解答編:看護師のための知識チェックテスト【特集連動】

2025年6月号特集「学び直し+実践力アップ 看護に必要な知識の総復習」に連動したWeb確認テスト、いかがだったでしょうか。今回は解答を公開!答え合わせをし、つまづいた箇所は特集を読んで復習してみましょう。
問題はこちら
【問題1】解答3
前壁梗塞は左前下行枝(LAD)の閉塞により生じ、左室前壁および心室中隔を主に支配している。
【問題2】解答1
ワルファリンはビタミンKと相互作用するため、納豆や青汁などを含む食事内容の変化で効果が変動する。定期的なPT-INRの確認も必須。
【問題3】解答3
抗血小板薬は一次止血にかかわる血小板の凝集を抑えて、動脈血栓の形成を防ぐ。一方、抗凝固薬は凝固因子にはたらきかけて静脈血栓などを防ぐ。
【問題4】解答3
BNPは主に左心室で、心筋が引き伸ばされるような負荷(容量・圧負荷)がかかったときに分泌され、心不全の診断や重症度評価に使われる。
【問題5】解答3
換気=空気の出入り(肺に入って出ていく)、ガス交換=肺胞と血液の間で酸素とCO₂を拡散によって交換すること。
【問題6】解答3
β₂刺激薬は交感神経のスイッチをONにし、気道の平滑筋に作用して気道を拡張する。抗コリン薬は副交感神経をブロックして気道収縮を防ぐ。
【問題7】解答2
気胸では、空気が胸腔内に漏れたことで肺がしぼみ、呼吸困難やSpO₂低下、片側の呼吸音が減るなどの症状が見られる。
【問題8】解答2
CPAP(持続陽圧呼吸療法)は、一定の圧をかけて気道の閉塞を防ぎ、閉塞性睡眠時無呼吸(OSAS)を改善する治療法である。
【問題9】解答3
胆道閉塞があると胆汁が腸に流れず、ステルコビリンが作られないため便が白っぽくなる。膵がんや胆石が原因のことも。
【問題10】解答3
胃潰瘍は食後に痛みが出やすく、十二指腸潰瘍は空腹時や夜間に痛むことが多く、食べると軽減することもある。
【問題11】解答3
咽頭麻酔の効果が残っている間に飲食をすると誤嚥のリスクがあるため、通常は1~2時間の飲食制限が必要。
【問題12】解答2
胆汁の流れにかかわる酵素であるγ-GTやALPが上昇し、胆汁が詰まるとビリルビンも上がる。この3つの上昇は胆道閉塞や胆石などを示唆する。
【問題13】解答3
PPIは胃酸分泌の最終段階であるプロトンポンプを直接ブロックし、強くて持続的な酸抑制効果がある。
【問題14】解答4
副交感神経は縮瞳を、交感神経は散瞳を促す。対光反射は第Ⅲ脳神経(動眼神経)を介して起こる。
【問題15】解答2
運動性失語では理解は保たれているが、自分で言葉を組み立てて出すことが難しい。単語だけで止まるのが典型例。
【問題16】解答3
血性排液+意識レベルの変化は再出血や脳ヘルニアの徴候の可能性あり。すぐに医師へ報告して対応をとる。
【問題17】解答3
血管外漏出は、薬剤が血管外に漏れて周囲組織を障害し、腫れや痛み、水疱、壊死などの重篤な合併症を起こすこともある。
【問題18】解答3
最初の15分間は副反応の発生リスクが最も高いため、バイタルサイン・訴え・意識・皮膚の観察が必須!異常があれば即中止&報告。
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【連載まとめ】医療事故につながる!危険な薬

医療事故につながる可能性のある危険な薬に注意!カリウム製剤やさまざまなハイリスク薬について、危険性や使用時の注意点、安全な使い方を紹介する連載です。
【第1回】カリウムの体内での役割をわかりやすく解説
〈目次〉
●細胞のはたらきは、イオンの出入りによって調整されている
●カリウムイオンの濃度差によって、細胞の安定状態が維持される
●心拍を安定に保つためにカリウムが重要
●脱分極と再分極
【第2回】カリウムの急速静注のリスクとは?不整脈・心停止の危険性
〈目次〉
●普段の経口摂取でのカリウムの量ならば危険でない
●カリウムが多すぎると膜電位が不安定になり、不整脈や心停止につながる
・カリウムの急速静注で起こること
【第3回】静注用カリウム製剤の正しい使い方と注意点
〈目次〉
1)できるだけ、プレフィルドシリンジタイプを使用する
2)末梢静脈からと、中心静脈からで、投与方法が異なる
【第4回】カリウム製剤を末梢静脈から安全に投与するには?
〈目次〉
●カリウム製剤を末梢静脈から投与する方法
・濃度
・投与量
・投与速度
・実際の投与方法
・輸液製剤中のカリウムイオン量
【第5回】カリウム製剤を中心静脈から安全に投与するには?
〈目次〉
●カリウム製剤を中心静脈から投与する方法
・対象患者
・投与量
・投与速度
・濃度
・実際の投与方法
【第6回】カリウム製剤の病棟管理法:定数確保廃止とプレフィルドシリンジ製剤の使用
〈目次〉
●病棟での定数確保の廃止
●プレフィルドシリンジタイプのキットを使用する
【第7回】ハイリスク薬とは?定義・危険性・使用時の注意点を解説
〈目次〉
●ハイリスク薬は“危ない”ポイントがある薬
● “危ない”ポイントは薬ごとに異なっている
1)ハイリスク薬の定義は、医療機関によって異なる
2)多数の薬剤がハイリスク薬であると言える
●同じハイリスク薬でも危険なポイントが違う
・抗リウマチ薬 メトトレキサート(リウマトレックス®)
・蛋白分解酵素阻害薬 ガベキサートメシル酸塩(エフオーワイ®)
【第8回】抗不整脈薬の急速投与・過量投与に注意!正しい使い方とは?
〈目次〉
●抗不整脈は急速投与・過量投与すると、心停止に
・危険な理由:心機能が抑制されてしまうことがある
・主な抗不整脈の種類と特徴
●注意するポイント:投与速度が速かったり投与量が多いと、心停止や不整脈が誘発される
1)急速投与に注意が必要な薬剤
2)過量投与に注意が必要な薬剤
●正しい用法・用量を確認し、飲み忘れ時の患者指導もしっかり行う
【第9回】筋弛緩薬の呼吸停止リスクと安全に使うためのポイント
〈目次〉
●筋弛緩薬は取り違えて使用すると呼吸停止に
・危険な理由:呼吸筋を麻痺させる作用をもっている
・主な筋弛緩薬の種類と特徴
①神経筋接合部でニコチン受容体の機能を低下させる
②筋肉細胞のCa 2+濃度上昇を抑える
③脳と脊髄に作用して骨格筋を弛緩させる
●外観の類似に注意する
●誤薬投与がないよう、ダブルチェック等を徹底する
【第10回】抗てんかん薬過量投与の危険性:昏睡・血圧低下を防ぐには
〈目次〉
●抗てんかん薬は過量投与により、昏睡状態や血圧低下などに
・危険な理由:眠気やふらつきなどの症状や、過量投与による昏睡などの可能性がある
・医師の指示や添付文書に基づいた服用を心がける
1)服用中の眠気や中止によるてんかん発作に注意
2)切り替えの際は、製剤量と成分量を正しく換算
3)テグレトール®とラミクタール®では重篤な皮膚障害に注意
4)抗菌薬の併用により、抗てんかん薬の作用が減弱することがある
・使うときのポイント:必要に応じ、薬物血中濃度測定を実施する
【第11回】テオフィリン製剤の副作用:けいれん・意識障害・不眠のリスクと注意点
〈目次〉
●中枢神経興奮が強すぎると、けいれん、意識障害、不眠などに
・危険な理由:中枢神経興奮作用による、けいれんや意識障害を生じる
・薬物血中濃度に影響を起こしそうな使用方法に注意する
1)テオフィリン製剤の代謝に影響する薬剤の併用に注意する
2)徐放製剤をすりつぶして使用しない
3)アミノフィリンの注射薬から経口薬に変更する際は、成分量の換算に注意する
4)服用時はエナジードリンクなどカフェインの摂取を控える
・使うときのポイント:薬物血中濃度が高くならないよう、指示通りの使用を行う
【第12回】抗凝固薬のリスク:出血や脳梗塞を防ぐための注意点と正しい使い方
〈目次〉
●抗凝固薬は正しく服用・中止しないと、出血や脳梗塞に
・危険な理由:血液凝固作用により、出血を起こしやすくなる
・注意するポイント:新規経口抗凝固薬に気づき、術前の休薬期間も確認する
1)従来のワルファリンに加え、新規経口抗凝固薬を知っておく
2)術前の休薬と術後の再開の時期に注意する
・使うときのポイント:術前の休薬や再開を忘れないようにする
【第13回】ジギタリス製剤の死亡リスクとジゴキシン中毒:注意点と正しい使い方
〈目次〉
●ジギタリス製剤は薬物血中濃度が高すぎると、死亡に至ったり、ジゴキシン中毒に
・危険な理由:強力な作用による死亡や、ジゴキシン中毒の危険性がある
・注意するポイント:少しの量や規格の違いで、副作用や中毒の危険が高まる
1)用量が非常に微量なため、投与量を誤りやすい
2)腎機能低下患者や剤形変更時は、薬剤血中濃度が変化しやすい
・使うときのポイント:嘔吐などがないか、投与後はしっかり観察する
【第14回】向精神薬を安全に使用するには?精神的・身体的依存と副作用に注意
〈目次〉
●向精神薬は長期投与すると、精神的・身体的依存、過鎮静などに
・危険な理由:長期投与により、精神的・身体的依存が生じることがある
1)観察の指示が適切になされない場合がある
2)対症療法的投与がそのまま続いてしまうことがある
・注意するポイント:多様な副作用をもっている
1)抗コリン作用による副作用
2)悪性症候群
3)過鎮静・呼吸抑制
・使うときのポイント:バイタルサインの変化を見落とさないよう観察を怠らない
【第15回】糖尿病治療薬の低血糖リスク:けいれん・昏睡・死亡を防ぐための注意点
〈目次〉
●血糖コントロールできていないと、低血糖によるけいれん・昏睡・死亡などに
・危険な理由:低血糖脳症や死亡に至ることもある
・インスリン製剤の種類と血中インスリン濃度の変化の例
・経口血糖降下薬の分類
・低血糖の代表的な症状
・注意するポイント:患者さんの自己管理能力と、急な低血糖症状
1)患者さんに糖尿病や治療のことを理解してもらうようにする
2)急な昏睡状態に陥ったり、無自覚低血糖の場合がある
・使うときのポイント:患者さんの状態に応じて、血糖測定を追加する
【第16回】看護師が注意すべき抗がん薬副作用を防ぐための観察ポイント
〈目次〉
●細胞毒性により、好中球減少や便秘・イレウスに
・危険な理由 正常な細胞を攻撃(細胞毒性)してしまう
・注意するポイント 看護師の観察で防げる副作用がある
1)血管外漏出を疑った場合は、すみやかに医師に報告する
2)末梢神経障害やイレウス等がないか観察する
3)抗がん薬による曝露予防対策をきちんと行う
・使うときのポイント 決められたレジメンにのっとって確実に投与する
1)レジメンは、許可を得て病院ごとに登録されている
2)レジメン通りの投与ができるよう、自身の業務量なども調整しておく
【第17回】免疫抑制薬の注意点:感染症・肝炎リスクと柑橘類のCYP3A4阻害
〈目次〉
●免疫機能が低下すると、感染症や肝炎の再発に
・危険な理由 免疫機能に影響するため、感染症や肝炎ウイルス再活性化の原因となる
・注意するポイント 患者さんが柑橘系の果物を摂取しないようにする
・CYP3A4阻害による薬効・副作用の増強
・使うときのポイント 投与量が細かく決まっているため、薬剤師との協働や、チェックを確実に行う
1)疾患や年齢などが同じでも、患者さんによって投与量が異なる
2)同じ薬でも、初期投与量と維持量が異なる
【第18回】インスリン製剤の投与量ミスに注意!単位表記がポイント
〈目次〉
●専用の注射器を使用しないと過量になり、低血糖による昏睡や意識レベルが低下
・危険な理由 投与量が多いと低血糖の危険がある
・注意するポイント 専用シリンジを使用し、医師の指示を毎回確認する
1)インスリン製剤のバイアル製剤には専用のシリンジがある
・インスリン製剤専用のシリンジと一般のシリンジの単位
2)業務の基本の「6R」を徹底する
3)患者さんの状態によって投与量を変更するため、医師の指示を毎回確認する
・使うときのポイント 単位や製剤の誤認がないよう、指差し確認などを怠らない
1)インスリン製剤の使用量は「単位」で表記される
2)インスリン製剤の種類は5つ
【第19回】ヘパリン製剤の過量投与を防ぐための注意点
〈目次〉
●単位数を誤ると薬効が期待できない、または思わぬ出血が
・危険な理由 過量投与により出血につながる
・注意するポイント インシデントが発生しないように環境を整備する
・使うときのポイント 持続点滴の際には、製剤、適応、投与経路などを要確認
1)ヘパリン類の種類・用量によって適応症・投与経路などが異なる
2)バイアル製剤は分割使用するため、投与量が多くならないようにする
・ヘパリン製剤の適応症と投与経路
【第20回】トロンビン液の静脈投与は禁忌!リスクと注意点
〈目次〉
●トロンビン液は血管内に投与すると血栓に
・経口用トロンビン液を血管内投与した事例
【第21回】ベナンバックス®のワンショット静注はNG!正しい投与方法と注意点
〈目次〉
●ワンショット静注すると低血圧や不整脈に
・吸入指示のベナンバックス®をワンショット静注した事例
・ベナンバックス®注用300mgの使用方法
【第22回】高カロリー輸液は末梢静脈投与NG!その理由とは?
〈目次〉
●高カロリー輸液を末梢静脈から投与すると、血管損傷・組織壊死に
・フルカリック®を末梢投与した事例
【第23回】麻酔薬投与時のルート取り違えに注意!
〈目次〉
●シリンジェクター®は、硬膜外麻酔ルートと静脈ルートのどちらにつなぐのかを確認
・患者自己調節鎮痛法
【第24回】インスリン製剤を高カロリー輸液に混注するリスク
〈目次〉
●職場・環境の変化時、それまでの方法がミスにつながることがある
・エルネオパ®を開通せずにインスリン製剤を混注した場合に生じうる事故
●新たに配属された看護師には、イチから教えるようにする
【第25回】ハイリスク薬使用時の指示伝達ミスを防ぐには?
〈目次〉
・ERや外来からの緊急入院の場合…
●慌ただしい現場では、指示の聞き漏らしが起こりやすい
●メモや口頭指示受け用紙を活用する
【第26回】ハイリスク薬投与中の指示・手術予定変更に注意
〈目次〉
●予定変更の場合があるので薬の中断は必ず医師に確認を
●指示・予定の変更の可能性に留意して対応する
【第27回】ハイリスク薬使用時に確認すべき薬剤情報とは?
〈目次〉
●看護師が薬剤取り扱い時に、留意すべきこと
●薬剤を扱ううえで、看護師が答えられるようにしておきたい事柄
①処方の指示が出たとき
②投与直前
➂投与後
●ハイリスク薬の処方の指示が出たときにチェックすること
1)用いる薬が「ハイリスク薬」であるかどうか、薬剤情報などで確認する
2)その患者さんにとって、危険がないかを考える
3)投与速度や投与量に注意が必要でないかを確認する
4)自分自身への影響がないかも考慮する
●ハイリスク薬の投与直前にチェックすること
●ハイリスク薬の投与後にチェックすること
【最終回】ハイリスク薬投与後の観察ポイント:アナフィラキシーに注意
〈目次〉
●薬剤投与中・投与後の、患者さんの変化を見逃さないようにする
●アナフィラキシーは短時間で死亡にいたるため、特に注意
●薬剤ごとの注意点
1)免疫抑制薬は感染徴候に注意する
2)ジギタリス製剤による嘔気・嘔吐などは血中濃度モニタリングで防ぐ
3)インスリン製剤では低血糖症状がないかを観察
4)抗がん薬などは発赤や腫脹等がないか観察する
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「エキスパートナース」オンライン交流イベント開催!新人ナースが“今の気持ち”を共有

