日々進化する治療・ケアにかかわる医療用品がもたらした変化、活用する際の注意点などを紹介!救急ケア、集中ケア、緩和ケア、糖尿病ケアなどに関するモノを取り上げています。

【第1回】AEDの歴史と普及―命を救う医療機器の進化とは?

〈目次〉
●1968年、世界初のポータブル式の心電図モニタつき除細動器が開発
・ハートスタートFRx+e(株式会社フィリップスジャパン)
・自動体外式除細動器 AED-3100シリーズ カルジオライフ AED-3151(日本光電株式会社)
●一般市民がAEDを使用できるように
●一次救命処置(BLS)の講習会が広がる

【第2回】頸部保護用品の使い方と苦痛緩和への看護介入

〈目次〉
●可動性の高い頸椎を保護するために
・パトリオット WPA-7-1(アダルト)、WPA-9-1(チャイルド)(製造:Wealthy Plastic & Electronic Products Company Limited. 、製造販売業者:株式会社ワコー商事)
●頭部の重量を分散し、頸椎の動揺を抑制
●身体的・心理的苦痛を伴う点に注意
●用手的な頸椎の保護を心がける

【第3回】自動式心マッサージ機器の活用法と注意したい合併症

〈目次〉
●1991年から救急隊員による自動式心マッサージ機器の使用が可能に
●同時に他の処置ができるため人員不足にも役立つ
●狭小空間でも有効な胸骨圧迫を継続できる

・LUCAS® 3心臓マッサージシステム(日本ストライカー株式会社)
・オートパルス人工蘇生システム(旭化成ゾールメディカル株式会社)
●患者家族への心理的ケアも大切

【第4回】気管挿管のためのカプノメータと色彩識別二酸化炭素検知器

〈目次〉
●確実な気管挿管のためにさまざまな物品が登場
●色彩識別二酸化炭素検知器

・イージーキャップ™、ペディキャップ™(コヴィディエンジャパン株式会社)
●呼気終末二酸化炭素ガス分圧測定器(カプノメータ)
・カプノストリーム™ 20P(コヴィディエンジャパン株式会社)
・マシモEMMA®(マシモジャパン株式会社)
・ETCO2に影響する因子
●1つのツールのみではなく、複数の方法で制度を上げることが重要

【第5回】迅速検査キット(急性心筋梗塞マーカー)の基本知識

〈目次〉
●急性冠症候群を早期に処置するため、迅速検査キットの開発が進む
●心筋トロポニン、H-FABPをそれぞれ測定できるキット

①トロップ T センシティブ(ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社)
②ラピチェック® H-FABP(湧永製薬株式会社/住友ベークライト株式会社)
●再灌流を得るまでの時間を短縮できる
●検査結果がAMIの確定を断定するわけではないことに注意

【第6回】気管チューブ固定用品の使用メリットとは?ケアの質を高める理由

〈目次〉
●皮膚保護材を使用したチューブ固定器具が登場
・アンカーファスト®(アルケア株式会社)
・ネオバー®(株式会社メディカルプロジェクト)
●皮膚トラブルの低減などのメリットがある
①皮膚・口腔粘膜トラブルのリスクがある患者
②長期挿管患者
●チューブ移動が容易なため、口腔ケアを行いやすい
●使用の際には固定状態を観察する

【第7回】気管チューブ管理におけるカフ圧計の選び方とカフ圧管理のポイント

〈目次〉
●カフ圧管理の重要性
・ハイ・ロー™・ハンドカフ圧ゲージⅡ(コヴィディエンジャパン株式会社)
・RUSCH エンドテスト(製造販売:テレフレックスメディカルジャパン株式会社、販売:東レ・メディカル株式会社)
●自動カフ圧計
・ピューリタンベネット™ カフ圧マネージャ(コヴィディエンジャパン株式会社)
・カフスキャッツ(イワキ株式会社)
●適切なカフの管理のために
●定期的なカフ圧、エアリークの有無の確認を

【第8回】感染や皮膚障害を防ぐ!便失禁管理システムの正しい使い方

〈目次〉
●感染予防や、患者の負担軽減のために登場
・フレキシシール®PROTECT Plus(コンバテック ジャパン株式会社)
・バード® ディグニシールド® 便失禁ケアシステム(株式会社メディコン)
●皮膚障害の予防にも役立つ
●規定量以上の固定用水を注入しないよう注意

【第9回】ハイフローセラピー専用デバイスの利点と使用時の注意点

〈目次〉
●ハイフローセラピーが急速に普及
・Airvo™(エアボー)2(フィッシャーアンドバイケルヘルスケア株式会社)
・ベイポサーム社プレシジョンフロー®(製造:Vapotherm社、取扱:エム・シー・メディカル株式会社)
●治療を続けながら飲食・会話・睡眠が可能
・HFTの呼吸生理学的効果と位置づけ
●呼吸パターンに異常がないか観察する

【第10回】ディスポーザブルPCAの利点とは?術後疼痛管理における活用ポイント

〈目次〉
●鎮痛薬の静脈内投与を患者自身のタイミングで行えるように
・楽々フューザー™(スミスメディカル・ジャパン株式会社)
・クーデック®シリンジェクター®PCAセット(大研医器株式会社)
●PCA使用のメリット
●患者を待たせずに疼痛への対応ができる
●患者への指導が重要に

