚さん)
阿南先生の印象について質問されると、「『脚本で描かれているよりも実物はもっとアクが強いからね』と聞いていましたが、本当にアクの強い人たちだった(笑)。この方たちが熱意をもって作品に向き合っているのだから大丈夫だろうなというのが、最初にお会いしたときの印象です」と小栗さん。 窪塚さんは、「近藤先生が、『もし目隠しして撮影現場に連れてこられたら、当時の現場そのものだから、再びクラスター起こったんじゃないかと思います』と仰っていたのが印象的。僕らは当時の現場を知らないけれど、ここで自分は仙道として生きて、芝居をしたら、そう見えるんだという安心感をもちました」と話します。


阿南先生と近藤先生の関係性をリアルに反映
窪塚さんが「阿南先生と近藤先生のように、結城ちゃんと仙道はバディで一大事に向き合っていきました。電話のシーンが多かったよね」と言うと、小栗さんが「洋介くんとついにお芝居が一緒にできると思ったんですが、結局ほとんど会えなくて」と残念がる一幕も。阿南先生、近藤先生からは「実際そうだったんですよ」とフォローが入ります。
「船の地下でクルーの触診をするシーンでは、阿南先生に立ち会っていただいて安心しました。僕は阿南先生の追体験をすればいいんだなと。聴診器もお借りしたりして、とても心強かったですね」と小栗さん。
窪塚さんからの、「ささいなことも追求したいと思い、座り方なども近藤先生に質問していました。真剣に命をかけてDMATの仕事に向き合っている。そんなお2人の生き様が現場での僕らのお守りになっていました」との言葉には、小栗さんが「そのおかげで人間味みたいなものがプラスできたよね」と返します。
DMATについて、小栗さんは「船に乗った皆さんは感染症の対応チームではないということを乗り越えた。ものすごいことをされたんだなと思います。最前線で活動されている皆さんには本当に敬意をもっています」とのこと。
窪塚さんは、「映画に登場するすべての人がすばらしくて、名もなきヒーローというか、こういう人たちが世界を支えて、守ってくれているんだなと感じました。ささやかなやさしさ、思いやりで世界が満たされていったらいいなと思える作品です」と話しました。

生徒からの質問に答えるQ&Aも
その後、小栗さん、窪塚さんへの質問を生徒から受け付け。「演じるうえで特に大事にされていた思いは?」との問いには、「いつも阿南先生が仰っている『やれることは全部やる』ということは常に意識していました。結城を演じていて、自分があきらめたら全部終わっちゃうなと思ったので、あきらめないことを大切にしていましたね」(小栗さん)、「ぶれないことを大事にしていたのに、仙道は結城ちゃんに激高してぶれる。その温度感、バディ感を大切にしながら、仙道という役をつくり上げました」(窪塚さん)。さらに窪塚さんは、生徒に向けて「みんな未来のヒーローなんだと、あらためて感じて胸が熱くなりました。本当に心から応援しています。一緒にがんばりましょう」と語りかけました。
また、「新しいことにチャレンジするときに大事にしていることや心構えは?」との質問には、「僕は46年生きてきたなかで、今が一番幸せ。こうしなきゃ、ではなくこうしたいから、という基準をもって自分軸で歩いてきたので、それが大事なんじゃないかな」(窪塚さん)、「新しいことに挑戦するとき、自分に期待をしないようにしています。期待しなければ、失敗しても落ち込まないので。日々できることを増やしていくのが重要なのかなと思っています」(小栗さん)と答えていました。