「エキスパートナース」編集室は5月20日と22日の2日間、オンラインで交流イベントを開催しました。その様子をレポートします!
1日のスケジュールは?先輩との関係はどう?
今回は、今年4月に看護師としての新生活をスタートさせた方を対象に開催。編集室員も参加し、和やかな雰囲気で行われました。
自己紹介に続いて、「今日楽しみにしていること」をひと言ずつ発表。参加者からは、「他の病院に就職した人たちが、今どのように過ごしているのかを聞いてみたい」「同じ1年目の人がどんな仕事をしているのか気になる」といった声が聞かれました。
1日のスケジュールについては、「最近、夜勤が始まった」「勤務開始より早めに行って、情報収集をしている」「お昼は先輩や同期と一緒に、雑談しながら食べている」「定時で上がれないことが増えてきた」とのこと。同じ1年目でも、残業の有無や夜勤の回数などに違いがみられました。
「仕事のために最近買ったものは?」との質問も。勉強のための本のほか、ポーチ、ナースウォッチといったグッズが挙がりました。
先輩との関係も話題に。「みんなやさしくて、質問もしやすい」「先輩から、周りがよく見えていると褒められてうれしかった」といったエピソードの一方で、「求められているレベルが高くて、質問の内容がわからないときがある」と、戸惑った経験も話していました。
気になる勉強のこと、今後の目標は?
みんなどうしているんだろう? と気になるのが、勉強について。「勤務日は帰宅後に1日の振り返りをする」「休みの日に3~4時間、まとめて勉強している」「Chat-GPTを活用して問題を解いている」など、それぞれの勉強スタイルを教えてくれました。
最後には、「将来はどういう看護師をめざしたいのか」がテーマに。「勉強会などに参加して、専門性を高めていきたい」「専門看護師の資格を取得したい」と、今後の目標を語り合いました。
オンライン交流会は今後も開催予定!
「エキスパートナース」編集室では、今後もオンライン交流会を開催予定です。詳細は各SNSや公式LINEにて発信予定なので、ぜひチェックしてみてください!
X:@ExpertNurse_EN
Instagram:@expertnurse_en
TikTok:@expertnurse_en
LINE:@expert_nurse
【連載まとめ】ナースが進めるアピアランスケア

がん治療を行いながら働いている人が増え、アピアランスケアのニーズも高まっています。がん治療により外見が変化した患者さんをサポートするには?看護師が知っておきたい、アピアランスケアの知識を解説しています。
【第1回】アピアランスケアとは?看護師が知っておきたい知識を解説
〈目次〉
●社会生活におけるアピアランスケアの重要性
●アピアランスケアとは?
【第2回】抗がん剤治療による脱毛の時期は?
〈目次〉
Q. 脱毛の時期は?また生え始めるのはいつ?
●抗がん剤と脱毛の関係
●脱毛の進行:始まりは抗がん剤投与開始の1~3週間後
●抗がん剤治療終了後、3~6か月後にまた生え始める
・脱毛に影響する抗がん剤
【第3回】抗がん剤治療による脱毛に備えて準備することは?
〈目次〉
Q. 髪の脱毛対策は?抜け始めるまでに準備するものは?
●脱毛前に髪をカットしておく
●脱毛後はウィッグや帽子などで対応する
●脱毛を経験した患者さんの声
【第4回】ウィッグの選び方―抗がん剤治療による脱毛への対応
〈目次〉
Q. ウィッグはどこでどうやって、どんなものを選べばよい?
●患者さんに合ったウィッグの選び方
●看護師ができる患者さんへの心理的サポート
【第5回】抗がん剤による脱毛に頭皮ケアは効果がある?
〈目次〉
Q. 脱毛が始まったら頭皮のマッサージなどをしたほうがよい?
●抗がん剤治療による脱毛への頭皮マッサージの効果は?
●抗がん剤治療による脱毛に育毛剤は効果がある?
【第6回】外見の変化に悩むがん患者さんへの接し方―アピアランスケア
〈目次〉
●外見の変化について、医療者が相談にのれることを知らせる
●患者さんの気持ちに寄り添う支援を
【第7回】抗がん剤治療による脱毛時の髪の洗い方とシャンプーの選び方
〈目次〉
Q. 脱毛が始まったら洗髪はどのように行うのがよい?シャンプーは通常のものを使用してよい?
●脱毛前と同じ方法で洗髪を
【第8回】抗がん剤治療で髪質はいつ変わる?変色・縮毛のタイミングと注意点
〈目次〉
Q. 髪質の変化(変色、縮毛)はいつ始まる?どんなことに気をつけたらよい?
●再発毛時に髪質が変化する場合がある
【第9回】抗がん剤治療後、ヘアカラーやパーマはいつからOK?
〈目次〉
Q. 美容院や理髪店はどうしたらよいですか?染髪やパーマはいつからできますか?
●ヘアカラーリングは注意点を参考にしながら状況に応じて行う
・ヘアカラー時の注意点
●パーマ液が頭皮に付着しないように専門家に依頼
【第10回】抗がん剤治療時の眉の描き方とつけまつ毛の使い方―アピアランスケア
〈目次〉
Q. 眉の描き方は?つけまつ毛をつける際に気をつけることは?
●眉頭、眉尻、眉山の順に位置を決める
・眉のプロポーション
・眉の描き方
・男性の眉の描き方
●つけまつ毛には低刺激の接着剤を使う
【第11回】抗がん剤治療による皮膚障害や爪囲炎はいつ起こる?
〈目次〉
Q. 皮膚障害や爪囲炎は、いつから起こる?いつ治る?
●抗がん剤の種類によって発現時期は変わる
・手足症候群の症状の変化
・EGFR阻害薬による皮膚障害の出現経過
●慢性的に続き、繰り返し治療が必要な症状もある
【第12回】抗がん剤治療による皮膚乾燥への対応と予防ケア
〈目次〉
Q. 乾燥にはどう対応する?保湿剤は何を選んだらよい?
●乾燥への対処
・保湿剤の種類
●乾燥予防のケア
【第13回】抗がん剤による皮疹がある場合の洗顔方法
〈目次〉
Q. ざ癒様皮疹があるが、洗顔は普通に行ってよい?気をつけることはある?
●ざ癒様皮疹のスキンケアの基本は清潔・保湿・刺激の軽減
・立体的なざ癒が散在するときの洗顔法
【第14回】抗がん剤治療中の紫外線対策:日焼け止めの選び方
〈目次〉
Q. 紫外線予防に使う日焼け止めは、どんなものがよいですか?
・抗がん剤治療中の患者さんに勧められる紫外線防御方法
●ノンケミカル製品を使う
・紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の成分・作用・特徴
●O/W型(親水性)製品を使う
●SPFとPAについて
【第15回】男性患者のアピアランスケアで配慮したいことは?
〈目次〉
●女性の家族がいる場合はアドバイザーをとして協力してもらうという手段も
●本音を引き出し、外見の変化が仕事などにもたらす影響をともに考える
・男性向けのアピアランスケアガイドブック
【第16回】がん治療による手術跡や皮膚色の変化を隠すためのメイク法
〈目次〉
Q. 手術跡や皮膚色の変化はどうやって隠したらよい?
●専用製品を使ったカバーメイク
・メディカルメイクアップの実例:口唇周りの傷(皮弁形成)
・メディカルメイクアップの実例:抗がん剤の影響による色素沈着
●一般的な化粧品を用いた皮膚色の補正
【第17回】抗がん剤治療による爪の変形や変色、爪囲炎への対応
〈目次〉
Q. 爪の変形や変色、爪囲炎は、どう対応したらよい?
●ネイルカラーなどを使った爪の保護・補強
●爪が変色している場合
●爪囲炎の場合
・スパイラルテーピング
【最終回】乳がん切除後の下着の選び方
〈目次〉
Q. (乳がん切除後など)下着はどのようなものを選べばよい?
①術後早期(術後1か月程度)
・前開きソフトブラジャーの一例
②術後の創部が落ち着き、痛みが和らいでから
・シリコンパッドの一例
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【連載まとめ】ナースのための美容講座

メイクやスキンケアのポイントを知れば、もっと自分を好きになって仕事も頑張れそう!この連載では、手軽にできるテクニックを、ヘアメイク・菊池美香さんに教えてもらいます。
【第1回】新人ナースの褒められメイク
〈目次〉
【Step1】ベースの塗り始めは広いパーツから
【Step2】アイシャドウは肌なじみのいいカラーを選んで
【Step3】アイライナーとマスカラのバランスが重要
【Step4】眉は表情筋を意識し、意思のある目元に
【Step6】チークを入れるときは十字をイメージ
のぞいてみたい、ヘアメイクの世界:メイクは心地良さの追求
【第2回】先輩ナースはポイントメイクで決める
〈目次〉
【Point1】メイクのバージョンアップは眉色チェンジから
【Point2】ベースアイテムは新しいものを取り入れて
【Point3】赤アイライナーで自然な仕上がりに
のぞいてみたい、ヘアメイクの世界:大人になるほどナチュラルメイクがなじむ理由
【第3回】男性ナースにおすすめのメイク術
〈目次〉
【Point1】スキンケアの基本
【Point2】眉の流れを整える
【Point3】ファンデーションでトーンアップ
読者モデル・Sさんの感想
【第4回】夜勤や汗でも崩れにくいメイク術
〈目次〉
【Point1】肌がきれいに見えるカバーポイント
【Point2】アイシャドウはランダムにポンポン塗り
【Point3】眉尻は重点的に
【Point4】ベースの必需品はハイライト
のぞいてみたい、ヘアメイクの世界:アイドルと女優と汗
【第5回】メイク崩れは3ステップで解決!
〈目次〉
【Step1】ミストスプレーで油分と水分のバランスを整える
【Step2】余分な水分・油分はティッシュオフ
【Step3】ルミナイザーでチークとハイライトの“いいとこ取り”
のぞいてみたい、ヘアメイクの世界:ナースの現場と共通点の多いメイクの現場
【第6回】仕事の疲れ顔をメイクでカバー!
〈目次〉
【Point1】メイクの前にまずは保湿
【Point2】コンシーラーの乗せ方を工夫してクマ隠し
【Point3】クマを飛ばす血色チークの入れ方
のぞいてみたい、ヘアメイクの世界:メイクは心の疲労もケアする
【第7回】アルコール消毒による手荒れ対策
〈目次〉
【Point1】手が濡れている状態でハンドオイルを塗る
【Point2】仕上げにハンドクリームで保湿
のぞいてみたい、ヘアメイクの世界:帳尻合わせの余白づくり
【第8回】男性看護師におすすめ!ヘアセット・ヘアケア
〈目次〉
【Point1】髪が長めの人は後ろへ、短めの人は前へ髪をもっていって乾かす
【Point2】全体のボリュームを出してからアウトラインを整える
【Point3】軽めのクリーム、ホールド力のあるワックスなど、好みによってスタイリング剤を選ぶ
【第9回】簡単!看護師のネイルケア
〈目次〉
【Point1】仕上げに爪やすりで角を整える
【Point2】甘皮を処理してきれいな爪へ
【Point3】ネイルオイルは爪のキワに
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【連載まとめ】人工呼吸ケアのよくあるギモン

人工呼吸器装着中の患者さんの毎日のケアで、すぐに直面することの1つが気道ケア。気道管理で知っておきたいポイント、日常ケアで役立つ知識を解説する連載です。
【第1回】気管吸引が必要な理由と合併症の危険性
〈目次〉
●気管吸引はどうして必要なの?
・気管吸引の合併症
●どんなときに気管吸引を行う?
・気管の構造
●合併症の怖さを知ったうえでケアを
・気管吸引で起こる合併症のメカニズム
【第2回】気管吸引のタイミングを判断するには?
〈目次〉
●気管吸引のタイミングはどうやって判断するの?
①フローボリュームのパターンを見る
②フロー曲線を見る
・気管吸引のアルゴリズム
【第3回】気管吸引時に吸引カテーテルを挿入する長さは?
〈目次〉
●気管吸引時に吸引カテーテルを挿入する長さはどのくらい?
●気管分岐部直上とは?
●吸引カテーテルを深く挿入しすぎると?
①無気肺
②出血
③肉芽形成
【第4回】気管吸引時の適正な吸引圧は?
〈目次〉
●気管吸引時の適正な吸引圧は?
●安全域とされる吸引圧は?
●高圧吸引の合併症は?
【第5回】気管吸引は何秒までが安全?1回の吸引時間
〈目次〉
●1回の気管吸引の時間はどのくらい?
●吸引時間が長くなると?
・気管吸引と低酸素血症
●吸引時間とSpO2との関係は?
●吸引時間の適切な配分は?
【第6回】SpO₂が低いときの気管吸引の安全対策は?
〈目次〉
●SpO2が低いときの気管吸引はどうすればいいの?
●人工呼吸器で高濃度酸素を投与するには?
●ジャクソンリースなどによる徒手的酸素投与は危険!
【第7回】閉鎖式気管吸引は開放式より安全?具体的な手順とメリット
〈目次〉
●閉鎖式気管吸引のほうが開放式気管吸引より安全なの?
●開放式気管吸引と閉鎖式気管吸引の違いは?
●閉鎖式気管吸引の具体的な進め方
1.準備
2.実施の手順
●閉鎖式気管吸引のメリットは?
・開放式気管吸引と閉鎖式気管吸引の酸素化への影響
【第8回】気管切開患者の吸引方法は?吸引カテーテルを挿入する長さは?
〈目次〉
●気管切開患者の吸引方法は?
【第9回】人工呼吸ケアでの吸引後の評価ポイント
〈目次〉
●吸引後の評価、何をどう見る?
【第10回】気管チューブのカフの役割とカフ圧調整の重要性
〈目次〉
●カフは何のためにあるの?なぜカフ圧調整をするの?
●気管チューブのカフの役割とは?
●カフの定期的な脱気は?
●カフは誤嚥を防止できるの?
●カフ圧調整の重要性とは?
【第11回】カフの適正圧と最適な調整方法
〈目次〉
●カフの“適正圧”はどのくらい?
●カフの適正圧の基準は?
●カフ圧調整時に、なぜ30cmH2Oに調整するのか
●カフ圧計でカフ圧測定はできない?
●自動カフ圧計では、25cmH2O程度に設定する
【第12回】カフ圧調整の頻度と自動カフ圧計による管理
〈目次〉
●カフ圧の調整は何時間ごとに行う?
・ゴム球を使用した調整方法
●自動カフ圧計で常時一定圧に維持する管理が一般的
・自動カフ圧コントローラ「Puritan Bennett™ カフ圧マネージャ」
・自動カフ圧コントローラ SmartCuff
●自動カフ圧計を搭載した人工呼吸器も登場
・elisa ベンチレータ 500
【第13回】写真付き:テープによる気管チューブの固定方法
〈目次〉
●テープによる気管チューブの固定方法の種類は?
●4面固定
・方法1 テープ2本で上頬部~上顎、下頬部~下顎に固定する
・方法2 切り込みを入れたテープを2本重ねる
●3面固定
・方法1 気管チューブを支点に「上顎」「下顎」「頬」の3方向でチューブを支持する
・方法2 切り込みを入れたテープを重ねる
●2面固定
・方法1 テープ1本で上頬部~上顎に固定する
●1面固定
・方法 「口唇の上」1方向でチューブを支持する
【第14回】写真付き:テープによる気管チューブの固定手順
〈目次〉
●テープによる気管チューブの固定手順
1.準備
2.実施の手順
【第15回】バイトブロックの使用基準と気管チューブとの固定方法
〈目次〉
●バイトブロックの使用は全例に行うの?
●バイトブロックの固定方法は?
【第16回】気管チューブの固定器具はどう選ぶ?
〈目次〉
●固定器具を使う場合の、選択のポイントは?
●気管チューブ固定用具(例)
・トーマスチューブホルダー(レールダル メディカル ジャパン株式会社)
・アンカーファスト(アルケア株式会社)
・気管内チューブホルダー 万能タイプ(村中医療器株式会社)
【第17回】人工呼吸器装着中の口腔ケアの目的は?
〈目次〉
●挿管中のオーラル(口腔)ケアは何のために行うの?
●人工呼吸器装着患者の口内環境はどう変化する?
●気管挿管患者のオーラルケアはなぜ行う?
【第18回】気管挿管患者への口腔ケアの実施手順とは?
〈目次〉
●気管挿管患者のオーラル(口腔)ケアの進め方
・実施の手順
①患者への説明 ②必要物品の準備 ③口腔の観察 ④体位を整える ⑤カフ圧を30㎝H2O程度へ調節する ⑥汚染物の除去 ⑦ブラッシング ⑧洗浄 ⑨口腔粘膜と舌の清拭 ⑩保湿
●キット製品を用いた口腔ケア
【第19回】挿管患者の口腔乾燥が招くリスクとは?
〈目次〉
●挿管患者の口腔乾燥がよくないのはなぜ?
1.口腔細菌の増殖によるVAPのリスク増加
2.粘膜損傷リスク増加
3.口腔機能の低下(嚥下障害リスク)
●挿管患者の口腔はなぜ乾燥するのか
1.唾液分泌の低下
2.口腔の自動運動の低下
3.上気道のバイパス
4.経口摂取の不能
5.開口状態
●口腔乾燥の予防法は?
【最終回】人工呼吸器装着中の口腔トラブルに注意!正しい対処法とは?
〈目次〉
●口腔トラブル時の対応はどうするの?
・出血
・潰瘍
・痛み
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【連載まとめ】血液がんの最新治療・ケア