【第11回】経口補水液(ORS)による術前管理:ストレス軽減や麻酔導入時にメリット

〈目次〉
●術前の体液管理として役立つ
・経口補水液 オーエスワン®シリーズ 個別評価型病者用食品(株式会社大塚製薬工場)
●患者のストレス軽減や麻酔導入の際にメリットあり
①患者ストレスの軽減
②安全な麻酔導入(術前にORTを使用しても胃内容量は減少する)
③麻酔導入時の脱水を予防
●手術室への移動の負担などを軽減
●摂取量や摂取時間などの情報を伝える

【第12回】開放型酸素投与システムの適用と使用メリット

〈目次〉
●従来はさまざまな酸素投与デバイスを使い分ける必要があった
・オキシマスクTM(小児用、成人用)、マルチパーパスマスクTM(製造販売元:株式会社エム・ピー・アイ、販売元:コヴィディエンジャパン株式会社)
・オープンフェースマスク®(アトムメディカル株式会社)
●低流量から高流量までの酸素投与に対応
●装着したまま口腔ケアが可能
●高流量ではマルチパーパスマスク™への切り替えを

・マルチパーパスマスク™(コヴィディエンジャパン株式会社)

【第13回】職業曝露を防ぐ閉鎖式薬物移送システム(CSTD)とは

〈目次〉
●職業曝露を防ぐために開発された閉鎖式薬物移送システム
●薬剤の注入圧を調整しエアロゾル現象を予防

・BDファシールTMシステム(日本ベクトン・ディッキンソン株式会社)
・ケモセーフ®(テルモ株式会社)
・ChemoCLAVE(株式会社パルメディカル)
●接続操作を練習しておくことも大切

【第14回】在宅緩和ケアにおける携帯型ディスポーザブル注入ポンプの使用メリット

〈目次〉
●抗がん剤を自宅等で継続投与できる
・バクスターインフューザー(バクスター・ジャパン株式会社)
・DIBインフューザー®スライドジェル(株式会社ディヴインターナショナル)
・DIBインフューザー®ソフトジェル(株式会社ディヴインターナショナル)
●携帯したまま移動でき、治療と日常生活を両立しやすい
●患者が安全に投与管理できるように支援する必要がある
●薬液が送られていることなどを確認してから接続する

【第15回】緩和ケアにおけるCVポートの利点と使用時の注意点

〈目次〉
●注射の負担を軽減するために登場
・バード® スリムポート(株式会社メディコン)
・パワーポート®MRI isp(株式会社メディコン)
●日常生活への制限はほぼなし、固定すれば両腕も自由
●専用穿刺針

・MRI ポート(ヒューバープラスノンコアリングニードル)(株式会社メディコン)
・パワーポート®MRI isp(パワーロック)(株式会社メディコン)
●穿刺前には皮膚を観察、穿刺の際には清潔操作が必要

【第16回】PCAポンプとは?ADL低下を防ぎQOLを高めるメリットや副作用を解説

〈目次〉
●患者自身でオピオイドをレスキュー投与できる
・テルフュージョン®小型シリンジポンプ TE-362(テルモ株式会社)
・CADD-Solis™(スミスメディカル・ジャパン株式会社)
●患者のADL低下を防ぎ、QOLを高めるケアにもつながる
①患者自身の痛み・呼吸困難感に合わせて待たずに投与できる
②自己コントロール感を得られる
③PCAの適応範囲
●オピオイドの作用・副作用をきちんと伝える

【第17回】フェンタニル製剤の種類:疼痛緩和における貼付剤、舌下錠、バッカル錠の利点

〈目次〉
●登場の背景
●フェンタニルの貼付剤

・デュロテップ®MT パッチ(ヤンセンファーマ株式会社)
・ワンデュロ®パッチ(ヤンセンファーマ株式会社)
・フェントス®テープ(製造販売元:久光製薬株式会社、発売元:協和キリン株式会社)
●フェンタニルの舌下錠、バッカル錠
・アブストラル®舌下錠(製造販売元:協和キリン株式会社、発売元:久光製薬株式会社)
・イーフェン®バッカル錠(販売元:大鵬薬品工業株式会社、製造販売元:帝國製薬株式会社)
●導入によるケアへの影響は?
●使用上の注意点・工夫

【第18回】CGM(持続血糖モニタ)とは?リアルタイム血糖管理で糖尿病治療をサポート

〈目次〉
●Personal CGM
・ミニメドTM780G システム(日本メドトロニック株式会社)
●以前は血糖変動を自己測定で的確に把握することが困難だった
●血糖変動をグラフで可視化できるため、治療の見直しにも役立つ
インスリンの持続皮下注入を最大限活用できる
●装着中は皮膚トラブルに注意を

【第19回】CSⅡにおけるインスリンポンプの役割と導入のポイント

〈目次〉
●インスリンポンプの例①注入量をプログラミングして使用する機種
・ミニメドTM780G インスリンポンプ(日本メドトロニック株式会社)
・トップ シリンジポンプ TOP- 8200(株式会社トップ)
●リアルタイムCGMの登場によりCSⅡを併用するSAP療法が開始
●生理的なインスリン分泌に近い治療ができる
●QOLの高い生活を送れるよう支援することが大切
①適応患者
②導入時トレーニング
③定期的な支援
●インスリン注入の途絶に注意が必要

【最終回】血糖コントロールに役立つ糖尿病管理ツール

〈目次〉
●食事、運動など生活のあらゆる情報が血糖コントロールに役立つ
・健康管理アプリ カロミル(ライフログテクノロジー株式会社)
・Fitbit (Google)
●患者と医療者がデータを共有できることもメリット
・スマートe-SMBG(アークレイ株式会社)
・MEQNET SMBG Viewer Ver.2.0(アークレイ株式会社)
●データを即座に治療の変更や療養指導につなげられる
●セキュリティーなどの課題も

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