最後は会場に向けて、本作をPR。
「この映画は2020年の話。こんな感じで過ごしていたなという生々しさもまだあると思います。失ったものも、手からこぼれ落ちてしまったものもたくさんあると思うけれど、この映画を通して、それをすべて前向きな力に変え、これから生きていく力にしてもらえたら。1人でも多くの方にこの映画を観ていただけるように、皆さんの力をお貸しください」と窪塚さん。
そして、小栗さんが、「これからの未来をつくっていく皆さんに、はじめてこの映画を観ていただけてうれしかったです。洋介くんの言葉を借りて…僕らもがんばるので、皆さん一緒にがんばりましょう」と締めくくり、イベントが終了しました。
6月13日(金) 全国公開
■出演者:
小栗旬
松坂桃李 池松壮亮
森七菜 桜井ユキ
美村里江 吹越満 光石研 滝藤賢一
窪塚洋介
■企画・脚本・プロデュース:増本淳
■監督:関根光才
■製作:「フロントライン」製作委員会
■制作プロダクション:リオネス
■配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/frontline/
公式X:@frontline2025
ハッシュタグ:#映画フロントライン
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災害派遣医療チーム(DMAT)とは
Disaster Medical Assistance Team
大地震、航空機事故、大規模災害、感染症のまん延など、医療体制が逼迫する事態において、迅速に被災地に駆けつけ、命を守るための専門医療チーム。医師・看護師・業務調整員(救急救命士、他医療職、事務職員)から構成され、主に発災直後の急性期(約48時間以内)に活動を開始する災害医療のスペシャリスト。2020年ダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナウイルス集団感染において、専門外である感染症への対応にあたり、未知のウイルスに<最前線>で挑んだ。
日本体育大学 保健医療学部救急医療学科とは
切迫した危機的状況下で、人命に関わる重責を担える、総合的な実践力を持った救急救命士を育成する。救急医療、蘇生医療、災害医療を3つの柱として、それぞれ国際的な立場で実践活動・指導できる救急救命士を育成する目的で設立された学科。医療人として求められる高い倫理観と崇高な精神を学ぶことができ、災害時の情報の管理方法と医療に必要な物品・物質の管理を行う災害医療ロジスティクス業務を、日本で唯一カリキュラムに取り入れている。
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川嶋みどり 看護の羅針盤 第128回

20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
患者にとって
療養上の世話行為の過程は
心身ともに気持ちが
良いことを体感しながら
苦痛や不快にまつわる
不安感を癒す過程となる
患者にとって療養上の世話行為の過程は、心身ともに気持ちが良いことを体感しながら、苦痛や不快にまつわる不安感を癒す過程となる。このことは、他の医療行為を寄せ付けない看護ケアの優位性と言っても良いだろう。さらに、現代神経生理学的な根拠に基づく免疫力アップは、まさにその人のもつ自然治癒力を引き出すという意味で本質的な治癒過程であると言えよう。
たとえば、 熱湯とタオルがあれば、安楽、症状緩和、闘病意欲の動機づけ、食欲を引き出し、コミュニケーション能力を向上させることさえ可能である。
(出典:『チーム医療と看護 専門性と主体性への問い』69ページ、看護の科学社)
そのほか「川嶋みどり 看護の羅針盤」の記事はこちら
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川嶋みどり 看護の羅針盤 第129回

20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
看護の心とわざは
個々の人々の可能性に
はたらきかけるという意味で
今後ますます大切な
社会的な機能となっていく
一見して看護は、高度化した医療技術に遅れをとっているように見える。だが、古くから伝えられた看護の心とわざは、個々の人々の可能性にはたらきかけるという意味で、今後ますます大切な社会的な機能となっていくことはまちがいないことである。先人の実践から引き出された教訓を実証するのは現代に働く看護師の責務であると思う。
(出典:『看護の心を育てる 川島みどり対談集』221ページ、あゆみ出版)
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川嶋みどり 看護の羅針盤 第127回

20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
看護の原点や本質をふまえた
実践を語ることは
平和な時代であるからこそ
許される
早期退院によってもたらされる患者や家族の戸惑いや苦悩、そして看護のアイデンティティに及ぼす影響について、真剣に考える必要はないだろうか。入院日数短縮方針に関する総括をすべき時期でもある。看護管理者が病院経営に関与する立場になってから久しいが、現代医療の根本的なありようを改革するための提言をどの程度されているのだろうか。
看護の原点や本質をふまえた実践を語ることは、平和な時代であるからこそ許される。戦後65年以上保ち続けた平和を、国威に名を借りて揺るがすことは、看護の立場からも許してはならない。
(出典:『看護実践の科学』(38)2-1、看護の科学社)
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川嶋みどり 看護の羅針盤 第126回