白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液がん。現在では不治の病ではなく、治せる病気になってきています。この連載では、血液がんの最新の治療・ケアについて解説しています。
【第1回】血液がんは治せる時代へ:最新治療と生存率
〈目次〉
●代表的な血液がん
・白血病
・多発性骨髄腫
・悪性リンパ腫
●造血幹細胞移植や分子標的治療薬などにより「治せる病気」に
【第2回】血液がん患者の増加と新規薬剤による最新治療
〈目次〉
●高齢化に伴い、血液がんの患者さんは増加
●治療薬、支持療法薬の進歩で楽に安全に効果的な抗がん剤治療が可能に
【第3回】血液がんの免疫療法:免疫チェックポイント阻害剤、CAR-T療法とは?
〈目次〉
●免疫チェックポイント阻害剤のしくみ
●実臨床に導入されつつあるCAR-T療法
・免疫療法薬の代表的な副作用
・全身的な副作用
【第4回】がんサバイバーシップとは?血液がん患者の社会生活サポート
〈目次〉
●「治せる病気」となった現在におけるがん治療の“成功”の変化
●社会全体でがんサバイバーを支えるがんサバイバーシップという考え方
●治療の進歩に伴い、増してきている多職種ケアの重要性
【第5回】血液がんの化学療法中の発熱性好中球減少症、骨髄抑制に注意
〈目次〉
●発熱性好中球減少症とは?
●分裂速度の速い正常な細胞にも作用してしまう
●骨髄抑制が副作用として現れる
【第6回】発熱性好中球減少症が疑われるときは?血液がんの化学療法中の注意点
〈目次〉
●発熱性好中球減少症の特徴は?
●発熱性好中球減少症が疑われるとき気をつけることは?
●発熱性好中球減少症が疑われるときの検査や治療の進め方
・発熱性好中球減少症に対して保険適用のある抗菌薬
【第7回】発熱性好中球減少症の血液培養・胸部X線撮影のポイント
〈目次〉
●血液培養のポイント:2セット以上採取しよう
●胸部X線撮影のポイント:以前に撮影した画像と比較しよう
【第8回】血液がん患者の感染予防のためのセルフケアと看護師の役割
〈目次〉
●患者さん自身にセルフケアを習得してもらうことが大切
●患者さんのセルフケア獲得に向けて看護師ができること
・退院後のLTFU受診のタイミングと留意事項
●LTFU外来ではどんなことをする?
●病棟内の無菌環境はどうなっている?
【第9回】血液がん患者の感染対策とは?看護師が気をつけたいポイント
〈目次〉
①身体の清潔・スキンケア
②口腔ケア
③服薬管理
④食事
⑤環境整備
●看護師の清潔行動はどうする?
【第10回】血液がん患者の食事とは?管理栄養士が解説
〈目次〉
●ひとくちに「病院食」といっても施設によって内容はさまざま
●食思不振時にも摂取できる「食思不振対応食」が整備されつつある
【第11回】管理栄養士が解説!血液がん患者の食事の工夫と注意点
〈目次〉
●差し入れや自分で購入した食品も含めて食事摂取量が維持できるように考える
・管理栄養士・栄養士ができる食事の対応
・食べ方のパターンでわかる食事の注意点
【第12回】造血幹細胞移植治療時の血液がん患者の食事管理
〈目次〉
●「大量調理施設衛生管理マニュアル」に則った食事に
●移植治療時の食品の選択のポイント
【第13回】血液がんの化学療法中のリハビリの基礎知識
〈目次〉
●化学療法中のリハビリテーションはなぜ必要?
●予防的なリハビリテーションとは?
・予防的なリハビリテーションの内容(大阪国際がんセンターの例)
・看護師や医師からの声かけが効果的
【第14回】骨髄抑制中のリハビリで気をつけること
〈目次〉
●化学療法中のリハビリ介入のポイント
●易感染性への対策
●易出血性への対策
●貧血への対策
【第15回】血液がんの化学療法による妊孕性低下の原因
〈目次〉
●がんサバイバーの増加で注目される妊孕性の低下という副作用
●がん患者における妊孕性低下の原因
①年齢的に妊娠が困難な状況である可能性がある
②卵巣は化学療法に対して非常に敏感な臓器である
【第16回】妊孕性温存治療の種類と看護介入のポイント
〈目次〉
●妊孕性温存治療にはどんなものがある?
●適切な時期での情報提供と意思決定を支えるのが看護師の役割
【第17回】血液がんの化学療法における抗がん剤曝露予防
〈目次〉
●抗がん剤曝露による健康への影響とは?
●抗がん剤曝露の経路は?
●抗がん剤曝露の場面にはどんなものがある?
●閉鎖式薬物移送システム(CSTD)
【第18回】抗がん剤曝露予防:個人防護具の使用法と投与管理時のポイント
〈目次〉
●個人防護具の適切な使用法
●投与管理の手順と注意点
【第19回】抗がん剤曝露予防:病棟内での注意とこぼれたときの対処
〈目次〉
●病棟内で汚染に気をつけたい場所
●抗がん剤がこぼれたときの対処法
【最終回】造血細胞移植コーディネーターとは?
〈目次〉
●レシピエント、ドナー、医療従事者の調整を担う新たな専門職
●移植全体のプロセスに継続・中立的にかかわることが大切
・HCTC の役割とドナー・レシピエントの思い
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【連載まとめ】ここを見る!画像からの情報

理由があって医師がオーダーしている画像検査。でも、医師は何を想定してどこをポイントとして見ているのでしょう。画像検査は看護にはどう役立つ?臨床場面でナースがとりたい画像からの情報をわかりやすく解説する連載です。
【第1回】医師が画像検査をオーダーする目的は?
〈目次〉
●医師が画像検査をオーダーする理由
・問診・フィジカルアセスメントに加えて、“画像も見ておくとよい場面”もある
【第2回】自然気胸を疑う場合のアセスメントと画像を見るポイント
〈目次〉
●自然気胸は典型的な症状がそろいにくい
●自然気胸は肺の虚脱状態をみる
・自然気胸を疑う際のアセスメントのキーワード(打診、皮下気腫、鼓音、緊張性気胸)
・画像での着目ポイント
【第3回】胸部X線による自然気胸の鑑別(立位・座位)
〈目次〉
●自然気胸を疑って、「肺がどの程度虚脱しているか」を見ている
●自然気胸を疑って「重症度」を見ている
●自然気胸を疑って主に「最大呼気時の肺」を見ている
●立位・座位の場合:鎖骨付近に所見が出やすい
【第4回】胸部X線による自然気胸の鑑別(臥位)
〈目次〉
●自然気胸を疑って「どの程度空気が貯留しているか」を見ている
●自然気胸を疑って 「空気の貯留」を立体的に見ている
●臥位の場合:腹側に溜まる空気をCTでも把握している
●ケアに生かせるポイント
・X線撮影時の患者さんの条件を統一する
・皮下気腫の増悪徴候に注意する
【第5回】自然気胸の治療のため留置した胸腔ドレーンを画像で見るポイント
〈目次〉
●胸腔ドレーンの不適切な留置を疑って、「胸腔ドレーン尖端の向き」を見ている
・胸腔ドレーンの適切な留置をX線で確認する
【第6回】皮下気腫や出血性ショックに注意!自然気胸と胸腔ドレナージ管理での画像を見るポイント
〈目次〉
●皮下気腫を疑って「線状の陰影」などを画像で見ている
・留置の確認とあわせて、皮下気腫がないかを見ている
・いつエアーリークが出ているのかを確認する
・血性の排液が続くときは出血性ショックに注意
・胸痛や咳があるときは経過観察を怠らない
【第7回】人工呼吸管理中での画像を見る際の前提となる知識
〈目次〉
●人工呼吸器管理中の重症患者の胸部X線検査を行う際の前提となる知識
・どんなときに胸部X線検査を行う?
・胸部X線検査・撮影時には何を注意している?
・画像での着目ポイント
【第8回】人工呼吸管理中の画像検査での留置された医療デバイスの確認
〈目次〉
●合併症を疑って「気管チューブが適切な位置にあるか」を見ている
・気管チューブの位置
・気管チューブの変形、カフの移動に注意
・他のデバイス類の位置もチェックしよう
・各種デバイスの適正位置(気管チューブ、経鼻胃管、中心静脈ライン、肺動脈カテーテル、IABP、ECMO脱血用カテーテル)
【第9回】DOPEとは?人工呼吸管理中の画像検査でのチューブの位置確認
〈目次〉
●肺炎で人工呼吸器管理中の70代男性の症例
・DOPEの評価
【第10回】心不全・肺水腫を胸部X線画像で見るポイント
〈目次〉
●心不全・肺水腫患者で「血管陰影の増強」などを見ている
・急性心筋梗塞により左心不全・心原性肺水腫をきたした症例
・左心不全・心原性肺水腫のメカニズム
・左心不全・心原性肺水腫の画像上の特徴
【第11回】ARDSを胸部X線画像で見るポイント
〈目次〉
●ARDSの患者で「X線やCTの浸潤影」を見ている
・X線やCTの浸潤影を見る
・治療に伴う画像の確認
【第12回】VAPを胸部X線画像で見るポイント
〈目次〉
●人工呼吸器関連肺炎(VAP)を疑って「異常陰影」を見ている
【第13回】気胸(緊張性気胸)を画像で見るポイント
〈目次〉
●気胸を疑って「臓側胸膜と深い切れ込み(Deep Sulcus Sign)」を見ている
【第14回】胸水を胸部X線画像で見るポイント
〈目次〉
●胸水を疑って「肺野全体と肋骨横隔膜角」を見ている!
【第15回】術直後での画像の見る際の前提となる知識
〈目次〉
●手術終了時に手術室で行う主な検査画像とその目的
・胸部X線検査
・腹部X線検査
・頭部X線検査
・患肢X線検査
・画像での着目ポイント
【第16回】気管チューブ先端の位置を胸部X線画像で確認するポイント
〈目次〉
●深すぎる挿管を疑って「気管チューブ先端の位置」を見ている
【第17回】胸部への空気の貯留を画像で見るポイント
〈目次〉
●気胸を疑って「胸部に空気が貯留していないか」を見ている
【第18回】異物残留の確認で術部付近を画像で見るポイント
〈目次〉
●異物残留を疑って「術部付近」を見ている
【第19回】術後管理での画像の見る際の前提となる知識
〈目次〉
●術後管理で行う画像検査とその目的
・胸部X線検査
・腹部X線検査
・患肢X線検査(整形外科領域)
・エコー検査
・胸部CT検査
・腹部CT検査
・患肢CT検査(整形外科領域)
・頭部CT検査
・画像での着目ポイント
【第20回】肺水腫を術後管理での画像で見るポイント
〈目次〉
●肺水腫を疑って「両肺野に浸潤影がないか」を見ている
・聴診と SpO2のモニタリング
・頸静脈が怒張してないか
【第21回】無気肺を術後管理での画像で見るポイント
〈目次〉
●無気肺を疑って「空気が正常に肺に入っているか」を見ている
【第22回】胸水を術後管理での画像で見て原因を探る
〈目次〉
●胸水のCT画像と胸水が溜まるメカニズム
①胸水の産生が増える
②胸水の吸収が減る
③乳び胸
・腹部の炎症回復とともに胸水が消失する
・黄疸があれば術後肝不全の場合も
・胸水が心不全のサインになることも
【第23回】腸閉塞を術後管理の画像で鑑別するポイント
〈目次〉
●腸閉塞を疑って「ニボー像などのサイン」がないかを見ている
【第24回】整形外科領域の術後検査の画像を見るポイント
〈目次〉
●術部の異常を疑って「整復位やインプラントの経過」を見ている
【第25回】肺塞栓を術後管理での画像で鑑別するポイント
〈目次〉
●肺塞栓を疑って「肺動脈」を見ている
・肺塞栓の予防方法
・疑ったら一刻も早く医師に報告
【第26回】術部の感染を術後管理での画像で見るポイント
〈目次〉
●術部の感染を疑って「膿瘍」を探している
【第27回】開頭・穿頭術後の経過不良を画像で確認するポイント
〈目次〉
●術後の経過不良を疑って 血腫や浮腫がないか見ている
・注意したい瞳孔所見
【第28回】転倒・転落での画像の見る際の前提となる知識
〈目次〉
●転倒・転落で多いのは頭部外傷
・CT検査で出血は白く映る
・CT検査での中枢神経系の見え方
・画像での着目ポイント
【第29回】頭部打撲後に嘔吐がある場合の頭部CT画像を見るポイント
〈目次〉
●外傷性くも膜下出血や脳挫傷を疑って「打撲部などに出血がないか」見ている
・画像での着目ポイント
【第30回】急性硬膜外血腫を疑って画像を見る際のポイント
〈目次〉
●急性硬膜外血腫を疑って「打撲部に凸レンズ型の血腫」がないか見ている
・画像での着目ポイント
【第31回】急性硬膜下血腫を疑って画像の見る際のポイント
〈目次〉
●急性硬膜下血腫を疑って「打撲部に三日月様の血腫」がないか見ている
【第32回】胸痛・呼吸困難での画像を見る際の前提となる知識
〈目次〉
●胸痛・呼吸困難で注意する疾患はそれほど多くない
●この項目での着目ポイント
【第33回】肺炎を疑って胸痛・呼吸困難での画像を見るポイント
〈目次〉
●肺炎を疑って「肺胞に滲出液がないか」見ている!
【第34回】急性冠症候群を疑って胸痛・呼吸困難での画像を見るポイント
〈目次〉
●急性冠症候群を疑って 、担当医に病歴を伝えて診察を依頼し、「12誘導心電図」を見てもらう
【第35回】急性心不全を疑って胸痛・呼吸困難での画像を見るポイント
〈目次〉
●急性心不全・肺水腫を疑って、白い異常所見がないか見ている
・高齢、高血圧、心臓の持病などがハイリスク要因
【第36回】肺塞栓症を疑って胸痛・呼吸困難での画像を見るポイント
〈目次〉
●肺塞栓症を疑って、肺動脈に血栓がないか見ている
【第37回】慢性閉塞性肺疾患(COPD)の経過を画像で見るポイント
〈目次〉
●慢性閉塞性肺疾患の患者で、肺炎や気胸がないか見ている
【第38回】間質性肺炎の急性増悪を画像で見るポイント
〈目次〉
●間質性肺炎の患者で、すりガラス陰影がないか見ている
【第39回】意識障害の患者での画像を見る際の前提となる知識
〈目次〉
●意識障害+「ABC」の異常があると危険
・「ABC」を常に確認しながら原因検索
・この項目での着目ポイント
【第40回】認知の障害がある患者で大脳皮質の出血を画像で見るポイント
〈目次〉
●認知の障害がある患者で、大脳皮質に出血がないか見ている
・大脳皮質の障害=「認知」の障害
・急な悪化のリスクは低い
【第41回】覚醒の障害がある患者で脳幹出血を画像で見るポイント
〈目次〉
●覚醒の障害がある患者で、脳幹に出血がないか見ている!
・瞳孔の縮瞳、四肢麻痺などがサインに
・橋出血を疑う所見
【第42回】脳ヘルニアを疑って画像を見るポイント
〈目次〉
●「脳ヘルニア」とは?
●脳ヘルニアを疑って、midline shiftがないか見ている!
・脳幹以外の出血でも注意
・脳ヘルニアの徴候「midline shift」
・嘔吐、クッシング徴候が出現
【第43回】頭部外傷患者の急変でmidline shiftを画像で見るポイント
〈目次〉
●頭部外傷患者の急変で、midline shiftがないか見ている!
・気道・呼吸・循環の異常がないか観察する
・日ごろから患者・家族の情報を共有する
・ケアにはその人の人生観や人となり、背景が大切
【第44回】背部痛の患者での画像を見る際の前提となる知識
〈目次〉
●急変する背部痛は主に「急性大動脈解離」「肺塞栓」
・この項目での着目ポイント
【第45回】急性大動脈解離を疑って背部痛患者での画像を見るポイント
〈目次〉
●急性大動脈解離を疑って、大動脈径の拡大や偽腔がないか見ている
・急性大動脈解離の特徴
・急性大動脈解離の画像所見
・「患部がどこの血管か」で症状が異なる
・緊急性はないが激痛、「尿管結石」
【第46回】肺塞栓症を疑って背部痛患者での画像を見るポイント
〈目次〉
●肺塞栓症を疑って、肺動脈内に血栓がないか見ている
・肺塞栓症の特徴
・肺塞栓症の画像所見
・下肢の浮腫が血栓改善の指標に
・深部静脈血栓症の主な危険因子
・治療中は出血と筋力低下に注意
【第47回】腹痛の患者での画像を見る際の前提となる知識
〈目次〉
●腹痛の部位から考えられる鑑別疾患の例
●腹痛は痛みの程度ではなく「患者背景」から鑑別
●自発痛と別の場所に圧痛があるか確認する
●腹痛ではまず急性心筋梗塞を考える
・この項目での着目ポイント
【第48回】腸閉塞を疑って腹痛患者での画像を見るポイント
〈目次〉
●腸閉塞を疑って、小腸の異常所見や閉塞部位がないか見ている
・小腸の異常所見「ケルクリングひだ」「ニボー(鏡面像)」
・腸炎との鑑別:閉塞部位があるかどうか
【第49回】腸管穿孔を疑って腹痛患者での画像を見るポイント
〈目次〉
●腸管穿孔を疑って、フリー・エアーがないか見ている
・腸管への血管がつまると穿孔の恐れ
・画像検査では「フリー・エアー」(黒色)を探す
【第50回】S状結腸軸捻転を疑って腹痛患者での画像を見るポイント
〈目次〉
●S状結腸軸捻転を疑って、結腸の異常を見ている
・コーヒービーン・サインがあれば状結腸軸捻転
【第52回】腹部大動脈瘤破裂を疑って腹痛患者での画像を見るポイント
〈目次〉
●腹部大動脈瘤破裂を疑って、血腫付近を見ている
・腹水所見と腹部大動脈瘤があれば腹部大動脈瘤(切迫)破裂を疑う
・出血性ショックを見逃さない
・心配する家族への対応も考慮する
【第53回】胆嚢炎・胆管炎、急性膵炎を鑑別するポイント
〈目次〉
●画像での胆嚢炎・胆管炎の鑑別
●画像での急性膵炎の鑑別
【最終回】異所性妊娠破裂、上腸間膜動脈塞栓症を鑑別するポイント
〈目次〉
●異所性妊娠破裂
・上腸間膜動脈塞栓症
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【連載まとめ】検査・治療の帰室後の急変、ここに注意!

