患者さんの訴えや症状をもとに、どのような疾患の可能性があり、どのような検査・治療を行えばいいのかを導き出していく思考過程を「臨床推論」といいます。隠された疾患を見逃さないため、ナースが気づきたいポイントを紹介する全18回の連載です。

【第1回】臨床推論とは?2つのプロセスから考える

〈目次〉
●臨床推論とは?
●臨床推論はどのように行う?

●臨床推論は2つのプロセスを経て行われる
・臨床推論のプロセス① 直観的プロセス
・臨床推論のプロセス② 分析的プロセス

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【第2回】嘔気・嘔吐、下肢脱力・しびれから考える診断の進め方

〈目次〉
●嘔気・嘔吐、下肢脱力・しびれで疑うべき疾患は?
事例:「食後の嘔気・嘔吐」「両下肢の脱力・しびれ」で緊急搬送された男性
・この状況で鑑別が必要な疾患
●第1ステップ 症状・病歴を詳しく尋ねる 
・「突然」といってよいほど短い時間に発症
・突然の発症は、脳血管疾患、循環器疾患を疑う

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【第3回】嘔気・嘔吐、下肢脱力・しびれの症例で学ぶフィジカルアセスメント

〈目次〉
●第2ステップ フィジカルアセスメント
・Aさんのフィジカルアセスメント(身体所見)
●特徴的な所見は?

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【第4回】嘔気・嘔吐、下肢脱力・しびれからの情報収集のポイント

〈目次〉
第3ステップ 気になる情報をさらに深める
・緊急性の高さを考慮する
①急性動脈閉塞
②急性大動脈解離
➂その他の可能性

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【第5回】嘔気・嘔吐、下肢脱力・しびれの画像によるアセスメント

〈目次〉
第4ステップ 急性大動脈解離を疑って画像検査を行う
●手術・処置:半弓部人工血管置換術および大動脈-両側大腿動脈バイパス手術

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【第6回】嘔気・嘔吐、下肢脱力・しびれの事例:まとめ

〈目次〉
●「突然」発症したことを詳しく尋ねるには?
●両足麻痺は脳梗塞の可能性が低い
●脈拍の消失や血流障害がなくても、急性大動脈解離の可能性がある
●急性大動脈解離は危険な疾患。真っ先に診断を確定もしくは除外する
●急性大動脈解離は造影CTによる診断が第一選択
●急性大動脈解離の初発症状は疑うことが大事

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【第7回】倦怠感と食欲低下の症例から考えるべきポイント

〈目次〉
事例➁2日前から続く全身倦怠感や食欲低下を主訴に受診した女性
●第1ステップ 症状・病歴を詳しく尋ねる

・症状が発症したときのできごとや様子を確認する
・患者さんの全体像を把握するような質問をする
・本人の背景となる情報をさらに詳しく聞く
・発症前の状況をさらに詳しく聞く
・悪化し続ける経過と失禁は疲労だけでは説明できない

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【第8回】倦怠感と食欲低下の症例におけるフィジカルアセスメント

〈目次〉
●第2ステップ フィジカルアセスメント
●第3ステップ 気になる情報をさらに深める

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【第9回】倦怠感と食欲低下の症例の画像所見

〈目次〉
●第4ステップ 追加のアセスメントと画像
●手術・処置:緊急開頭術およびドレナージを実施

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【第10回】倦怠感と食欲低下の症例:まとめ

〈目次〉
●高齢者の、説明のつかない”全身倦怠感”は危ない
●症状前後の時間軸に焦点を当てた病歴や患者背景をチェック
●鑑別が難しいときこそ、問診を
●“開いた質問”で回答を引き出す
●「システム3診断」で診断を決定づける
1)患者さんの「きっと~かもしれない」から診断を引き出す
2)思考をストップしないために、常に疑問をもつ
●バイタルサインが何よりも重要

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【第11回】肺炎患者の症例から考えるべきポイント

〈目次〉
事例➂「発熱」で救急搬送された女性
●第1ステップ 症状・病歴を詳しく尋ねる
・「よくある疾患」に隠れた疾患を見逃さない!
・発症時の状況や、家族の行動を確認する
・患者さんや家族の話を聞き漏らさないために、ROSを利用する

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【第12回】発熱を訴える肺炎患者の症例におけるフィジカルアセスメント

〈目次〉
●第2ステップ フィジカルアセスメント
●第3ステップ 気になる情報をさらに深める

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【第13回】発熱を訴える肺炎患者の画像所見

〈目次〉
●第4ステップ 追加のアセスメントと画像
●手術・処置:ヘパリン投与、退院後はワーファリン内服

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【第14回】発熱を訴える肺炎患者の症例:まとめ

〈目次〉
●呼吸不全の原因・病態だけでなく、身体所見を詳しくとる
●行った治療の効果が見られなければ、病歴と所見をとり直す
●肺塞栓は見逃されやすいため、疑わしい所見を見逃さない
●血栓は1日以内にできることもある

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【第15回】風邪と訴える患者の事例

〈目次〉
事例④「鼻水、咳、体のだるさ」を主訴に受診した男性
●第1ステップ 症状・病歴を詳しく尋ねる
・「風邪」が主訴の診断は慎重に行う
・上気道炎症状に重篤な疾患が隠れていることがある
●本当に上気道炎症状か(鼻汁を伴うか)に注目

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【第16回】風邪を訴える患者におけるフィジカルアセスメント

〈目次〉
●第2ステップ フィジカルアセスメント
・呼吸数に着目し、原因を鑑別する
・バイタルサイン全体を読み、ショックの可能性を判断する
・上気道炎症状を呈する重篤疾患と照らし合わせる
●第3ステップ 気になる情報をさらに深める

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【第17回】風邪を訴える患者への追加アセスメント

〈目次〉
●第4ステップ 追加のアセスメントと画像
・追加の身体所見
●手術・処置:大量輸液とインスリン持続投与を実施
・劇症1型糖尿病とは?

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【最終回】風邪を訴える患者の事例:まとめ

〈目次〉
●主訴を鵜呑みにせず、常に重篤な疾患を念頭に置く
●バイタルサインの小さな異常も見落とさない
●診断を振り返り、同僚と共有する

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