20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
忙しいときにどうすれば
やさしくなれるのでしょうか
せめてその患者の話を
聞いているときや
世話をしているときには
その患者のことだけに
集中しようと
意識的に努力することです
忙しいときにどうすればやさしくなれるのでしょうか。せめてその患者の話を聞いているときや、世話をしているときには、その患者のことだけに集中しようと、意識的に努力することです。ほかのことを考えながらでは、看護師の行動はきわめて機械的になります。
この病名で、この年齢で、このような家族背景をもっている人は、どのような思いで、今ここにいるのだろうか、もし自分がこの人の立場であったら、どんな気持ちだろうか、と目の前の患者の気持ちを思いやることです。そのためには、豊かな想像力が必要ですね。
(出典:『新訂 キラリ看護』78~79ページ、医学書院)
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川嶋みどり 看護の羅針盤 第125回

20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
安全性や安楽性を
阻害する条件の克服は
看護師が主体的に
行っていかなければならない
重要課題である
“安全性”とか“安楽性”という言葉が、看護の世界では日常的に用いられてきている。だが、現実の臨床場面は、その言葉に意図される患者の状況や技術過程とはまだ程遠い状況があることも事実である。
概念の統一も十分ではないし、実践の量も不足しているため、必ずしも理論的に明らかになっているわけではない。しかし、患者の生命の安全を守り、患者が人間らしく生きていくことを可能にするような看護の実践の必 要性は、臨床に働く看護師の願いでもある。少なくとも安全性や安楽性を阻害する条件の克服は、看護師が主体的に行っていかなければならない重要課題である。
(出典:『看護技術の現在 看護の時代2』57ページ、勁草書房)
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川嶋みどり 看護の羅針盤 第124回

20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
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観察の入口が
「気づくこと」にあるとすれば
日ごろからの気づきの
トレーニングを怠ってはならない
観察の入口が「気づくこと」にあるとすれば、日ごろから気づきのトレーニングを怠ってはならない。事物に気づくというのは、本質的には能動的な状態で、人から指示されずに自分の感覚器官を通じて事物のある状態に応答することである。そして気づく能力は感性の鋭さによって高まる。
看護の世界ではこの気づくという動詞を「気づき」という名詞にして用いることが多い。国語辞典には載ってはいないが日常語として定着もしているので、ここでは、「気づき」という言葉を用いることにする。この「気づき」は、理屈をぬきに直観的な印象を自分の感性にやきつけることである。そのため「気づき」と直観は、 しばしば同義語として用いられているようである。
(出典:『新訂 看護観察と判断 看護実践の基礎となる患者のみかたとアセスメント』40ページ、看護の科学社)
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川嶋みどり 看護の羅針盤 第123回

20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
事例からは、看護実践や
患者の状態だけではなく
時々の医療環境の変化も読み取れ、
貴重な資料となる
事例からは、看護実践や患者の状態だけではなく、時々の医療環境の変化も読み取れ、貴重な資料となる。
ところが、最近、誌上に発表される事例がしだいに本来の事例のイメージから離れていくことを感じる。つまり、患者や実践の事実というよりも提供者の解釈が前面に出ているのだ。
そこで、学生時代や新人の時のように、素朴な感性と素直な目で患者を見、ありのままの看護事象を記述することを提唱したい。即研究にはならなくとも、事例検討自体は日本のナースステーションの文化である。その素材としての事例であることを想起してほしい。
(出典:『看護実践の科学』41(2)-1、看護の科学社)
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川嶋みどり 看護の羅針盤 第121回

20世紀半ばから現在に至るまで、看護は多くの変化と困難を乗り越えてきました。その中で「書く」という営みを通じて、看護実践の価値を問い続けた川嶋みどり先生が、これまでの経験と想いを綴った言葉を厳選し、一冊の本にまとめたのが『川嶋みどり看護の羅針盤 366の言葉』 (ライフサポート社、2020年)。
この連載では、本書に収載された看護の現場や看護職の想いだけでなく、個人としての視点や感性も込められた366の言葉を、毎日1つずつご紹介します。
看護師も
生身の人間であり、女であり
結婚の自由もあることを
世に宣言し、広く支持された
人権ストと呼ばれるゆえんである
職場ではほとんどが男性である医師集団と、女性集団である看護師との関係は、旧来の男女のあり方をそのまま反映していたし、女であるがゆえの精神的・経済的自立のない暗い時代が、戦中・戦後を通じてあまりに長く続いたのである。
こうした状況を改革し、看護師も女であり人間であることを主張して、自らの人権回復に向かって社会に訴えたのがあの病院スト(1960~61)である。この時、看護師も生身の人間であり、女であり、結婚の自由もあることを、世に宣言し、広く支持された。人権ストと呼ばれるゆえんである。
(出典:『看護の自立2 看護婦の労働と仕事』5ページ、勁草書房)
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新人ナース必見!おすすめ記事10選