別部門での検査・治療から帰ったあとに起こる急変は意外と多い!「帰室時の状態」や「異常への対応」をわかりやすく紹介する連載です。
【第1回】心臓カテーテル検査の目的・穿刺部位・帰室後の状態
〈目次〉
●心カテ検査を行う目的は?
●左心カテーテル検査の流れ
●帰室時は両手が不自由、出血のリスクも
【第2回】心カテ後の帰室後急変:注意すべき急性合併症とは?
〈目次〉
●病棟間ギャップを解決するための配慮点
●急性冠動脈閉塞
●出血・血腫
●造影剤アレルギー
●迷走神経反射(ワゴトニー)
【第3回】心カテ検査後の帰室後ケア:出血予防の安静援助と疼痛緩和の実践ポイント
〈目次〉
●出血をさせないための安静への援助
・橈骨動脈・上腕動脈穿刺の場合
・大腿動脈穿刺の場合
●徐々に出現する疼痛緩和
【第4回】内視鏡検査・治療の目的と帰室後に注意すべき症状
〈目次〉
●内視鏡検査・治療を行う理由
・内視鏡検査・治療の種類
●注意したい内視鏡検査・治療
・内視鏡的拡張術
・内視鏡的粘膜剥離切開術
・内視鏡的止血術
・止血機序からみた内視鏡的止血術の種類
●帰室時には疼痛、腹満感などの症状が現れる
【第5回】内視鏡検査・治療後の帰室後に注意すべき出血・穿孔への対応
〈目次〉
●出血
・ショックの5徴候
●穿孔
・主な穿孔部位と症状・徴候
【第6回】内視鏡検査・治療後の誤嚥や低酸素血症を防ぐ鎮静覚醒後のケア
〈目次〉
●誤嚥や低酸素血症を防ぐための鎮静覚醒後のケア
●前処置は大腸内視鏡検査の要
【第7回】血液透析の目的と帰室後の血圧変動のリスク
〈目次〉
●血液透析(HD)の目的は体内の環境を整えること
●血液透析(HD)では拡散と(場外)濾過が行われる
●帰室時は血圧の変動に注意
【第8回】血液透析の帰室後は血圧低下・意識消失・脳梗塞、不整脈に注意!
〈目次〉
●血圧低下・意識消失・脳梗塞
●不整脈
【第9回】血液透析の負担を軽減!帰室後に行うべき看護ケア
〈目次〉
●透析中の負担を軽減する
●体重増加を抑える(除水量を増やさない)
●次の透析までの期間にも注意(心臓突然死や不整脈)
●透析患者さんの負担は想像以上
【第10回】脳アンギオとは?目的・検査手順・帰室後の注意点
〈目次〉
●くも膜下出血の出血源、脳出血の原因などを探るために脳アンギオを行う
●ヨード造影剤を使用し造影
・脳アンギオの流れ
・前処置
・検査室
●帰室時は穿刺部の止血のため、数時間~半日程度の圧迫・安静
【第11回】脳アンギオ後の急変:穿刺部出血・塞栓症・ヨード造影剤アレルギーへの対応
〈目次〉
●穿刺部の出血
・固定に必要な物品と固定の例
●穿刺部の血腫・仮性動脈瘤
●塞栓症
●ヨード造影剤アレルギー
・造影剤(非イオン系尿路・血管造影剤)の副作用
【第12回】脳アンギオ帰室後のケア:安静保持支援と穿刺部の観察ポイント
〈目次〉
●安静の保持・飲食の開始
●圧迫解除後の穿刺部観察
●安静解除後のその他の注意点
●コラム:“安静保持”が重要。認知機能・理解度の把握を
【第13回】ERCPとは?検査目的と手順、帰室後の注意点
〈目次〉
●胆道疾患の診断などのためにERCPを実施
●口腔から内視鏡スコープを挿入、体位には苦痛を伴う
・ERCP の流れ
●帰室時は麻酔からの覚醒途中
【第14回】ERCP後の急変:膵炎、臓器損傷、造影剤アレルギーに注意
〈目次〉
●ERCP後膵炎
●内視鏡による臓器損傷
●造影剤アレルギー
【第15回】ERCP後膵炎予防のための安静援助と重症化を防ぐ観察ポイント
〈目次〉
●ERCP後膵炎予防のための安静への援助
●重症化を防ぐための合併症に対する観察
●コラム:部門間のコミュニケーションが重症化を防ぐ
【第16回】気管支鏡検査とは?目的・手順・帰室時の注意点
〈目次〉
●気管支鏡検査とは?肺がん、間質性肺炎といった病気を疑う場合に実施
●位置や疾患によって検査の種類を選択
・気管支鏡検査の流れ
・気管支鏡検査の種類
●半覚醒状態で帰室するケースが多い
【第17回】呼吸器疾患の確定診断に有用な気管支鏡検査:帰室時の申し送りポイント
〈目次〉
●呼吸器疾患の確定診断に気管支鏡検査が役立つ
●帰室時の申し送りで気をつけたいポイント
【第18回】気管支鏡検査の2大合併症:肺・気管支からの出血と気胸への対応
〈目次〉
●肺・気管支からの出血(2大合併症の1つ)
●気胸(気管支鏡の2大合併症の1つ)
●コラム:リドカイン中毒の症状はすぐに医師へ報告を
【第19回】気管支鏡検査前の口腔ケアと鎮静覚醒前の看護ケアのポイント
〈目次〉
●検査後約2時間の鎮静覚醒前のケア
●口腔内の細菌などによる発熱や肺炎
●コラム:退院時の指導のポイント
【第20回】放射線治療の目的と流れ、帰室後の身体状態は?
〈目次〉
●放射線治療を行う理由
・がんに対する放射線治療の流れ
●放射線治療で何をやってきたか
・がんのDNAを切断する放射線の間接作用のイメージ
●帰室時の身体状態は?
●コラム:ペースメーカや埋め込み型除細動器などがある患者への対応
【第21回】放射線治療後の急変:放射線肺臓炎と出血のリスク
〈目次〉
●放射線肺臓炎
・放射線治療との併用で放射線肺臓炎を併発するリスクがある抗がん薬
●原疾患に関連する出血
【最終回】放射線宿酔・放射線皮膚炎・粘膜炎への看護ケア
〈目次〉
●放射線宿酔のケア
●放射線粘膜炎のケア
●放射線皮膚炎のケア
●コラム:照射野やマーキングの場所を避けて貼付薬を貼るために
そのほかの連載はこちら
【連載まとめ】ストーマ管理のギモン

ストーマについての「これだけは知っておきたい!」という“基礎のギモン”から、現場から寄せられた“実践的なギモン”までをWOCナースが解説する連載。どの病棟でも出合うストーマ患者さんのケアに活かせます。
【第1回】ストーマサイトマーキングを行う意味は?
〈目次〉
●術後の合併症の予防、ストーマ装具装着の安定性を高めることができる
●マーキングによって患者さんの今後が変わることを意識する
【第2回】待機手術のマーキングのポイントは?
〈目次〉
ポイント1 ストーマサイトマーキング前の確認事項
ポイント2 ストーマ種類別造設位置の考え方
・ストーマ造設の基本的な位置と便の状態
・ストーマの種類
ポイント3 ストーマサイトマーキングの基準
【第3回】待機手術のマーキングの手順は?
〈目次〉
●ストーマサイトマーキングの手順
●体型による考慮点
●ストーマサイトマーキングの評価
【第4回】腹直筋がわかりにくいときの対処
〈目次〉
●CTもしくはエコーを使用して、腹直筋を確認
【第5回】ストーマ周辺観察のポイント
〈目次〉
●ストーマ造設後は「ストーマ粘膜部」「ストーマ粘膜皮膚接合部」「ストーマ周囲皮膚」の領域を観察
・粘着式ストーマ装具周辺の名称
・部位別の合併症について
【第6回】ストーマ壊死、ストーマ浮腫の観察ポイントと対応
〈目次〉
●代表的な合併症の症状や原因、対応をチェック
●ストーマ壊死
●ストーマ浮腫
【第7回】ストーマ出血、ストーマ創感染、ストーマ粘膜皮膚接合部離開の観察と対応
〈目次〉
●ストーマ出血
●ストーマ創感染
●ストーマ粘膜皮膚接合部離開
【第8回】皮膚障害の観察ポイントと対応
〈目次〉
●皮膚障害
・皮膚障害までには至っていないが、注意が必要な状態
【第9回】ストーマ脱出、傍ストーマヘルニアの観察ポイントと対応
〈目次〉
●ストーマ脱出
●傍ストーマヘルニア
【第10回】ストーマケア用品の種類とストーマ装具の分類
〈目次〉
●「①装具交換時に必要」「②装具の安定性を高める」「③トイレに行く回数を減らす」「④管理のしやすさを向上させる」の4つの観点で分類
●ストーマの種類と「粘着性」の意味について
・粘着性ストーマ装具の分類
・ストーマ袋の構造
【第11回】ストーマケア装具の構造や素材による違い
〈目次〉
●構造に「追加の内容」「素材による違い」がある
・面板の高さの違いについて
【第12回】患者の個別性に応じたストーマケア用品の使い分け
〈目次〉
●選択基準を参考にしながら、実際の患者さんの状態と照らし合わせて決定
●皮膚が弱い(テープにアレルギー反応がある)患者さんでの選択
【第13回】水様便が続く場合の装具の選択
〈目次〉
・メーカー別凸面型装具の凸部の高さ
【第14回】ストーマ造設直後や合併症を起こした場合などでの装具選択
〈目次〉
①ストーマを造設した直後の患者さんでの装具選択は?
②ストーマの形が正円でない患者さんでの装具選択は?
③ストーマ合併症(浮腫、壊死)を起こした患者さんでの装具選択は?
【第15回】ストーマ造設患者のセルフケア項目と装具交換の指導
〈目次〉
●ストーマ造設患者のセルフケア項目
●装具交換の指導を行うために看護師に必要な知識・技術
●手術前から収集しておくべき患者情報
【第16回】ストーマ抜糸は必ず行ったほうがよい?
〈目次〉
●縫合部分に炎症が起きていない場合の抜糸は不要なこともある
・表皮剥離を起こした状態
【第17回】円背での皮膚トラブルの対処法
〈目次〉
●円背のある患者さんについて、テープで押さえているが皮膚トラブルが続く場合は?
・姿勢を見て、面板の選択やケア用品の追加を判断する
【第18回】がん薬物療法中の皮膚トラブルへのケア
〈目次〉
●保湿剤などの見直しと、副作用によっては治療も必要
・免疫関連副作用(iAE)の発疹
【第19回】ストーマ造設後の便秘への対応
〈目次〉
●基本的には通常の患者さんの便秘時の対応と同様
【第20回】浮腫を起こしやすい食事とは?
〈目次〉
●塩分や飲酒などが代表的、過量な飲酒も原因に
【第21回】パウチ取り替えの際に便をこぼす場合はどうする?
〈目次〉
●ケアの時間を調整して食直後を避けることが大前提
【第22回】ストーマを緊急造設する場合とは?
〈目次〉
●消化管穿孔や腸間膜動脈閉塞症などの場合がある
・ストーマ造設のパターン
【第23回】緊急時のマーキングの必要性と注意点
〈目次〉
●マーキングを行わないと装具を安定して貼付できなくなる場合がある
・緊急時は、腹壁が通常とは異なる
・平常時のストーマサイトマーキングの一例
・緊急造設時のストーマサイトマーキングの一例
【第24回】緊急造設時のストーマ合併症の危険性
〈目次〉
●ストーマ合併症の重症度が高く、合併症の種類も多い
・正中創の感染によって陰圧閉鎖療法がおこなわれている一例
・ストーマ早期合併症の重症度と背景因子、手術因子の関連
・ストーマ合併症の用語の定義とグレード分類
・患者さんの心を知ることからケアがスタート
【第25回】在宅でのストーマ管理への指導
〈目次〉
●セルフケアに向けて早期の指導、家族や同居人のストーマへの理解が大切
・在宅に向けたストーマ管理への指導内容
①装具選択、交換方法の決定
②家族指導について
③継続的なフォロー
④パンフレットや教育コンテンツの活用
【第26回】ストーマ装具からの漏れの原因と対応~ストーマ管理
〈目次〉
●装具が合っているかチェックする必要がある
【第27回】ストーマ装具交換時の漏れへの対応
〈目次〉
●事前の準備、第三者の手伝いがポイント
①排泄物をすぐに拭き取る準備をする
②タンポンガーゼを準備する
③装具はすぐに貼付できるように、あらかじめ準備をしておく
④第三者の手を借りる
【第28回】在宅療養者のストーマ装具からの漏れへの対処法は?
〈目次〉
●「必殺技」はないため、そのたびに原因を探ってケアを見直す
【第29回】パウチの付きが悪い場合はどうする?
〈目次〉
●患者さんの肌の状態に原因があるかも。日常ケア用品の見直しを検討しよう
・保湿剤入りの清拭洗浄剤・泡状石けんの例
【最終回】コロナ禍を経て知っておきたいストーマケアでの感染対策
〈目次〉
●自己管理ができるかの確認が大切
・感染予防のポイント
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【連載まとめ】夜勤ありナースが知っておきたい疲れと休みのエビデンス