この春、新人ナースになった皆さんに向けて、『エキスパートナースweb』のなかからおすすめの記事をピックアップしました!日々の業務に役立つ内容や、隙間時間に楽しめるものまで、さまざまなテーマがそろっています。ぜひチェックしてみてください。
バイタルサインの常識
バイタルサイン数値の“測定手技”や“判断の根拠”をわかりやすく紹介。「深部体温測定時の注意点」「呼吸数を1分間実測するのはなぜ?」など、知りたいポイントが満載です。

もう迷わない!胸腔ドレーン
胸腔ドレーンの忘れがちな基礎と、迷いがちな点をピックアップ。写真やイラストも交えながら説明しています。

症例写真でわかる!褥瘡・創傷ケア
なかなか教科書どおりにいかない褥瘡・創傷ケア。豊富な症例写真を見ながら、ケアのコツを学びましょう。

ここだけ覚えて心電図
代表的な不整脈の波形が読めるように、波形の読み方の要点をコンパクトにまとめています。

輸血業務のつまずきQ&A
輸血の指示が出たときは、何を確認して、どこに注意して、どう動くべき?輸血業務で注意したいポイントをQ&A形式で紹介しています。

みんな気になる!排泄ケアのなぜ&どうする?
排尿・排便のメカニズムを踏まえて、排泄ケアのポイントをまとめています。「なぜ」そのようにしているのか、本当に「どうする」のか、考えていきましょう。

教えて長尾先生!「血ガス」の勉強、何からしたらいいの?
ややこしいと感じがちな動脈血液ガス分析(血ガス)の、ここだけおさえたいポイントとは?会話形式でわかりやすく説明しています。

現役ナース3人が医療漫画を語り合う会
『葬送のフリーレン』『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』など、さまざまな漫画を、座談会形式で語り合っています。3人の熱いトークに注目を!

看護師のかげさんの医療ことば図鑑
現場でよく耳にする医療ことば。看護師のかげさんがイラストとともにわかりやすく、おもしろく紹介してくれます。

4月号連動記事 Z世代ナースの高コスパ勉強法
「業務時間外の勉強、どう思う?」「先輩ナースがすごい!と思った新人ナースの勉強法」など、6つの記事をラインアップしています。

【連載まとめ】医療漫画を語り合う会

いまや学習のツールは、教科書や参考書からYouTubeといった動画教材、VRまでさまざま。そのひとつとして、医療漫画にも注目したいところ。看護師のかげさん、ナースの大森ちゃん、そしてライター・白石弓夏の現役看護師3人が、おすすめの医療漫画を座談会形式で語り合います!
『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』
〈目次〉
・医療漫画それぞれの視点、読むスタイル
・ドラマ化や本屋さんの平積みが読むきっかけに。「病理医が主人公って珍しい」
・1巻からの伏線に涙するシーンも
・「患者さんの話、ちゃんと聞けている?」読んで自分を振り返る
・『フラジャイル』はどんな人におすすめ?
『こころのナース夜野さん』
〈目次〉
・「まるで私みたい…」 夜野さんや広瀬先生に自分を重ねて
・患者さんや自分の感情に気づくきっかけに
・相手の話を聞くこと、体と心のケアの大切さ
・看護師の仕事に疲れてきた人、患者さんとのコミュニケーションが苦手だと感じる人に
『ブラック・ジャック』
〈目次〉
・親戚の家に、歯医者さんに、小さい頃から身近な作品
・緩和ケアのはじまりは…医療の歴史を知るとさらに深まる面白さ
・「君はどう思う?」と、答えのない問いを投げかけられる感覚
『神辺先生の当直ごはん』
〈目次〉
・医療とグルメがコラボ キャラのビジュアルにも注目
・料理にコスプレ、職場での自分の楽しみに気づけるかも
・食事を通してつながる人との縁
・現場の“あるある”話や、レシピの再現も楽しみ
『竜医のルカ』
〈目次〉
・現実と幻想が交差する医療の世界
・命と向き合う、竜の治療から考える医療の真髄
・デッキブラシで口腔ケア!?想像が膨らむ竜の看護
・理想と現実の狭間で、共感を呼ぶキャラクターたち
・若き竜医の成長物語、今後の展開への期待
『葬送のフリーレン』
〈目次〉
・グリーフケアの教材にも?医療者の間で注目の漫画
・勇者ヒンメルの言葉から学ぶ、「誰かに覚えていてもらう」ことの意味
・時間の感覚と寿命の違い、医療現場との共通点
・何度も読みたくなる魅力、『葬送のフリーレン』の多層的な世界
『お別れホスピタル』
〈目次〉
・看護師目線で語る「あるある」満載のリアリティ
・シビアな現実もあれば、懐かしい医療描写も
・看護師に患者さん、印象に残るキャラクターと共感シーン
・ベテランから若手まで、世代を超えて共感できる普遍性
『ハネチンとブッキーのお子さま診療録』
〈目次〉
・育児に奮闘するシングルファザーと、ギャップが魅力の小児科医
『末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』
〈目次〉
・ユーモアたっぷり、でもリアルな闘病記
『アンメット-ある脳外科医の日記-』
〈目次〉
・病気や障害のある人の人生を支える脳外科医の視点
【連載まとめ】輸血業務のつまずきQ&A

とっさの輸血指示にも迷わず動けるように!輸血指示が出たときは、何を確認して、どこに注意して、どう動くべき?輸血業務で注意したいポイントをQ&A形式でわかりやすく紹介しています。
【第1回】血液型検査と交差適合試験(クロスマッチ)同時に採血しない理由
〈目次〉
・血液を分注して提出は×。どうして?
・同時採血では“取り違え”に気づけない
・別に採血しておけば、血液型の不一致で気づく
【第2回】輸血製剤の受け取り、輸血の実施の際に確認すること
〈目次〉
・輸血製剤は“いつ”“何を”確認すればよい?
・払い出された輸血製剤の確認ポイント
1)輸血部門から輸血製剤が払い出されるとき
2)払い出された輸血製剤の受け取りを病棟(あるいは外来)で確認するとき
3)ベッドサイドで輸血を実施するとき
【第3回】輸血製剤の室温保管と再使用はしてもよい?
〈目次〉
・専用の保冷庫(保管庫)での保管でなければ適正とはいえない
・室温で30分以上経った赤血球製剤は転用不可
【第4回】緊急時の異型輸血の血液型の組み合わせ
〈目次〉
・緊急時、血液型不明の場合はO型の赤血球製剤を
・AB型の血漿製剤はどの血液型でも使用可能
【第5回】輸血セット接続時の注意点は?
〈目次〉
・輸血バッグは必ず水平に置いた状態で接続する
・フィルター付きの専用の輸血セットは2種類
【第6回】輸血製剤はなぜ単独投与?混注するとどうなる?
〈目次〉
・輸血製剤には保存液や添加液が混和している
・混注は薬効の低下や成分の配合変化が生じて「悪影響」
【第7回】輸血中に採血指示が出たらどうする?
〈目次〉
・採血異常値が出ることもあるため輸血中の採血は避ける
【第8回】輸血実施時の適切な滴下速度とは?
〈目次〉
・開始10~15 分間は1mL/分、その後5mL/分まで速度変更できる
・開始直後は副作用が発生しやすい。滴下速度が遅ければ輸注量は最小限に
【最終回】輸血後の副作用の注意点
〈目次〉
・輸血の副作用は「溶血性」と「非溶血性」に分類
・細菌感染症を疑う場合、使用した輸血製剤バッグは輸血部門へ
・呼吸困難の症状はTRALIやTACOの発症の可能性も
【連載まとめ】ここだけ覚えて心電図