看護師が知っておきたい「夜勤のある生活」の特徴を知り、疲れの原因を探りましょう。夜勤で疲れる理由や、仮眠の目安、夜勤ありナースの休み方スケジュール例を紹介する連載です。
【第1回】夜勤で疲れるのはなぜ?
〈目次〉
●ヒトには強固な生体リズムがあり、夜勤はそれに反して行われる
●「夜勤中の疲れ」の危険さは、例えるなら「酒気帯び運転」のようなもの
・夜間覚醒のトラッキング作業の成績と血中アルコール濃度
【第2回】夜勤で疲れるのはなぜ?②
〈目次〉
●「酒気帯び運転」状態をカバーするため、看護師は夜勤中に緊張(ストレス)を強いられている
・疲労と緊張(ストレス)の関係
●看護師の夜勤の疲れは、夜勤のストレスだけでなく、複合的なストレスから発生している
【第3回】夜勤中の仮眠で疲労回復
〈目次〉
●疲労回復のポイントは“夜勤中の仮眠”にあり!
・夜勤看護師の仮眠取得と疲労感
【第4回】夜勤中の仮眠時間の目安
〈目次〉
●夜勤中の仮眠が120分以上とれると、“情動ストレス”も解消される
・入眠からの睡眠の変化
【第5回】夜勤明けに寝付きが悪い理由
〈目次〉
●夜勤明けすぐに寝付きにくいのは、帰宅時に浴びる光が原因!
・体温の底点の前後の光照射と底点の移動方向
【第6回】疲労回復に効果的な休日の過ごし方
〈目次〉
●休みの日は「遊びに行くべき?」、それとも「家でたっぷり寝るべき?」
・看護師の2日間の休日の生活志向と疲労回復、情緒的疲労の進展
【第7回】夜勤ありナースの休み方スケジュール例①
〈目次〉
●このシフトの“2日目”、どう過ごす?
・三交代でのスケジュール例①:日―休―深―深
パターン①1日目の夜に遊ぶなら、2日目は「昼から夕方」に寝る!
パターン②:しっかり休むなら、“2日目は早起き”がベスト!
・3~4日目でリズムを日勤型に戻そう
・睡眠禁止帯って?
【第8回】夜勤ありナースの休み方スケジュール例②
〈目次〉
●「睡眠禁止帯を避けて寝る」方法を考えよう!
・三交代制でのスケジュール例②:日勤―夜勤
【最終回】夜勤ありナースの休み方スケジュール例➂
〈目次〉
●夜勤で仮眠をとり、昼型のリズムを守ろう!
・二交代制でのスケジュール例:日―夜―明け―休―日
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【連載まとめ】看護師FP®が解説!患者さんからの入退院にかかわるお金の悩み、どう対応する?

患者さんからお金の心配ごとを打ち明けられた場合、看護師としてどう対応したらよいのでしょうか。自身もナースとして臨床現場を経験したファイナンシャルプランナー(FP)が、よく聞くお金の疑問・悩みについて解説する連載です。
【第1回】患者さんのお金の悩みにどう答える?ー看護師FP®が解説
〈目次〉
●看護師と連携する他職種の役割を確認
・医療ソーシャルワーカー(MSW)とは?
・介護支援専門員(ケアマネジャー)とは?
・ファイナンシャル・プランナー(FP)とは?
・社会保険労務士(社労士)とは?
【第2回】患者さんから入院費の相談、どう答える?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●「お金が足りない」に込められた複数の意味とは?
●患者さんの不安の本質をつかみ、看護師と医療ソーシャルワーカー(MSW)が連携
●患者さんと確認したい内容
1.高額療養費制度の理解度と、想定している入院期間
2.食事代やレンタル代、個室差額ベッド代などの状況
3.入院費以外のお金に関する心配ごと
4.退院した後の生活をどのように考えているのか
【第3回】治療や介護サービスの費用の相談、どう答える?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●介護サービスの費用は患者さんからよくある悩みのひとつ
●介護サービスへの理解度や費用の認識を再確認しよう
●患者さんと確認したい内容
1-1 介護サービスの費用に対しての認識
1-2 かかっているのが医療費と介護費どちらかなのか、どちらもなのかも確認
2 施設入所に関しての本人の考え
3 介護費用がどのくらい家計を圧迫しているのか
【第4回】退院後の収入についての相談、どう答える?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●退職後も健康保険の傷病手当金を利用できるかを確認しよう
●健康保険の説明は「言い切らない」ことが大切
●おさえておきたい傷病手当金のポイント
●退職後の継続給付について
●傷病手当金の注意点
【第5回】保障や医療助成の疑問への適切な回答は?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●高額療養費制度に加え、さらに費用を抑えられる可能性も
●高額療養費制度で支払う自己負担額は?
●治療開始時に限度額適用認定証を発行すると負担が減る
●さらに自己負担を軽減するには?
1.世帯合算
2.多数回該当の場合
3.その他公的な助成
【第6回】治療費が家計の負担に…どう答える?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●お金の不安がどのくらい治療に影響を与えている?
●近年問題になっている「経済毒性」とは?
1.支出の増加
2.資産・収入の減少
3.不安感
●経済毒性の本当の問題とは?
●住宅ローンは治療の長期化で一番影響が出る
【最終回】終末期やACPにかかわる患者さんの悩みへの回答は?―看護師FP®が解説
〈目次〉
●終末期にかかわる話題はタイミングが重要
●ひとり暮らしのがん患者さんの事例
1.資産(自宅)の現金化
2.事務委任契約の検討
●話題の順番を大切に、じっくりと話し合おう
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【連載まとめ】末梢留置カテーテルの“なぜこうする?”

日常的に行う末梢留置カテーテルの穿刺や管理について、それらを「なぜ行うのか」を解説する連載です。確実な実施のため、根拠とコツをもう1度おさえましょう!
【第1回】高齢、浮腫や肥満がある患者の末梢静脈ルート確保
〈目次〉
●高齢、浮腫や肥満がある患者では「皮膚の伸展」などを行ってから穿刺に移行する
・ルート確保のコツ①高齢患者の場合には、皮膚を固定しながら針を進める
・ルート確保のコツ②浮腫・肥満がある場合は、“血管のありそうな部位”を指で押さえる
・ルート確保のコツ③ショック状態の患者の場合は、他の投与方法も検討する
・ルート確保のコツ④血管を怒張させるための体位も重要
・ルートの固定:適切な長さを設定し、不要な三方活栓は外す
【第2回】ルート確保の基本―穿刺部位・穿刺血管の選択方法
〈目次〉
●穿刺部位の選択:患者の可動性を制限しないところを選択する
●穿刺血管の選択:「よく見え」「弾力のある」「蛇行していない」血管を選択する
●神経の分布部位を避ける
【第3回】急変場面での穿刺部位は肘正中皮静脈が第一選択
〈目次〉
●急変場面での穿刺部位は「肘正中皮静脈」が第一選択
・急変場面での選択基準は、「確実性」が最も重要
・可動性のある部位を選択せざるを得ない場合は皮膚傷害に注意
●ルート確保のキホン:“末梢が締まっている”とき、血管確保のために保温してはいけない
【第4回】末梢静脈ルートは上肢でのルート確保が基本
〈目次〉
●「どうしても」という場合以外は、上肢でルート確保できる部位をさがす
・下肢でのルート確保は、やむを得ない場合にのみ選択される
・下肢にルート確保する場合も血管・神経の走行を理解して実施する
【第5回】末梢静脈ルート確保時の駆血のポイント
〈目次〉
●ルート確保時の駆血は、「静脈は怒張、動脈は触れる」程度の圧で、1~2分をめやすに行う
・駆血は「静脈は怒張、動脈は触れる」程度の圧が最適
・駆血時間は神経傷害や皮膚傷害を避けるため、1~2分をめやすに
【第6回】末梢静脈カテーテルの固定方法のポイント
〈目次〉
●ルートは刺入部と別に固定し、追加補強を行う
・ルートが牽引されたとき、留置針まで抜けてしまうなどの恐れがある
・剥がれにくくする固定時の工夫
・不穏患者には「ルートを見えなくする方法」も有用
【第7回】末梢静脈ルートの長さのめやすと調節時の注意点
〈目次〉
●ルートの長さは患者ごとに適切に設定し、三方活栓はなるべく使用しないことが望ましい
・感染・接続外れ予防のため、接続箇所を少なくする
【第8回】末梢静脈からの薬剤投与の際に血管痛を防ぐには?
〈目次〉
●血管痛を防ぐためには、「等張液に近い浸透圧の薬剤」を「緩徐」に投与する
・血液の範囲を越える pH・高浸透圧の薬剤は、静脈炎・血管外漏出を引き起こす恐れ
・末梢からの投与に注意が必要な主な製剤(抗がん剤は除く)
●静脈炎の痛みは「薬剤の浸透圧」「投与スピード」の調整で対応する
【第9回】抗がん剤以外の血管外漏出時は冷罨法を実施する
〈目次〉
●抗がん剤以外の血管外漏出時の対応は、「温罨法」ではなく「冷罨法」で行う
・薬剤漏出時、カテーテル抜去後の対応として冷罨法を実施する
・血管外漏出を引き起こす原因と対策
①患者側の原因
②薬剤側の原因
・血管外漏出後に皮膚傷害を起こしやすい薬剤とその理由
③その他の原因
【第10回】薬液が滴下しない原因は閉塞以外にもある
〈目次〉
●薬液が滴下しなくなったときに「閉塞」と決めつけず、他の要因も検討する
・閉塞時に確認したい「5つの確認ポイント」
①患者の体位
②関節の屈曲
③ルートなどの圧迫と屈曲
④血管外漏出や留置針内腔の閉塞
⑤粘度の高い薬剤や複数のルートを同時に開放している場合
【第11回】感染管理:末梢留置カテーテルは96時間以上留置できる
〈目次〉
●留置期間を延長しても静脈炎・感染の徴候がなければ交換は必要ないと考えられる
●ルートの交換は7日以内の実施が望ましい
●カテーテル留置期間中は皮膚の状態を毎日観察する
【第12回】末梢留置カテーテル刺入部のドレッシング材の選択
〈目次〉
●刺入部が観察しやすい透明なドレッシング材を用い、滅菌されたポリウレタンフィルムで固定
【最終回】末梢留置カテーテルにおける生食ロックの選択
〈目次〉
●ヘパリン生食と生食で、ルートの開存や静脈炎発生に差はない
●陽圧ロック実施の際は、必ず「生食注入をしながら」シリンジを外す
・陽圧ロックの手順
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【連載まとめ】鎮静を伴う処置後の病棟急変

鎮静を伴う処置後は、鎮静薬の影響により呼吸停止やショックにつながるケースも。この連載では、病棟に戻ってきたあとのリスクを防ぐために考えたい“対応策”を解説します。
【第1回】鎮静の合併症の発生頻度や対処法
〈目次〉
●提言の発表や体制作りで広まった「鎮静管理」
●鎮静の合併症はA(気道)、B(自発呼吸)、C(循環)に分けて理解する
・鎮静に関連する合併症の発症頻度
・上気道閉塞と呼吸停止では対処方法が変わる
【第2回】鎮静を伴う検査・処置後に病棟急変に注意
〈目次〉
●病棟の静かな環境では、相対的に鎮静レベルが深くなる危険がある
・鎮静レベルの経時変化
【第3回】横浜市立大学附属病院での鎮静プロジェクトの取り組み
〈目次〉
●多職種から成る『鎮静プロジェクト』で院内の鎮静管理について検討
・多職種から成る『鎮静プロジェクト』で院内の鎮静管理について検討
・診療科ごとのプロトコルをプロジェクトで審査・承認
【第4回】処置鎮静の種類と偶発症への注意
〈目次〉
●処置鎮静の種類は多岐にわたる
●鎮静・鎮痛薬による偶発症
【第5回】ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)での鎮静
〈目次〉
●ESDとはどんな治療法?
●ESDでの鎮静
●ESDの手技
・一般的な鎮静の例(成人の食道ESD)
【第6回】ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)での鎮静
〈目次〉
●ERCPとは?
●ERCPでの鎮静は合併症に注意
●ERCPの手技
【第7回】PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)とは?治療法と鎮静について解説
〈目次〉
●PEGとは?
●PEGの鎮静と合併症
●PEGの手技には3つの方法がある
【第8回】鎮静薬の適切な使用におけるバランス麻酔の重要性
〈目次〉
●鎮静薬を適切に使用することは簡単ではない
●鎮静にも「バランス麻酔」の概念が必要
【第9回】鎮静薬・鎮痛薬の効果、特徴、副作用
〈目次〉
●各鎮静・鎮痛薬の特徴
●作用を止める「拮抗薬」(フルマゼニル)
【第10回】事故を防ぐための検査・処置前の鎮静管理
〈目次〉
●検査・処置前のポイント
1)インフォームドコンセント
2)患者評価
3)絶飲食
【第11回】事故を防ぐための検査・処置室での鎮静管理
〈目次〉
●検査・処置室でのポイント
1)検査時の鎮静
2)退室前の評価
3)搬送中の体制
【第12回】事故を防ぐための検査・処置室から帰室後の鎮静管理
〈目次〉
●検査・処置から帰室後のポイント
1)観察とモニタリングのポイント
2)呼吸の観察
3)呼吸のモニタリング
①呼気ガスモニタは確実な呼吸モニタ
②心電図モニタでは不確実
③パルスオキシメータは呼吸モニタにならない
【最終回】鎮静後の病棟急変、気道・呼吸・循環異常への対応
〈目次〉
1)呼吸運動はあるが上気道閉塞・狭窄が生じた場合(Aの異常)の対処法
2)呼吸運動自体が停止した場合(Bの異常)の対処法
3)呼吸以外の合併症(Cの異常など)の対処法
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【連載まとめ】精神症状への対応