代表的な18種類の不整脈の波形が読めるように、波形の読み方の要点をコンパクトにまとめました。知っておきたいポイントがぎゅっと詰まっています!
【第1回】洞調律の心電図波形の読み方
【第2回】心電図波形の各部の名称
【第3回】さまざまな洞調律の心電図波形の読み方
〈目次〉
・こんな波形も洞調律~洞調律いろいろ~
・心拍数が変化すると波形は…?
・洞徐脈(sinus bradycardia)
・洞頻脈(sinus tachycardia)
【第4回】洞徐脈の心電図波形の読み方
〈目次〉
・洞徐脈の読み方
・無脈性電気活動や房室接合部調律との見分けが必要
・まずは薬剤の影響を確認
・房室接合部調律へ移行する可能性も
【第5回】洞頻脈の心電図波形の読み方
〈目次〉
・洞頻脈の読み方
・いつAFに移行したかチェックを
【第6回】洞不全症候群(SSS)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・洞不全症候群の読み方
・心拍出量が低下するので、血圧が下がることが多い
【第7回】房室接合部調律の心電図波形の読み方
〈目次〉
・房室接合部調律の読み方
・バイタルサインが変化したら医師に報告を
【第8回】心房期外収縮(PAC)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・「期外収縮」に入るその前に…
・心房期外収縮の読み方
・心房期外収縮の二段脈がポイント
・多発する場合は循環血漿量不足の疑いあり
【第9回】心室期外収縮(PVC)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・心室期外収縮の読み方
・Lown「3以上」でドクターコール
・あわせて見たい検査データ
【第10回】心電図波形の陰性化のメカニズム
〈目次〉
・「陰性化」って何を表すの?
・P波が陰性になる
・QRS波が陰性になる
・T波が陰性になる
【第11回】心房細動(AF)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・心房細動の読み方
・心拍出量が下がることにより、血圧が低下
・輸液を絞ったことでAFに移行する場合も
【第12回】心房粗動(AFL)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・心房粗動(AFL)の読み方
・ドクターコールと12誘導心電図は必須
【第13回】発作性上室頻拍(PSVT)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・発作性上室頻拍の読み方
・モニター記録、ドクターコール、12誘導心電図装着!
【第14回】心室頻拍(VT)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・心室頻拍の読み方
・脈が触れなければ即CPR
【第15回】心室細動(VF)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・心室細動の読み方
・実質上の心停止、すぐにドクターコールを
【第16回】房室ブロックの心電図波形の読み方
〈目次〉
・「房室ブロック」をマスター
・Ⅰ度房室ブロック
・Ⅱ度房室ブロック
・完全房室ブロック
【第17回】Ⅰ度房室ブロック(Ⅰ°AVB)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・Ⅰ度房室ブロックの読み方
・通常は経過観察でOK
【第18回】Ⅱ度房室ブロック(Ⅱ°AVB)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・ウェンケバッハ型(Wenckebach型)/モビッツⅠ型(MobitzⅠ型)
・基礎疾患がなければ予後は良好
・モビッツⅡ型(MobitzⅡ型)
・ペースメーカーの適応
【第19回】完全房室ブロック(Ⅲ°AVB)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・完全房室ブロック(Ⅲ度房室ブロック)の読み方
・循環動態が保たれているかをアセスメント
【第20回】房室解離の心電図波形の読み方
〈目次〉
・房室解離の読み方
・徐脈の副作用のある薬剤の使用をチェック
【第21回】右脚ブロック・左脚ブロックを見るために必要な「電気軸」とは?
〈目次〉
・軸偏位の考え方、まずはざっくり理解!
・軸偏位の方向と、考えられる疾患
・どの方向から心臓を見ているかが大事
【第22回】右脚ブロック(RBBB)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・右脚ブロックの読み方
・心臓にはこんなことが起きている!
【第23回】左脚ブロック(LBBB)の心電図波形の読み方
〈目次〉
・左脚ブロックの読み方
・心臓にはこんなことが起きている!
【最終回】QT延長症候群の心電図波形の読み方
〈目次〉
・QT延長症候群の読み方
・後天性QT延長症候群の原因