不安、抑うつ、焦燥感 ─ 。患者さんに現れる精神症状は多種多様ですが、どれも“つらさからこころを守る反応”であることに変わりはありません。基本として知っておきたい、精神症状との向き合い方を解説する連載です。
【第1回】治療の場での精神症状へのかかわり方
〈目次〉
●精神症状とは“つらさからこころを守る反応”
●“日常生活の感情”と“精神症状”の境目は?
【第2回】看護師ができる精神症状への対応
〈目次〉
対応1 安易な共感はせず、“認証する”
・基本は患者さんの言葉を“なぞって繰り返す”
・“認証”とは、論理的に患者さんの苦しみを理解すること
対応2 “侵襲的でない空気”をつくる
対応3 患者さんを“あせらせず”、“ゆとり”をもてるようにする
・あせりの誘因①:不安
・あせりの誘因②:不眠
・あせりの誘因③:孤立
【第3回】身体疾患による精神症状を除外する
〈目次〉
●身体疾患を疑う12のポイント
●精神症状を引き起こす身体疾患の例
【第4回】うつ病/双極症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●疾患の基礎知識
・うつ病
・躁・軽躁
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●自殺の可能性があるとき、ナースに何ができる?
・TALK の原則”に沿って話を聞こう
・徹底した聞き役になることで、患者さんのつらさを抱える
【第5回】統合失調症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●統合失調症の基礎知識
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●幻聴の訴えがあるときは、“いつもの対応”を尋ねてみる
●治療拒否や攻撃的態度があるときは、不安をやわらげる言葉を
●患者さんが強い興奮状態にあるときは、複数人で対応する
【第6回】不安症、強迫症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●疾患の基礎知識
・不安症
・強迫症
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●頻回のナースコールがあるときは、ゆとりをもつ姿勢を大切に
・事例:比喩を用いて原因を探る
【第7回】身体症状症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●身体症状症の基礎知識
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●器質的な原因がみつからない身体症状を訴えるときは、日常生活へと視点をずらす
・事例:患者さんの視点を“あせり”から“ゆとり”にずらす質問法
【第8回】パーソナリティ症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●パーソナリティ症の基礎知識
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●自傷などの行動化があったとき、ナースに何ができる?
・行動化のプラス面も認めたうえでかかわる
・ナースにできることは“感情”の認証
●極端に好意的な態度や攻撃的な態度をとられたときは、医療者として態度を一定に保つ
【第9回】摂食症の基礎知識と対応のポイント
〈目次〉
●摂食症の基礎知識
・薬剤治療の進み方
・経過観察とアセスメントのポイント
・対応のポイント
●食事を拒否し、栄養面の管理がうまくできないとき、ナースに何ができる?
・診察を通じて、自身の「やせ」に納得してもらうことから始める
【第10回】患者さんの暴力にはどう対応する?
〈目次〉
●暴力の原因は“ゆとり”のなさ
●こちらの感情を入れず、“なぞって繰り返す”が基本
●病院としての姿勢を明確にし、複数人で対応を
【第11回】抗精神病薬の作用と注意したい副作用
〈目次〉
●抗精神病薬は脳内のさわがしさを抑えてくれるイメージ
・気をつけたい副作用は錐体外路症状
・主な抗精神病薬の副作用
【第12回】抗うつ薬の作用と注意したい副作用
〈目次〉
●抗うつ薬は頭の中の停滞をかき混ぜて浮上させるイメージ
●主な新規抗うつ薬
・SSRI
・SNRI
・NaSSA
・S-RIM
●気をつけたい副作用
【第13回】ベンゾジアゼピン系(抗不安薬/催眠鎮静薬)の基礎知識
〈目次〉
●ベンゾジアゼピン系はお酒のようなもの
・半減期、筋弛緩作用、鎮静作用で薬剤の特徴が出てくる
●抗不安薬か催眠鎮静(睡眠薬)、用途によって使い分ける
・抗不安薬として用いる主なベンゾジアゼピン系
・催眠鎮静(睡眠薬)として用いる主なベンゾジアゼピン系
【最終回】身体疾患治療薬との飲み合わせの注意点
〈目次〉
●飲み合わせに影響を与える「CYP」とは?
●抗精神病薬との飲み合わせの注意点
●新規抗うつ薬との飲み合わせの注意点
●ベンゾジアゼピン系との飲み合わせの注意点
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【連載まとめ】非がん患者への緩和ケア

状態が悪化し入院したがん以外の疾患の終末期の予後はどのように進行するのでしょうか?看護師はどのように介入できるのでしょうか。知っておきたい終末期の状態や、緩和医療の適切な進め方について詳しく紹介する連載です。
【第1回】非がん患者への緩和ケアの最新の考え方
〈目次〉
●緩和ケアとは
●日本のホスピス緩和ケアは「がん(悪性疾患)」に偏りがち
・WHO による緩和ケアの定義(2002年)
●疾患別に、緩和ケアを実施するか否かを決めるべきではない
【第2回】緩和ケアの担い手は?
〈目次〉
●緩和ケアの研修を受けていなくてもケアは可能
●看護師には、地域の緩和ケア医療におけるリーダー役が期待される
【第3回】緩和ケアの知識がない場合はどうする?
〈目次〉
●「緩和ケアマインド」とは、患者さんの助けになりたいという気持ち
●ふだんのケアよりも「緩和ケアマインド」を深く意識する
【第4回】臓器不全、認知症/フレイルの予後
〈目次〉
●がん、臓器不全、認知症/虚弱高齢者(フレイル)の病の軌跡
【第5回】予後予測ツールやサプライズクエスチョンの活用方法
〈目次〉
●予後予測ツール:SPICT-JP™が利用しやすい
●サプライズクエスチョン:「目の前の患者さんが半年あるいは1年以内に死亡したら驚くか?」を自問
●患者さんに厳しい病状説明がなされたら、告知後のサポートに留意する
【第6回】トータルペインの評価
〈目次〉
●数値化した評価だけでなく質的な評価も重要視する
・非がん疾患の終末期の苦痛は、がんを上回る場合がある
・苦悩の質的な評価のために、「患者さんの語り」を重視する
・チーム医療によって、全人的サポートを行う
【第7回】包括的アセスメントの流れと評価ツールの活用
〈目次〉
●疾患ごとに症状は多様なため、包括的症状評価ツールを活用
・アセスメントの際は、がん患者と同様のアプローチを行う
・非がん疾患ごとでみられる症状の違いを把握する
【第8回】苦痛への対応の流れ
〈目次〉
●スクリーニングフローを全病棟で運用した施設横断的緩和ケアが必要
・痛みなどの症状への各病棟の対応に関する流れ(亀田総合病院の例)
【第9回】緩和ケアの倫理規範:自分自身が受けたいケアを考える
〈目次〉
●目の前の患者の受けているケアを自分自身が受けたいかを考える
・患者の苦しみを真の意味で理解することは困難
・一度立ち止まって、患者の経験する苦しみについて考える
・緩和ケアアプローチを実践する際
【第10回】非がん疾患の終末期の注意点
〈目次〉
●急性増悪と終末期の区別がつきにくいことで、QOLを損ねてしまう
●予後の予測が困難なため、経時的に評価を検討する
【第11回】慢性呼吸器疾患の終末期に現れるサイン
〈目次〉
●身体機能やQOL、呼吸機能の低下に注意
・COPDの病期分類
・COPD入院患者の終末期のサイン
【第12回】慢性呼吸器疾患の終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●呼吸困難・咳嗽・喀痰を中心とした、呼吸機能低下がみられる
・修正Borgスケール
・Respiratory Distress Observational Scale(RDOS)
・COPDで終末期にみられる変化
・発性肺線維症で終末期にみられる変化
【第13回】慢性呼吸器疾患の終末期ケア
〈目次〉
●呼吸困難だけでなく、不安や睡眠障害に対しても薬物療法や環境調整を行う
・呼吸困難に対する看護的介入
【第14回】心不全の終末期に現れるサイン
【第15回】心不全の終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●ADL、QOLが低下するが、ステージは回復することも
・心不全の終末期にみられる症状
・心不全患者の意思決定のタイミング
【第16回】心不全の終末期ケア
〈目次〉
●呼吸困難、疼痛、全身倦怠感、精神症状に対する薬物療法とケア
・心不全の各症状への看護的介入
【第17回】肝不全の終末期に現れるサイン
〈目次〉
●「Child-Pughスコア」「MELDスコア」が予後の指標に
・肝硬変の合併症と予後
【第18回】肝不全の終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●終末期の話し合いは「Child-PughスコアCまたはMELDスコア>30」のタイミングで
・肝不全の非代償期にみられる症状
【第19回】肝不全の終末期ケア
〈目次〉
●疼痛、浮腫・腹水、肝性脳症、皮膚掻痒は強い苦痛となる
①疼痛:鎮痛薬を使用
②浮腫・腹水:利尿薬の使用、腹腔穿刺(利尿薬に反応しない腹水の場合)
③肝性脳症:糖類下剤(ラクツロース)の投与
④皮膚掻痒:保湿、清潔、鎮痒薬の使用
【第20回】脳卒中の終末期に現れるサイン
〈目次〉
●認知機能低下やコミュニケーション能力の低下に注意
・発症30日以内の死亡率は20~30%
・包括的な指標やホスピス導入の基準が“終末期”のサインとして参考に
①脳卒中の疾患軌道は複雑
②SPICT™や米国の基準を参考にできる可能性がある
・「SPICT™」における「神経疾患の指標」
・脳卒中におけるホスピス適応の基準
【第21回】脳卒中の予後予測と終末期における症状
〈目次〉
●脳梗塞の再発や誤嚥性肺炎をくり返すことなどにより予後予測は難しい
・脳卒中の終末期にみられる症状
【第22回】脳卒中の終末期ケア
〈目次〉
●内服困難になった場合には、投与薬剤を見直す
●身体面だけでなく、栄養リハビリテーションも実施する
【第23回】認知症の終末期に現れるサイン
〈目次〉
●歩行困難や嚥下障害、意思表示ができない様子がみられる
1)認知症のなかでも、アルツハイマー型認知症が特に多い
2)SPICT™ や三宅の基準が使用しやすい
【第24回】認知症の終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●次第に意思疎通が困難になり、肺炎などの症状がみられるようになる
1)主な症状は、 摂食嚥下障害ならびに肺炎と長期臥床に伴う苦痛症状
2)意思疎通が困難な場合は、PAINADで苦痛を評価する
●予後予測にはMRIが用いられる
【第25回】認知症の終末期ケア
〈目次〉
●経管栄養や抗菌薬治療を実施するかどうか検討する
【第26回】ALSの終末期に現れるサイン
〈目次〉
●ALSは、ADL低下の状態が継続したのち死期が近づく
●発症から死亡までの期間の個人差が大きい
●TPPVなどにより、重介護でも高いQOLを保てる
【第27回】ALSの終末期における症状・病態の変化
〈目次〉
●ALSでは認知機能低下やコミュニケーション障害、自律神障害などがみられる
●特に、球麻痺、低栄養があれば予後不良が示唆される
【第28回】ALSの終末期ケア
〈目次〉
●多様なケアが求められるが、特にコミュニケーション障害と呼吸困難に注意する
●コミュニケーション障害:文字盤など、コミュニケーションツールを用いる
●呼吸困難:自然経過や換気補助によって、 注意点・対応が異なる
①自然経過または NPPV 実施の場合:CO2ナルコーシスに注意
・モルヒネの導入基準
②TPPV 実施の場合:血圧変動などの身体面に加え、アドバンス・ケア・プランニングが重要
【第29回】看護計画における緩和ケアの重要性
〈目次〉
●緩和ケアの定義
●“引き算のケア”のために「思考のシフトチェンジ」を行う
・ケアを見直して、余分なケアを取り除く
・「患者さんにとっての最善を考える」ことや、「見守る」こともケア
●患者・家族の語りから、医療者と患者・家族との認識のズレを修正する
【第30回】インフォームド・コンセントにおける看護師の役割
〈目次〉
●インフォームド・コンセントの場で、調整役としての役割を果たす
・適切なインフォームド・コンセントが行えていないことが多い
・看護師のかかわり方:自分が“どの立ち位置”でかかわろうとしているのか知っておく
①医療者との合意形成のしかた
②患者さんや家族との合意形成のしかた
【最終回】緩和ケアを意識した看護計画の実践
〈目次〉
●他職種からの情報も参考に、患者の日々の暮らしを意識した看護計画を立てる
・患者の「生活」を意識した看護計画の例
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【連載まとめ】看護ケアのギモン

毎日なにげなく行っている看護ケア。“改めて聞かれると迷うところ”があるかもしれません。この連載では、さまざまなギモンを各分野のエキスパートが回答してくれます!
【Q1】気管吸引時、気管チューブ内にキシロカインスプレーを噴霧してもいい?
〈目次〉
●キシロカインは重大な副作用が起こることも
●吸引カテーテルが挿入できない原因を明らかにする
●吸引カテーテル挿入困難の主な原因
【Q2】血ガスは静脈血で採ってもいいの?
〈目次〉
●血液ガス分析で得られる検査項目
●酸塩基平衡の評価
●電解質の評価
●その他の評価
【Q3】微量点滴で、点滴ルートをロックするときの注意点は?
〈目次〉
●ヘパリンロックを行ってはいけない薬剤とそのリスク
●シリンジを用いて逆血させる方法
●内腔の2~3倍量のヘパリン加生理食塩液を投与する方法
●微量薬剤を適切にロックする方法
【Q4】低流量の酸素投与時、酸素加湿は必要ないって本当?
〈目次〉
●天然の加湿器となる鼻腔
●1回換気量あたりに占める供給酸素の割合
・酸素加湿による弊害
●それでも患者さんから口渇の訴えがあったら?
・口渇の原因として考えられるもの
【Q5】術後に多くの種類の薬剤を投与する際、中心静脈ラインか末梢静脈ラインどちらを選ぶ?
〈目次〉
●中心静脈か末梢静脈か
●同じ薬効の薬剤を同一ラインから投与
●マルチルーメンカテーテルによる投与
【Q6】膀胱留置カテーテルが閉塞しやすいとき、頻繁に交換すべき?
〈目次〉
●膀胱留置カテーテルの閉塞を防ぐ方法
●膀胱留置カテーテルの適応を見直す
【Q7】血液がとれない場合、末梢の点滴ラインから採血しても問題ない?
〈目次〉
●ルート採血による検査値への影響(例)
●やむなく点滴ラインからの採血を行う場合
【Q8】人工呼吸器を装着中、痰の粘稠度が高い場合の加湿方法は?
〈目次〉
●人工鼻使用の禁忌
●人工鼻で適切な加温・加湿が維持できないときは?
●人工鼻を装着したままの加湿は禁忌
【Q9】禁忌薬剤以外は輸液フィルターを通しても安全?
〈目次〉
●フィルターの目的
●フィルター使用時に注意すること
・主なフィルター禁忌の薬剤
【Q10】陰部洗浄の際に洗浄剤を使用しているが、真菌のある場合は石けんで行うほうがよい?
〈目次〉
●陰部洗浄時のポイント
●真菌の恐れがある場合
●感染の拡大にも注意
【Q11】抗菌薬の薬物血中濃度測定(TDM)のポイントは?
〈目次〉
●目的は、薬物投与時の効果と副作用のチェック
●正しいタイミングでの実施が検査のカギ
【Q12】胸腔ドレーン挿入中に呼吸音が聞こえないときの対応は?
〈目次〉
●呼吸音が消失したときの急変対応
●緊張性気胸とは
●胸腔ドレーン挿入時の合併症と観察点
【Q13】ICG(インドシアニンググリーン)試験のポイントは?
〈目次〉
●ショック症状に注意しながら30秒以内に徐々に静注
●採血は何分後に何回実施する?
●採血は、静注と反対の腕から行う
●コラム:ICGの半減期について
【Q14】発熱時のクーリング、患者さんに拒否されても必要?
〈目次〉
●熱産出時に悪寒が起こるメカニズム
●発熱にはデメリットだけでなくメリットもある
【Q15】チアノーゼが出現する理由は?
〈目次〉
●チアノーゼと還元ヘモグロビン値
●貧血では出現しづらく、多血症では起こりやすい
●「中心性」「末梢性」に大別される
・チアノーゼを引き起こす原因(病態)
【Q16】CVポートで輸液終了後、生理食塩液でロックをしてよい?
〈目次〉
●オープンエンドカテーテルは「ヘパリンロック」
●クローズエンドカテーテルは「生食ロック」
【Q17】膀胱留置カテーテル挿入中に膀胱洗浄は必要?
〈目次〉
●膀胱洗浄と尿路感染症との関係
●膀胱留置カテーテル挿入の適応
【Q18】血液培養のための採血ポイントは?
〈目次〉
●血液検体の正しい採取法
手順1 使用資材を手順通りに確認し、準備する
手順2 血管を先に探しておく
手順3 無菌作業エリアを確保して準備する
手順4 血液培養ボトルを消毒する
手順5 十分に皮膚消毒を行い、駆血する
手順6 無菌採血操作と止血を行う
手順7 採血が終了してから血液培養ボトルへの分注を行う
【Q19】術後に血糖を厳密に管理する理由は?
〈目次〉
●高血糖がもたらす弊害とは?
●厳重な血糖コントロールとは?
【Q20】オピオイド開始後の眠気はオーバードーズ(過剰投与)?
〈目次〉
●がん患者の眠気の主な原因
●眠気がある場合は、まず「苦痛かどうか」を確認する
●呼吸抑制に注意して観察を
・呼吸抑制に対するナロキソンの投与法
【Q21】採尿バッグから排液時、尿カップは患者ごとに交換すべき?
〈目次〉
●膀胱留置カテーテル留置時の微生物の侵入経路
●排液時は個別の容器を使用する
●排出口は衛生的な取り扱いを徹底する
【最終回】低血圧時の下肢挙上の効果と、効果が現れないケースは?
〈目次〉
●下肢挙上による効果
●下肢挙上の適応
・ショックの分類別治療
●下肢挙上を行ううえで注意を要する場合
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【連載まとめ】本当に効果がある酸素療法ができるようになる!

さまざまなデバイスが存在する酸素療法を、もう一度基本から学べる連載です。本当に効果がある酸素療法ができるようになるための知識をお届けします。
【第1回】流量システムと高流量システムの違い
〈目次〉
●酸素療法のしくみ
●酸素投与方法の種類:低流量システムと高流量システム
●低流量システム・高流量システムの違い
・よく言う「酸素3リッター」は、正確には「“1分間”に3リッター」である
・成人男性は、「1分間に30L」の空気を吸っている
●違いを理解するカギは「吸気流速」
【第2回】低流量システム・高流量システムの使い分け(適応)
〈目次〉
●各デバイスの適応
・低流量システムの適応と特徴
・高流量システムの適応と特徴
●呼吸不全の種類と酸素投与の進め方
【第3回】低流量システムによる酸素投与の注意点
〈目次〉
●酸素化の観察ポイント
●同じ酸素投与でも、患者さんの吸う空気の量により酸素濃度が異なる理由
●低流量システムの製品例
・経鼻カニューレ
・リザーバー付き経鼻カニューレ
・簡易型酸素マスク
・オープンフェースマスク、オキシマスク
・リザーバーマスク
【第4回】高流量システムで用いるデバイス
〈目次〉
●ベンチュリーマスク・ベンチュリーネブライザー
1)特徴
2)色分け・設定の注意点
●ハイフローセラピー
1)特徴
2)対象・設定の注意点
・ハイフローセラピーからの離脱・切り替え
●高流量システムの製品例
・ベンチュリーマスク
・ベンチュリーネブライザー
・ハイフローセラピー
【第5回】酸素投与の加温・加湿はどうする?
〈目次〉
●“加湿”の必要性
●“加温”の必要性
【第6回】リザーバーマスクと経鼻カニューレの併用は効果がある?
〈目次〉
●低流量システムは、酸素濃度が換気量に左右される
●リザーバーマスクと経鼻カニューレ併用の効果を得るには
1)併用により、リザーバーマスクの機能が損なわれる
2)経鼻カニューレは、5L/分“以下”で使用する
●ハイフローセラピーやNPPVによる呼吸管理に変更
【第7回】経鼻カニューレを口に当てると効果がある?
〈目次〉
●「口から」「適量の酸素」を供給するには?
1)経鼻用のデバイスは、口への使用は向かない
2)「3L/分で使用できる」デバイスを考える
3)現在の設定と「同じ酸素濃度を保てる」デバイスを考える
●COPDでは、「酸素濃度を一定に保てる」という視点も重要
【第8回】2L/分の酸素の加湿は効果がある?
〈目次〉
●酸素流量2L/分は原則「加湿不要」
●「低流量での加湿」は効果的でない
・事例の方法では、ごくわずかの加湿しかできない
・効果的な加湿には、加温が重要
●室内気の加湿など、別の手段の検討を
【第9回】すべての患者でSpO₂90%以上をめざすべき?
〈目次〉
●呼吸不全の定義は、SpO290%未満
●SpO290%未満でも、酸素療法を行わない場合がある
・酸素療法が及ぼす影響
・疾患・病期別のSpO2の目標
●安定したSpO2を得るには安定した酸素提供が必要
【第10回】SpO₂の数値だけで呼吸を評価していい?
〈目次〉
●“SpO2<90%”は、重要な“目安の値”
●SpO2>90%でも、安心できない状況がある
1)有効な1回換気量が確保できないケース
2)貧血でヘモグロビン量が少ないケース
【第11回】SpO₂が上がらないときはまず、酸素を増やせばいい?
〈目次〉
●酸素療法では、低酸素の“原因”を改善できない
・酸素を増やしても無意味な場合もある
●必要時は人工呼吸器への切り替えも検討
【第12回】SpO₂が100%のままでの管理でいい?
〈目次〉
●簡易型酸素マスクは5L/分以上で使える
●必要以上の酸素投与は「意味ない!」
●SpO2100%で管理するのは「意味ない!」
【第13回】COPD患者に、必要量以上の酸素投与は効果がある?
〈目次〉
●COPD患者のCO2ナルコーシスのリスク
●低濃度から投与を開始し、CO2ナルコーシスの症状を観察する
【第14回】悪化した肺水腫にハイフローセラピーは効果がある?
〈目次〉
●ハイフローセラピーは、高流量システム
●人工呼吸器と違って、PEEP効果はわずか
●心原性肺水腫では、PEEPがかけられるNPPVが適切
【第15回】睡眠時無呼吸でのSpO2低下時に、経鼻で酸素投与したら効果はある?
〈目次〉
●睡眠時無呼吸の主要な原因は“上気道の狭窄・閉塞”
・“閉塞性睡眠時無呼吸”では、酸素より気道開通を
・ただし、“中枢性睡眠時無呼吸”では酸素投与も有効
●“酸素の投与”でなく、“換気を正常化させるケア”を
【第16回】終末期患者に、やみくもに酸素投与していい?
〈目次〉
●流量は、適正以上に上げても意味がない
●酸素投与以外の選択肢も考えよう
●ハイフローセラピーも、有用な手段の1つ
【第17回】心拍再開(ROSC)後、高濃度酸素投与を続けてもいい?
〈目次〉
●ROSC後の患者さんの酸素投与はどうしたらいいの?
●高濃度酸素療法には合併症がある
①酸素中毒
②吸収性無気肺
④CO2ナルコーシス
●合併症を起こさないためのPaO2の目標値
【最終回】頻呼吸のアセスメントでは、呼吸だけ見ればいい?
〈目次〉
●頻呼吸の意味を考えよう
・頻呼吸は、「通常の呼吸で足りない」ぶんを補っている
・原因の1つは、「代謝による酸素需要の増加」
●SpO2が保たれているうちに対応が必要
●代謝が亢進すると、より多くの酸素が必要になる
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【連載まとめ】さらによくなる!口腔ケア

毎日行うからこそ、さらにいい方法があれば知りたい「口腔ケア」!より効果的に進めるため、看護師が知っておきたいポイントを紹介した連載です。
【第1回】口腔内のアセスメントスケールは何をどう使うと効果的?
〈目次〉
●アセスメントスケールを見直してみよう
A.口腔ケアの「自立度」評価に向くスケール:BDR指標
B.口腔内の状況を簡便に評価できる口腔アセスメントシート:OHAT(Oral Health Assessment Tool)
・OHAT評価時ポイント
【第2回】義歯(入れ歯)の洗浄・装着方法
〈目次〉
●義歯の管理不足による口内炎も起こりうる
●義歯清掃の“効果的な”進め方
●食べていない場合でも、就寝時以外は極力装着を
【第3回】口腔内のトラブルを見抜くための観察ポイント
〈目次〉
1.出血傾向
2.乾燥
3.重度の汚染
4.重度の舌苔
5.カンジダ症
6.歯の動揺
【第4回】効果的な口腔ケアのスケジュールとは?
〈目次〉
●夕食後・就寝前の口腔ケアが望ましい
●ケア回数を増やしても菌数は恒常的に減少しない
●理想的な時間帯よりも「できる」時間帯に重点的なブラッシングを
【第5回】他職種連携、アセスメントによる効果的なケア
〈目次〉
●他職種との連携:「必要度×難易度×緊急性」で考え、難しければヘルプを
①口腔ケアの必要度
②口腔ケアの難易度
③口腔ケアの緊急性
●看護チーム内での連携:口腔ケアでも「実施」→「評価」サイクルを回す
①口腔のアセスメント・計画立案
②実践
③評価・改善
【第6回】「拭き取り法」とは?口腔ケア後の“洗浄”を検討
〈目次〉
●口腔ケアにおける「拭き取り法」の検討
●「拭き取り法」の検討結果
●臨床での「拭き取り法」のポイント
・「拭き取り法」の手順
・「拭き取り法」の注意点
●汚染物除去方法の注意点
【第7回】「開口」が難しいときの対応方法
〈目次〉
●口を開きたくても“開けない”場合
●口を開くことが“わからない”場合
●本人の意思で“口を開かない”場合
【第8回】口腔内が乾燥する原因と対応方法
〈目次〉
●低栄養・脱水の場合
●薬剤による影響の場合
●開口状態が持続している場合
【第9回】口腔内出血の原因と対応
〈目次〉
●口腔内の出血の要因
●出血傾向(全身的原因)の場合
●歯周病などによる出血(局所的原因)の場合
【第10回】歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスの選び方と使い方のポイント
〈目次〉
●細かいところまで磨けるヘッドの小さいものを選ぶ
●ブラッシングの際は歯間、噛み合わせの溝などに磨き残しがないよう注意
【第11回】舌ブラシの選択と使い方のポイント
〈目次〉
●ブラシタイプは舌表面を傷つけにくい
●粘膜の保護を心がけながら舌の清掃を行う
【第12回】口腔粘膜清掃用グッズの選択と使い方のポイント
〈目次〉
●絶食中の患者では特に口腔粘膜ケアが重要
●口腔内の加湿・保湿に注意しながら清掃
【第13回】口腔内の消毒薬の選択と使い方のポイント
〈目次〉
●術後や歯肉炎のときのみに使用する
●口腔内に用いる消毒薬の種類と特徴
・グルコン酸クロルヘキシジン
・ベンゼトニウム塩化物
・ポビドンヨード
・過酸化水素
【第14回】口腔保湿剤の選択と使い方のポイント
〈目次〉
●保湿剤は“加湿効果”か“保湿効果”、どちらを得たいかで使い分ける
・保湿剤の製品例と使い分け
●患者の状態をこまめに観察して保湿剤の使用頻度を決める
【第15回】排唾管・吸引つき歯ブラシの選び方
〈目次〉
●口腔ケア中の吸引には、吸引孔が大きい排唾管を使用する
【最終回】開口器を活用した口腔ケア
〈目次〉
●開口器で視野を確保し、効率的にケア
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【連載まとめ】看護師が知っておきたいACP

国内外のACPの定義、話し合いの内容やポイント、メリットと課題、看護師に期待される役割について紹介した連載です。看護の場面によって異なるACPのコツも合わせて解説しています。
【第1回】アドバンス・ケア・プランニングの基礎知識
〈目次〉
●ACPの定義
①ヨーロッパ緩和ケア学会(EAPC)の定義(2017)
②厚生労働省の定義(2018)
③日本版ACPの定義
●ACPで医療者と患者さんが話し合う内容
●ACPのメリットと課題
●ACPにおいて看護師に期待される役割
【第2回】事前指示とリビング・ウィルの理解
〈目次〉
●事前指示(AD)、リビング・ウィル、DNARがあれば、ACPは必要ない?
・内容的指示:ACPとリビング・ウィル、DNARの関係
・ACPとADの関係
●ACPは、できるだけ早く行う?必ず行わなければいけない?
・ACP導入・実施の前に行いたいこと
・ACPを導入した際に説明したいこと
【第3回】継続的な意思決定支援のポイント
〈目次〉
●ACPで決定した方針、一度決めたなら絶対守る?
●患者の意思決定能力が十分でなさそうなら、ACP はできない?
・厚生労働省のガイドラインにおけるACP
・看護師が行いたいACP支援
【第4回】急性期の重症患者へのアプローチ
〈目次〉
●病態アセスメントとコミュニケーション能力を身につける
●ACPの開始時期は、surprise questionやSPICTを用いて検討する
●患者・家族の見ている景色を確認する
【第5回】病院で慢性疾患(心不全)をもつ患者に行うACPのコツ
〈目次〉
●患者の心理状態を考えないACPは行わない
●再発防止の療養指導の際に、病状に対する適切な説明を行う
●患者との関係性を築き、患者が自分の病気と向き合えるようにする
●治療や病態に変化があった時がACPの話し合いを始めるタイミング
【第6回】訪問看護で行うACPのコツ
〈目次〉
●転換期ごとに意思決定支援を行う
●本人の思いをうまく聴き出す
【最終回】介護保険施設で行うACPのコツ
〈目次〉
●情報共有シートで、入所者の意思・思いを時間軸で受け止める
●本人・家族と、先の見通しを立てながら本人のことを知れる話を繰り返し行う
●本人の様子をとらえて、意思を代弁する
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【連載まとめ】看護師のお悩み別に本を処方

本が大好きな看護師のおともさんが、“あなた”に寄り添った本を紹介するブックセラピー企画。看護師さんのさまざまなお悩みに合わせて、相談者にぴったりな書籍を教えてくれます。

看護師のおともかんごしのおとも
救急外来部門・シミュレーションセンターで主任を務める看護師。実家も今の家も、本だけで丸々1部屋を使ってしまっているほどの本好き。@99emergencycall
【第1回】「あなたの心を守る」視点で選ぶ、若手看護師さんへの本
〈紹介している本〉
●『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』
Jam 著、名越康文 監修、サンクチュアリ出版
●『続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。孤独も悪くない編』
Jam 著、名越康文 監修、サンクチュアリ出版
●『読む薬』
五十嵐良雄 著、 日本読書療法学会 監修、アチーブメント出版
●『心と体がラクになる読書セラピー』
寺田真理子 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン
●『文学効能事典』
エラ・バーサド/スーザン・エルダキン 著、金原瑞人/石田文子 訳、フィルムアート社
【第2回】「このまま看護師を続けていけるのかな」そんな迷いに寄り添う本
〈紹介している本〉
●『現役看護師かげさんの 明日を生き抜く看護メンタル』
かげ 著・イラスト、KADOKAWA
●『逃避の名言集』
山口路子 著、大和書房
【第3回】「これから看護師として働くのが不安」そんな新人ナースの一歩を支える本
〈紹介している本〉
●『考えることは力になる』
岩田健太郎 著、照林社
●『Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~』
白石 弓夏 著、メディカ出版
【第4回】「文字ばかりの本は苦手」そんな中堅ナースのためのビジュアルで学ぶ看護書
〈紹介している本〉
●『根拠からわかる!実習で実践できる!臨床看護技術』
中村充浩、北島泰子 著、照林社
●『根拠からわかる!実習で実践できる! 基礎看護技術』
中村充浩、北島泰子 著、照林社
【第5回】「ブランクがあっても大丈夫」病院外で働く看護師の学び直しを支える本
〈紹介している本〉
●『改訂第4版BLS:写真と動画でわかる一次救命処置』
小林正直、石見拓、鶴和幹浩 監修、Gakken
●『フィジカルアセスメント ガイドブック 第2版 目と手と耳でここまでわかる』
山内豊明 著、医学書院
●『緊急度を見抜く!バイタルサインからの臨床推論』
山内豊明 著、医学書院
【第6回】看護とはなにか?看護の本質を考える本
〈紹介している本〉
●『現代看護理論 一人ひとりの看護理論のために』
西村ユミ、山川みやえ 編、新曜社
●『看護の地図帖』
高橋照子 著、ライフサポート社
●『看護のアイデンティティ』
秋元典子 著、ライフサポート社
【第7回】プリセプターとして教えることに悩む看護師への本
〈紹介している本〉
●『教えることの基本となるもの 「看護」と「教育」の同形性』
目黒悟 著、メヂカルフレンド社
●『マンガでわかる看護の教育 はじめてのプリセプター,OJT』
内藤美欧 編著、Gakken
●『看護現場で「教える」人のための本 教える側と教わる側のミスマッチを防ぐために』
新保幸洋 著、医学書院
●『先輩ナースが後輩指導で「悩みがちなこと」47』
NTT東日本関東病院 看護部 編著、照林社
●『対人コミュニケーション入門』
渡部富栄 著、照林社
【第8回】「勉強会担当になった!」そんな看護師に贈る実践的な本
〈紹介している本〉
●『医療者のスライドデザイン プレゼンテーションを進化させる、デザインの教科書』
小林啓 著、医学書院
●『研修設計マニュアル 人材育成のためのインストラクショナルデザイン』
鈴木克明 著、北大路書房
●『講師・インストラクターハンドブック』
中村文子、ボブ・パイク 著、日本能率協会マネジメントセンター
【第9回】主任になる看護師に贈る、信頼されるための実践的な本
〈紹介している本〉
●『スタッフナースにも看護師長にも 信頼される主任になる』
深澤優子 編著、照林社
●『うまくいく!看護マネジメントの教科書』
久保田聰美、渡邊千登世、任和子 著、照林社
●『看護現場を変える0~8段階のプロセス コッターの企業変革の看護への応用』
倉岡有美子 著、医学書院
●『実践家のリーダーシップ』
井部俊子 編著、照林社
●『マネジメントの探究』
井部俊子 著、ライフサポート社
●『パフォーマンス・マネジメント 問題解決のための行動分析学』
島宗理 著、米田出版
●『医療者のためのリーダーシップ30の極意』
セイント・サンジェイ、チョプラ・ヴィニート 著、和足孝之 訳、カイ書林
【第10回】手元に残したい、生涯役立つ本
〈紹介している本〉
●『独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』
読書猿 著、ダイヤモンド社
●『覚悟の磨き方 〜超訳 吉田松陰〜』
池田貴将 編訳、サンクチュアリ出版
●『世界の夢の本屋さんに聞いた素敵な話』
ボブ・エクスタイン 著、藤村奈緒美 訳、エクスナレッジ
●『いつでもカービィ 勇気をキミに』
ヒョーゴノスケ 絵、谷口あさみ 作、小学館
【第11回】救急からの在宅支援に役立つ本
〈紹介している本〉
●『救急外来でコミュニケーションに困ったとき読む本』
舩越拓 編著、中外医学社
●『帰してはいけない外来患者 第2版』
前野哲博、松村真司 著、医学書院
●『めざせ「ソーシャルナース」! 社会的入院を看護する』※web記事
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看護師のための知識チェックテスト【特集連動】

2025年6月号特集「学び直し+実践力アップ 看護に必要な知識の総復習」に連動したWeb確認テストです。苦手分野の把握や復職前の総点検にもおすすめ!クイズ感覚でチャレンジしてみましょう(全18問)。
【問題1】 前壁梗塞が発生した場合、主に障害されている冠動脈と、その主な支配領域の組み合わせとして正しいものはどれか。
1. 右冠動脈(RCA)―右心室、下壁
2. 左回旋枝(LCX)―左室側壁、一部後壁
3. 左前下行枝(LAD)―左室前壁、心室中隔
4. 左冠動脈(LCA)―洞結節、房室結節
【問題2】 次のうち、ワルファリン服用中の患者の看護で特に注意すべきことはどれか?
1. 食事内容(ビタミンK)の変化による効果変動
2. 脱水による血圧上昇
3. 腎機能による蓄積と中毒症状の確認
4. 眠気や倦怠感などの中枢神経系症状の観察
【問題3】 次のうち、抗血小板薬と抗凝固薬の違いとして正しいものはどれか?
1. 抗血小板薬は静脈血栓(赤色血栓)を主に防ぐ
2. 抗凝固薬は血小板の働きをブロックして血栓を防ぐ
3. 抗血小板薬は血小板のくっつきを抑え、主に動脈血栓(白色血栓)を防ぐ
4. 抗凝固薬はCOX-1を阻害して血小板の活性化を防ぐ
【問題4】 BNPに関する説明で正しいものはどれか?
A. BNPは心房が収縮したときに分泌されるホルモンである
B. BNPが高値のときは、基本的に脱水を意味する
C. BNPは心室の壁に負荷がかかったときに分泌され、心不全の指標となる
D. BNPは副産物であり、NT-proBNPがホルモンとして作用する本体である
【問題5】 「換気」と「ガス交換」の違いに関する説明として正しいものはどれか?
1. 換気は酸素と二酸化炭素を交換することであり、ガス交換は空気を出し入れする動作である
2. 換気は肺胞で行われ、ガス交換は鼻腔で行われる
3. 換気は空気の出し入れという物理的な動作、ガス交換は肺胞と毛細血管の間で行われる酸素とCO₂のやり取りである
4. ガス交換が正常なら、換気が障害されていても問題はない
【問題6】 β₂刺激薬と抗コリン薬の作用の違いとして正しいものはどれか?
1. β₂刺激薬は副交感神経を刺激して気道を広げる
2. 抗コリン薬は交感神経を刺激して気管支を広げる
3. β₂刺激薬は交感神経系の作用を強めて気道を拡張する
4. 抗コリン薬はβ₂受容体に直接作用して気道を広げる
【問題7】 胸腔穿刺における主な合併症のうち、「気胸」が疑われる症状として最も適切なのはどれか?
1. 高熱と穿刺部の発赤・腫脹
2. 呼吸困難と片側の呼吸音の減弱
3. 胸部の疼痛と血痰
4. 下肢の浮腫と冷感
【問題8】CPAP療法の主な目的として正しいものはどれか?
1. 睡眠中の体動を抑えて深い睡眠を促す
2. 陽圧をかけて気道の閉塞を防ぎ、無呼吸を防止する
3. 呼吸中枢を刺激して換気を促す
4. 酸素投与によりPaO₂を改善する
【問題9】便が灰白色(白っぽく)なる原因として最も適切なのはどれか?
1. 腸内通過が速くてビリベルジンが分解されない
2. 大腸出血による血液の混入
3. 胆道閉塞によりステルコビリンが作られない
4. 上部消化管出血により血液が黒変する
【問題10】胃潰瘍と十二指腸潰瘍の症状の違いとして正しいものはどれか?
1. 胃潰瘍は空腹時に痛みやすく、食べると悪化する
2. 十二指腸潰瘍は食後30分〜1時間後に痛む
3. 胃潰瘍は食後に痛みやすく、十二指腸潰瘍は空腹時や夜間に痛みやすい
4. 十二指腸潰瘍は吐き気や嘔吐が多く、胃潰瘍ではまれである
【問題11】上部消化管内視鏡検査(EGD)の前後ケアとして正しい対応はどれか?
1. 咽頭麻酔を行った直後は、水分補給をして喉を潤す
2. 鎮静薬使用後の帰宅は、患者が望めば1人でも可能
3. 喉の麻酔が切れるまで、飲食を避ける必要がある
4. 絶食は当日朝のみで良く、前日夜の食事は自由
【問題12】肝機能検査の結果から、胆道系に異常がある可能性が最も高い所見はどれか?
1. AST↑、ALT↑、PT延長
2. γ-GT↑、ALP↑、ビリルビン↑
3. Alb↑、PT短縮、T-Bil正常
4. AST正常、ALT正常、Alb↓
【問題13】PPIとH₂ブロッカーの違いに関する説明で正しいものはどれか?
1. PPIはヒスタミンの働きを直接ブロックすることで即効性が高い
2. H₂ブロッカーはプロトンポンプを直接抑制し、持続時間が長い
3. PPIはプロトンポンプを抑制し、効果が強く持続時間も長い
4. H₂ブロッカーは胃酸を中和する薬であり、PPIとは作用機序がまったく異なる
【問題14】瞳孔の大きさや反応の観察に関する説明として正しいものはどれか?
1. 瞳孔の大きさは通常5~8mmで、1mm程度の左右差は異常とみなされる
2. 副交感神経が働くと散瞳し、交感神経が働くと縮瞳する
3. 瞳孔は明るい環境では散瞳し、暗い環境では縮瞳する
4. 瞳孔を縮めるのは副交感神経であり、対光反射は動眼神経が関与する
【問題15】次の発言をした患者に見られる障害として最も可能性が高いのはどれか?
「話そうとしているけど言葉が出てこない、単語で止まってしまう」
1. 感覚性失語
2. 運動性失語
3. 構音障害
4. 発声障害
【問題16】次の観察所見のうち、脳室ドレナージの異常として最も緊急性が高く、すぐに報告すべきなのはどれか?
1. 髄液がやや黄色みを帯びている(キサントクロミー)
2. 髄液に濁りがあり、バイタルは安定している
3. 排液が急に血性になり、意識レベルが低下している
4. 1日の排液量が40mLで、前日より10mL少ない
【問題17】次のうち、輸液による合併症とその主な症状の組み合わせで正しいものはどれか?
1. 血管外漏出 → 赤みと発熱、寒気、悪寒
2. 静脈炎 → 漏れた薬液により皮膚がただれ、水疱形成
3. 血管外漏出 → 投与部位の腫脹・激痛・水疱
4. アレルギー → 点滴部位の発赤・腫脹のみ
【問題18】輸血前・中・後に行うべき観察と対応で、最も適切なものはどれか?
1. 患者確認は氏名だけで十分、血液型はラベルだけを確認すればよい
2. 血液製剤は常温に置いておき、必要時にすぐ使えるようにしておく
3. 輸血開始後は15分以内に異常が出ることが多いため、その間は特に注意して観察する
4. 軽い発疹程度であれば、輸血を続けながら経過観察してよい
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国立がん研究センターが病期別サバイバー5年生存率を集計

2012年がん登録データより集計、進行期では1年生存するほど5年生存率の改善傾向がみられる
国立がん研究センターは2月13日に、国が指定するがん診療連携拠点病院等を含む院内がん登録実施施設から収集した、院内がん登録データを用いた2012年登録の10年生存率の集計結果の報告書を公表しました。また同データを用いて、主ながん種(表)の病期別サバイバー5年生存率も特別集計としてはじめてまとめました¹。
表 本研究の対象である主ながん腫
●胃がん ●子宮頸がん
●大腸がん ●子宮体がん
●肝細胞がん ●膀胱がん
●肝内胆管がん ●胆嚢がん
●小細胞肺がん ●喉頭がん
●非小細胞肺がん ●腎がん
●食道がん ●腎盂尿路がん
●膵臓がん ●卵巣がん
●前立腺がん など
10年生存率では、がんによっては年齢階級別の実測生存率*1と純生存率*2に大きな差がみられました。これには年齢が高くなるほど、がん以外で死亡する確率が高くなることが影響しているとしています。
病期別サバイバー5年生存率では、Ⅰ・Ⅱ期の多くのがん種で生存率がほぼ横ばいとなりますが、進行期(Ⅲ・Ⅳ期)では1年生存するほどに改善する傾向がみられました¹。その一方で乳がんは、どの病期でもほぼ横ばいであることから、同センターは長期の治療と経過観察が必要なサブタイプがあることを反映していると推測しています。
*1【実測生存率】死因に依らずすべての死亡を計算に含めた生存率で、「診断例に対する〇年後の生存患者」の割合で示される¹。
*2【純生存率】純粋に「がんのみが死因となる状況」を仮定し、実測生存率に重み付けをする生存率¹。
- 1.国立がん研究センターホームページ:院内がん登録2012年10年生存率集計 公表 サバイバー5年生存率を初集計.
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2025/0213_1/index.html(2025.3.20アクセス)
4月1日、国立健康危機管理研究機構(JIHS)が設立

国立感染症研究所と国立国際医療研究センターが統合、安心できる社会の実現に貢献
4月1日に、国立感染症研究所(NIID)と国立国際医療研究センター(NCGM)が統合し、新たに国立健康危機管理研究機構(JIHS)が設立されました¹。同機構は、感染症をはじめとするさまざまな疾患の調査・研究の実施、医療の提供を通じて、安心できる社会の実現に貢献することを使命として掲げています。加えて、同機構には4つの機能(表)があるとし、将来的には世界トップレベルの「感染症総合サイエンスセンター」として、最先端の医療と公衆衛生対策を提供することをめざしています¹。
表 国立健康危機管理研究機構の4つの機能
1.情報収集・分析・リスク評価機能
感染症インテリジェンスにおけるハブの役割
2.研究・開発機能
基礎研究、シーズ開発から臨床試験までを戦略的に進行
3.臨床機能
国立国際医療研究センターが担ってきた総合病院機能
4.人材育成・国際協力機能
医療従事者・研究者・公衆衛生実務者等の専門家の育成・確保と、グローバルヘルスに貢献する国際協力
(文献1を参考に作成)
国立感染症研究所および国立国際医療研究センターの職員、看護大学校の学生・研究課程部生を対象にデザイン案を募集し186点の中から選考・決定されたロゴマーク(図)は、外円はシャーレと地球、クロスした十字ラインは組織の統合、内側の赤い円は日本の「日の丸」を表しています¹。

- 1.国立健康危機管理研究機構ホームページ:感染症その他の疾患に関する調査・研究の実施や医療の提供を通じて安心できる社会の実現に貢献する.
https://www.jihs.go.jp(2025.3.20アクセス)